81歳の写真家・森山大道の素顔を明らかにしていくドキュメンタリー『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』が、2021年4月30日より公開される。このほど、予告編がお披露目となり、併せて、本作がイギリス最大のインディペンデント映画祭であるレインダンス映画祭のArty部門に正式招待されることが発表された。
スナップショットの帝王として知られ、世界で最も尖った81歳の写真家・森山大道は、国内外の若手クリエイターから絶大な支持を集めており、菅田将暉や宇多田ヒカル、木村拓哉、ONE OK ROCKなど、時代を彩るトップスターを積極的に撮影するとともに、写真のノーベル賞と呼ばれるハッセルブラッド賞を受賞するなど名実ともに写真界のトップに君臨している。けれども、万華鏡のようなパブリックイメージとは裏腹に、天才の内実に触れた者はわずかしかいない。内省と含羞。沈黙と熱狂。憂愁と知性。その人生は、写真同様、解きがたい謎として、ファンを魅了してきた。森山大道とは、いったい何者なのか?本作は、カメラと一体化した写真家のみずみずしい身ぶりを大胆に捉え、見るものを魔法にかけるような作品の魅力と、いままで誰も見たことのなかった彼の素顔を明らかにしていく。
本作が正式招待される「レインダンス映画祭」は、1992年にロンドンでスタートし、毎年16,000人を超える観客が訪れる映画祭。上映部門は、優れた芸術や文化を鋭く切り取った作品が選ばれる「Arty」部門で、海外での人気も高い森山大道への関心の高さがうかがえる。本作は11月3日と11月5日にそれぞれ上映される予定だ。
予告編では、森山大道の日常の撮影風景が垣間見える。
『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』
2021年4月30日(金)より、新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開
監督・撮影・編集:岩間玄
音楽:三宅一徳
出演:森山大道 神林豊 町口覚
配給:テレビマンユニオン
©『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい』フィルムパートナーズ