豊原功補、小泉今日子、外山文治監督らで立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の第1回プロデュース作で、村上虹郎と芋生悠がダブル主演を務める『ソワレ』が、8月28日より公開される。このほど、7月29日にテアトル新宿にて完成報告会が行われ、キャストの村上虹郎、芋生悠、外山文治監督、豊原功補(プロデューサー)が登壇した。
普段の現場では「あまりプロデューサーさんの存在を感じることはない」という村上。しかし今回は豊原功補、小泉今日子という役者の先輩がプロデューサーだったということで「すごかった。参加する態度が(笑)」と笑った。村上が早朝、撮影の為に家から出ると「小泉さんが車をつけていて。助手席のドアを開いて『おはようございます! 乗って!』って(笑)。専用ドライバーです(笑)」と衝撃のエピソードを披露。「僕らよりも生き生きしていた」ことを明かした。
芋生も豊原と小泉について「大先輩が汗水たらして動いてくださって、私達はのびのびやるだけという現場を作ってくださった。寝る時間もなかったと思うんですけど、いつも生き生きとされていて、それが活力になりました」と現場を振り返った。
これに対してプロデューサーの豊原は「決して潤沢な予算があったわけではないので、我々も一緒に働かないと(笑)」と、胸の内を明かすと、外山監督が「みんなで一丸となって作ったということ。一緒に戦ってくれるプロデューサーと役者。本当に幸せな座組だった」とスタッフ&キャスト陣に感謝していた。
『ソワレ』
8月28日(金) 全国公開
監督・脚本:外山文治
プロデューサー:豊原功補
共同プロデューサー:前田和紀
アソシエイトプロデューサー:小泉今日子
出演:村上虹郎 芋生悠 岡部たかし 康すおん 塚原大助 花王おさむ 田川可奈美 江口のりこ 石橋けい 山本浩司
制作プロダクション:新世界合同会社
配給:東京テアトル
【ストーリー】 俳優を目指して上京するも結果が出ず、今ではオレオレ詐欺に加担して食い扶持を稼いでいる翔太(村上虹郎)。ある夏の日、故郷・和歌山の海辺にある高齢者施設で演劇を教えることになった翔太は、そこで働くタカラ(芋生悠)と出会う。数日後、祭りに誘うためにタカラの家を訪れた翔太は、刑務所帰りの父親から激しい暴行を受けるタカラを目撃する。咄嗟に止めに入る翔太。それを庇うタカラの手が血に染まる。逃げ場のない現実に絶望し佇むタカラを見つめる翔太は、やがてその手を取って夏のざわめきの中に駆け出していく。こうして、二人の「かけおち」とも呼べる逃避行の旅が始まった…。
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