窪田正孝主演、宮沢りえ共演で、選挙活動をコミカル＆シニカルに描いた社会派コメディ『決戦は日曜日』が、2022年1月7日より公開される。このほど、宮沢演じる議員候補・有美が、窪田演じる議員秘書・谷村からスタッフの不平不満を聞かされブチギレる、抗議演説シーンを収めた本編映像がお披露目となった。

本作は、事なかれ主義の議員秘書と、政界に無知な熱意空回り候補者の選挙活動を描き出す、笑いとアイロニーに満ちた社会派コメディ。

本編映像は、スタッフからの不平不満を谷村（窪田正孝）に聞かされた川島有美（宮沢りえ）が、「あなたたちの私の対応に対する抗議です！いいかげんにしなさいよ！」と事務所の入ったビルの屋上から秘書チームの面々に向かってまくし立てるシーンから始まる。下から見上げる彼らは「は？」と戸惑いを隠せないが、怒りモードの有美は止まらない。「日本の政治は終わってる！誰も興味が無い。それはなぜだか分かりますか？それは私たちなんです。わ・た・したちなんですよ！理由は！これが普通だから。これまでこうやってやってきたから。そうやって何も考えずにやってきた結果が今の日本の状況なんです！誰も魅力を感じない。若者も政治に期待しない。ただただ景気は停滞していく一方。日本はスゴイとむなしく言い続けているこの状況。それを変えるには他人事ではなく自分たちのことなんだと国民に自覚してもらうんです。それにはまず、私たちから変わらなきゃいけないんですよ！改善を要求します！対応が変わらないのなら、私は辞めてやるから！」と一気に思いを吐き出す。

これを聞いた秘書チームは、「川島さんって政治家に向いてるんじゃない？」「無茶苦茶正論言ってくるじゃん」と呑気に関心し頷くも、谷村は「だからって屋上に行かなくても…」とどこか迷惑そう。「ココから飛び降りようとする人たまにいますよねえ」「ちょうどいい高さなんですかね？」などチームで会話が弾み、最終的には谷村がどうにかすることで決着をつけることになる。果たして有美の怒りを収めることはできるのか？本シーンは、窪田、赤楚衛二が一番印象的だったと口を揃えており、音尾琢真と小市慢太郎はこのシーンを振り返り「これは一票入れる」と思わず口にしたそうだ。

『決戦は日曜日』
2022年1月7日（金） 全国公開
監督・脚本：坂下雄一郎
出演：窪田正孝　宮沢りえ　赤楚衛二　内田慈　小市慢太郎　音尾琢真　草川直哉　小泉光咲
配給：クロックワークス

【ストーリー】　とある地方都市。谷村勉（窪田正孝）はこの地に強い地盤を持ち当選を続ける衆議院議員・川島昌平の私設秘書。秘書として経験も積み中堅となり、仕事に特別熱い思いはないが、暮らしていくには満足な仕事と思っていた。ところがある日、川島が病に倒れてしまう。そんなタイミングで衆議院が解散。後継候補として白羽の矢が立ったのは、川島の娘・有美（宮沢りえ）。谷村は有美の補佐役として業務にあたることになったが、自由奔放、世間知らず、だけど謎の熱意だけはある有美に振り回される日々。でもまあ、父・川島の地盤は盤石。よほどのことがない限り当選は確実…だったのだが、政界に蔓延る古くからの慣習に納得できない有美はある行動を起こす…それは選挙に落ちること。前代未聞の選挙戦の行方は？

©2021「決戦は日曜日」製作委員会