第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で最多5部門(作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、視覚効果賞)を受賞したチェン・ユーシュン監督最新作『1秒先の彼女』が6月25日より公開。このほど、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、“消えたバレンタイン”を巡って時間の流れが異なる男女が織りなす、オリジナリティ溢れるファンタジックなラブストーリー。台湾は年2回のバレンタインデーがあり、2月14日よりも、旧暦7月7日(今年は8月14日)の「七夕情人節(チャイニーズバレンタインデー)」の方が一般的と言われている。そのため、本作の舞台は夏になっている。
予告編は何をするにもワンテンポ早いシャオチーの紹介からはじまる。かけっこではいつもフライング、記念写真では必ず目をつむってしまう…。そんな30歳おひとりさまの彼女だが、意中の彼と七夕バレンタインにデートをすることに。…が、バレンタインが消えてしまった!? 謎を解く鍵は、街中の写真店で見つけた覚えのない自分の写真、忘れていた鍵、そして何でもワンテンポ遅いバス運転手のグアタイ。シャオチーが働く郵便局に毎日通う彼には、ある“秘密”があるようだ。失くした“1日”を探す旅に出るシャオチー。手がかりをもとに向かったのは美しい海辺の町。多くの人々を惹きつけてやまない、台湾のノスタルジックな風景が何度も画面に映し出される。そして、いくつもの謎を紐解いていく先に待ち受ける、「誰もみたことのない、最高の奇跡」とは? さらに、「君を連れていくよ、僕の秘密基地へ」と語る、ワンテンポ遅い彼がバスを走らせ向かう場所とは? 向かい合う2人の泣き笑う姿は至福に包まれるラストを予感させる。最後に作家・山内マリコによる絶賛コメントが紹介されており、「愛」と「時間」をめぐる新たなる傑作への期待が膨らむ予告篇となっている。
ポスタービジュアルは、淡い水色の空と浜辺のイラストが、爽やかな初夏の気配を感じさせるデザイン。時計をモチーフにした円形に、本作のヒロインであるシャオチーと物語のキーパーソンとなるグアタイの写真が置かれている。しかし、時計はなぜか反時計回り。「急がなくても大丈夫、愛はゆっくりやってくる。」というコピーも合わさり、「時間」をテーマにした大きな仕掛けが盛り込まれたストーリーを想起させる。
『1秒先の彼女』
6月25日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:チェン・ユーシュン
エグゼクティブ・プロデューサー:イェ・ルーフェン リー・リエ
出演:リウ・グァンティン パティ・リー ダンカン・チョウ ジョアン・ミシンガム
配給:ビターズ・エンド
【ストーリー】 郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋もパッとしないアラサー女子。何をするにもワンテンポ早い彼女は、写真撮影では必ず目をつむってしまい、映画を観て笑うタイミングも人より早い…。ある日、ハンサムなダンス講師とバレンタインにデートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。バレンタインが消えてしまった…!?秘密を握るのは、毎日郵便局にやってきていた、常にワンテンポ遅いバス運転手のグアタイらしい…。消えた“1日”を探すシャオチーがその先に見つけたものとは…。
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