松下奈緒「弁護士という役は大変です」人間の“記憶”をテーマにした新感覚ミステリー「脳科学弁護士海堂梓 ダウト」4月放送!

松下奈緒が、脳科学を駆使し勝利を勝ち取る敏腕弁護士役で主演するオリジナルサスペンスドラマ「脳科学弁護士海堂梓 ダウト」が、4月12日よりテレビ東京にて放送されることが決定した。

本作は、人間の“記憶”をテーマにした新感覚ミステリー。弁護士の海堂梓は「記憶は塗り替えられる」「裁判は勝った方が真実」が信条で、大学で脳科学を研究する特任准教授でもある。新米弁護士となった斎田誠は鹿島憲太郎が所長の「真実一路法律事務所」で海堂のアシスタントを務めることになる。そんな折、殺人事件の被告・冬川沙也加が海堂に弁護を依頼してくる。沙也加は彫刻家の夫を殺した罪に問われ、過去にも二人の夫が不審死を遂げていた。沙也加は「私、殺したの」と不敵に微笑み、「無罪にできる?」と海堂に問う…。

主演を務めるのは、映画やテレビに出演する一方、歌手やピアニストとしても活躍する女優・松下奈緒。テレビ東京のドラマでは初主演となる。松下奈緒が演じる主人公・海堂梓は、現役の弁護士でありながら大学の研究室で脳の記憶を研究する「特任准教授」の肩書も持つ女性。自身が弁護人として関わる事件を目撃者や容疑者の“記憶”を手掛かりに、時に強引に脳科学を駆使し裁判に勝つ、異色の弁護士だ。そんな海堂と時に対立しつつも、共に事件の謎を解明していく年上の部下、斎田誠役には佐藤隆太。40代にして新人弁護士となった、希望に胸を膨らませる熱意ある役柄を熱演する。「裁判は、勝った方が真実」が口癖の海堂と「真実を追求し、正当な判決を受けさせるべき」と主張する斎田。正反対な性格の二人を取りまとめる法律事務所所長・鹿島憲太郎役には奥田瑛二。夜はカジノと化す法律事務所内で、アウトローな人々や現役刑事からも情報を仕入れ、二人をアシストしていく。今回このチームが対峙するのは彫刻家が殺された殺人事件。過去に結婚相手二人が立て続けに謎の死を遂げたことで、3人目の夫も亡くなり嫌疑をかけられた彫刻家の妻・冬川沙也加役には中山美穂。“稀代の悪女”と称される冬川が殺人容疑で起訴され、海堂に弁護を依頼するところから物語は展開していく。

▼スタッフ&キャスト コメント

■松下奈緒(海堂梓役)
初めての弁護士役で、しかも“勝つために手段を選ばない”という海堂先生の役はなかなか緊張感がある役でした。ポーカーフェイスを保つ脳科学者。人に感情を見せない、見せられない、ピシッとしてキリっとしたかっこいい海堂梓というイメージは常に頭の中に置いて演じました。そうした中で、「感情は魔物だ」というセリフはすごく印象的で、誰しもが魔物になり得る可能性を秘めているというところが、この物語の一番面白いところでもあると思いました。でもやっぱり弁護士という役は大変ですね。その人を弁護するというのは、言葉で人を引き付けてやっていかなければいけない、言葉を巧みに武器にして、そして相手のいいところも悪いところもすべて受け入れなければいけない、犯罪者も被害者も弁護しなければいけない。その心の葛藤もあるだろうし、人と人の向き合い方もあるんだなと弁護士のイメージがどんどん変わっていきましたね。その中でも結構ドライな海堂だったので、そこは楽しくやらせていただけました。「裁判は勝った方が真実」だと勝ちへのこだわりを持つ一方で、自身の正義も貫く。そういうところが海堂の魅力ですが、その中で甘いものが大好きで、何かにつけて助手のくる実とスイーツを楽しんでいる意外性、普通の人間っぽい所もあるキャラクターです。過去からくる部分もあると思いますが、ギャップという部分も彼女の魅力の一つだと思ってやっていました。弁護士の法廷ドラマに脳科学がプラスされてるというのは、心理戦だったり人の行動を通していろんなことが見えてくる展開で、一歩先を行っていると思うんです。海堂は人のことを深く見ている、それが武器として二つ合わさった法廷ドラマとしての物語展開がこのドラマの魅力だと思いますので、是非楽しみにしていただきたいです。

■佐藤隆太(斎田誠役)
撮影期間はあっという間でしたが、1日1日がとても濃密な時間でした。連日朝早くから、遠い現場も多く、スタッフの皆さんはなかなか寝られない中でも毎日本当に気持ちの良い挨拶からはじまって、1日も取りこぼすことなく進み、すばらしい現場だなと思っていました。だからこそ、このみなさんともっと一緒にものづくりができたらいいなと思い、撮影が終わってしまったことは正直さみしいです。今回は本当に駆け抜けないと最後までたどりつけないような作品だったので、次はもうちょっと長期戦でお付き合いさせてもらいたいなと。斎田はまっすぐな男です。彼なりの正義感があって、不器用ながらも前に進んでいく姿には好感がもてましたし、そこに関して気持ちよく演じられました。奈緒ちゃん(松下奈緒)とは以前も何回かご一緒していますが、すごく安心感のある方なのでまた同じ作品で演じられる事を楽しみにしていました。おかしな言い方ですけど…役者として、という以前に、人として凄く信頼しているんです(笑)。前回は夫婦役での共演だったので、常に互いに支え合うよき理解者という間柄でしたが、今回は全く違う関係性で。対立する所から物語が始まるので、また新鮮な気持ちで向き合う事ができたように思います。そういった関係性も含めて楽しんでお芝居をさせてもらいました。斎田というキャラクターが、作品を見てくださる方と同じ目線で事件を追っていくような役なので、是非一緒になって、一体何が起こっていて、誰が黒幕で、事件がどう転がっていくのか、推理しながら楽しんでいただきたいです!

■中山美穂(冬川沙也加役)
今回の沙也加役は楽しむという余裕は全くなかったです。なかなか、現実的にはほぼありえない役で、そのような心情というのがまったくわからないものですから、本当に手探りで。監督の指示のもと、作り上げた、という感じでした。沙也加が大きな決断をしたところは魅力的かなと思いますね。台本を読んでいる段階から役の気持ちで読んでしまったものですから、ものすごく入り込んじゃいました。私的にはものすごく落ち込む、悲しすぎる役でしばらく立ち直れないくらい悲しかったんです。だから、その部分を大事にできたらと思いながら演じていました。どのシーンも全部悩みましたよ(笑)!ものすごく難しかったですね。映像が仕上がったらどうなっているのか、私も全然想像がつかないです。今までさまざまな弁護士ドラマはあったでしょうけれども、今回は脳の部分からとらえて脚本が書かれていたので、読み物としても面白かったですし、新しいアプローチのドラマなんじゃないかなと思っています。

■奥田瑛二(鹿島憲太郎役)
鹿島は生きてきた人生の中で、正義と悪という、清濁併せ持ったものを一つの経験値として持つ、芯のある男。内面には、忸怩たる思いもあるので、後進たちを温かい目で見ながら、この世界でどうあるべきか、どう生きていくべきかを、ともに見つめ目指していくというような気持ちを大切にしながら演じました。あまり演じたことのないキャラクターだったので、出来上がった作品を見て、「え、こういうキャラクターなの!?」と驚かれると、ありがたいなと思います(笑)。松下奈緒さんとは初共演でした。この人が引っ張っていってくれるんだ、という安心感の中で、自分のポジションを演じることができたのは、とても嬉しく、楽しかったです。裏テーマが、誰しもが持っている感情。ドラマの中でも、「感情は魔物である」というセリフは印象的でした。普段、我々は感情に動かされているのか、それとも感情を自分でコントロールしているのか。この作品ではそういう要素が一つの核になっていて、まさに今の現代社会でも普段気づいていない感情の魔物の存在に気づかされると思います。弁護側には弁護士がいて、そこに検察が対峙する。今回はまさにそうした二つの局面を描かれたドラマになっていて、最初に台本を読んだ時には「おー!」と唸りました。自分の日常の“感情”と向き合いながら見ていただくと、より一層面白いんじゃないかと思います。

「脳科学弁護士海堂梓 ダウト」
4月12日(月)より、テレビ東京系にて放送開始
毎週月曜夜8時00分~9時54分放送
演出:青山貴洋
脚本:本田隆朗
音楽:遠藤浩二
出演:松下奈緒 佐藤隆太 村川絵梨 波岡一喜 小市慢太郎 髙橋洋 泉川実穂 黒羽麻璃央 井上裕介(NON STYLE) 中山美穂 奥田瑛二

【ストーリー】 弁護士の海堂梓(松下奈緒)は「記憶は塗り替えられる」「裁判は勝った方が真実」が信条で、大学で脳科学を研究する特任准教授でもある。新米弁護士となった斎田誠(佐藤隆太)は鹿島憲太郎(奥田瑛二)が所長の「真実一路法律事務所」で海堂のアシスタントを務めることになる。そんな折、殺人事件の被告・冬川沙也加(中山美穂)が海堂に弁護を依頼してくる。沙也加は彫刻家の夫を殺した罪に問われ、過去にも二人の夫が不審死を遂げていた。沙也加は「私、殺したの」と不敵に微笑み、「無罪にできる?」と海堂に問う…。

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