世界のメタルシーンを席捲したバンド「メイヘム」が、放火、暴動、殺人事件を引き起こし転落していく『ロード・オブ・カオス』予告編

初期ブラック・メタル・シーンの中核的な存在となったバンド「メイヘム」の狂乱の青春を描いた映画『ロード・オブ・カオス』が、3月26日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となり、併せて、長らく絶版となっていた本作の原作「ロード・オブ・カオス ブラック・メタルの血塗られた歴史」が、映画公開にあわせ復刊することが発表された。

ノルウェー・オスロに拠点を置き、初期ブラック・メタル・シーンの中核的な存在となったバンド「メイヘム(Mayhem)」。彼らは、サタニズム(悪魔崇拝主義)を標榜し、過激なライヴパフォーマンスとコープスペイント(死化粧)で世界のメタルシーンを席捲。同時に、バンドリーダーのユーロニモスは、“誰が一番邪悪か”を競い合うアンダーグラウンド集団「インナーサークル」を結成。活動は過激化し、教会連続放火、暴動、果ては複数の殺人事件まで引き起こし、社会問題に発展した。本作は、傑作ノンフィクション「ブラック・メタルの血塗られた歴史」を原作に、世界をリードした音楽と、いまだ解明されていない事件に触れたメイヘムの邪悪ながらも切なく尊く痛々しい青春を鮮やかに描く音楽ドラマ。

予告編では、教会連続放火から殺害事件と歯止めが効かずに過激化していくインナーサークルと共に、転がり落ちていく主人公たちの姿が映し出される。

『ロード・オブ・カオス』
3月26日(金)より、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開
監督・脚本:ジョナス・アカーランド
脚本:デニース・マグナソン
原作:マイケル・モイニハン ディードリック・ソーデリンド「ブラック・メタルの血塗られた歴史」
音楽:シガー・ロス
出演:ロリー・カルキン エモリー・コーエン ジャック・キルマー スカイ・フェレイラ ヴォルター・スカルスガルド
配給:AMGエンタテインメント SPACE SHOWER FILMS

【ストーリー】 1987年、ノルウェー・オスロ。19歳のギタリスト、ユーロニモス(ロリー・カルキン)はヴォーカルのデッド(ジャック・キルマー)たちとともに「真のブラック・メタル」を追求する全く新しいバンド「メイヘム」の活動に熱中していた。デッドは、ライヴ中に自身の身体を切り刻み、観客にその血をかけた上、豚の頭を投げるなどの行為を繰り返し、その過激さもあってメイヘムは熱狂的にブラック・メタル・シーンに受け入れられる。しかしある日、デッドはショットガンで頭をブチ抜き、自殺を果たした…。発見者のユーロニモスは、親友の脳漿が飛び散る遺体の写真を撮り、頭蓋骨の欠片を友人らに送付し、喧伝することでカリスマ化。レコードショップ「ヘルヴェテ(地獄)」を根城に、“誰が一番邪悪か”を競うインナーサークルを作り、王として君臨するようになる。しかし、メンバーのヴァーグが起こした教会放火を契機に、主導権争いは熾烈化。歯止めが効かなくなった果て、彼らですら想像しえなかった狂乱が待ち受けていた。

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