“映画を創る映画祭”函館港イルミナシオン映画祭のシナリオ大賞映画化プロジェクト第2弾で、2019年度の同映画祭にて第23回シナリオ大賞特別賞(荒俣宏賞)を受賞した、潮喜久知のオリジナル脚本「自宅警備員のフェアリーテイル」を新鋭・藤本匠監督が映画化した『自宅警備員と家事妖精』が、11月20日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。
本作は、函館の洋館を舞台とした中年男の再生と自立の物語。2020年、函館の洋館に住む自称「自宅警備員」45歳の古川稔は、母の死を境に、洋館に古くから住み着く家事妖精の絹(シルキー)が見えるようになる。洋館の持ち主の伯父からは、洋館を売るので出て行くように通告される。売却までの期限はわずか一か月。かたや、絹は密かに家事を手伝いながら、洋館を守り、この街の100年の悲喜交々の出来事をつぶさに見てきた。絹は無謀にも稔に洋館を買い取って守れときつく促す。それ以来、誰もないはずの洋館に、この街の哀しみを引き受けるかのような鳴き声が木魂し、稔の身辺には異変が起こり、益々窮地に陥っていく。売却の期限が迫るなか、稔は、絹が守ろうとしている洋館の大切さに気付き始めるが…。
函館港イルミナシオン映画祭は“映画を創る映画祭”として1995年より始まり、翌1996年にはシナリオ大賞を創設、これまでに長編・短編あわせ多数のシナリオが映画化・映像化されてきた。2015年からは、オープンセットのような街・函館を舞台にしたオリジナルシナリオからの映画創りを新たにスタートさせ、第1弾作品として2013年度函館市長賞受賞の西尾孔志監督、いとう菜のは脚本作『函館珈琲』を製作。第2弾となる今作は、2019年度荒俣宏賞を受賞した潮喜久知のオリジナル脚本「自宅警備員のフェアリーテイル」を将来が嘱望される新鋭・藤本匠監督を迎え映画化した。
『自宅警備員と家事妖精』
11月20日(土)より、新宿K’s cinema、シネマ太陽函館ほか全国順次公開
監督・編集:藤本匠
脚本:潮喜久知
出演:大沢真一郎 木竜麻生 田之下雅徳 中島トニー 林家たこ蔵 本城祐哉 巻島みのり 流山児祥
配給:太秦
【ストーリー】 まるですべての人々が引きこもってしまったような2020年。函館の洋館に住む自称「自宅警備員」45歳の古川稔(大沢真一郎)。母の死を境に、稔は洋館に古くから住み着く家事妖精の絹(シルキー/木竜麻生)が見えるようになる。洋館の持ち主の伯父からは、洋館を売るので出て行くように通告される。売却までの期限はわずか一か月。かたや、絹は密かに家事を手伝いながら、洋館を守り、この街の100年の悲喜交々の出来事をつぶさに見てきた。絹は無謀にも稔に洋館を買い取って守れときつく促す。それ以来、誰もないはずの洋館に、この街の哀しみを引き受けるかのような鳴き声が木魂し、稔の身辺には異変が起こり、益々窮地に陥っていく。売却の期限が迫るなか、稔は、絹が守ろうとしている洋館の大切さに気付き始めるが…。
©「自宅警備員の家事妖精」製作者委員会