「失うものがない。それは強みよ」孤児のメイドと名家の跡継ぎの秘密の恋『帰らない日曜日』予告編

第74回カンヌ国際映画祭をはじめ、世界中の映画祭に出品され高評価を獲得し、第88回アカデミー賞で6部門にノミネートされた『キャロル』のプロデューサーが贈る最新作『帰らない日曜日』が、5月27日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

原作は、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ、ニューヨーカー誌、タイム紙などに絶賛された小説「マザリング・サンデー」。舞台は1924年、第一次世界大戦後のイギリス。“失うものは何もない”天涯孤独なメイドのジェーン。英国名家の跡継ぎのポールとの秘密の恋に身も心も捧げるが、たった一日のある出来事が、すべてを変えてしまう。やがて小説家になった彼女は、その一日を生涯かけて手繰り寄せることになる。

予告編は、メイドのジェーン(オデッサ・ヤング)が名家の跡継ぎであるポール(ジョシュ・オコナー)と出会う場面から始まる。身分違いの恋に、結ばれないと知りながらも強く惹かれ合う二人。幼馴染との結婚が決まっているポールは、前祝の昼食会に遅刻を決め込み、限りある二人の時間のなかジェーンと愛し合う。暖かく穏やかな日曜日のひと時が、絵画のように美しく映し出される中、ニヴン(コリン・ファース)の「とんでもない事になった」という一言により、一転。愕然とするジェーンの表情は、劇的な出来事があったことを連想させる。そして、ポールの「さようなら、ジェーン」が意味する事とは、一体何なのか。やがて運命に突き動かされるように小説家になった彼女は、その特別な1日を言葉にしようと一心不乱にタイプライターを叩く。映像の最後には、後年のジェーンの姿が捉えられ、生涯をかけた壮大なラブストーリーに期待が高まる。

本作のムビチケオンライン(前売り券)は、2月25日より発売中。3月4日11時59分まではタイムセールにより、通常1,500円のところ、1,300円で購入することができる。

『帰らない日曜日』
2022年5月27日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
監督:エヴァ・ユッソン
原作:グレアム・スウィフト「マザリング・サンデー」
プロデューサー:エリザベス・カールセン スティーブン・ウーリー
出演:オデッサ・ヤング ジョシュ・オコナー コリン・ファース オリヴィア・コールマン
配給:松竹

【ストーリー】 1924年、初夏のように暖かな3月の日曜日。その日はイギリス中のメイドが年に一度の里帰りを許される“母の日”。けれどニヴン家で働く孤児院育ちのジェーン(オデッサ・ヤング)に帰る家はなかった。そんな彼女のもと、秘密の関係を続ける隣家の跡継ぎのポール(ジョシュ・オコナー)から、無人の邸への誘いが舞い込む。幼馴染のエマとの結婚式を控えるポールは、前祝いの昼食会への遅刻を決め込み、邸の寝室でジェーンと愛し合う。やがてポールは昼食会へと向かい、ジェーンは一人、広大な邸を一糸まとわぬ姿で探索する。だが、ニヴン家に戻ったジェーンを思わぬ知らせが待っていた。今、小説家になったジェーンは振り返る。彼女の人生を永遠に変えた一日のことを…。

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