【ロマンポルノ】『牝猫たち』郭智博が生田斗真のアドバイスで前貼り!?

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白石和彌監督の最新作『牝猫たち』が、1月14日(土)、新宿武蔵野館にて公開。同日に初日舞台挨拶が行われ、出演キャストの井端珠里、真上さつき、美知枝、郭智博、白石和彌監督が登壇した。

『凶悪』、『日本で一番悪い奴ら』に続く、白石和彌監督の最新作は、オリジナル脚本で挑むロマンポルノ。本作は2016年で製作開始から45周年を迎えた、日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクトの一環で製作された作品で、白石和彌監督のほか、塩田明彦監督、園子温監督、中田秀夫監督、行定勲監督ら第一線で活躍する監督陣が、完全オリジナルの新作を28年ぶりに撮りおろすことでも注目されている。

主演の井端は、役が決まった時のことを聞かれると「もともとロマンポルノのファンで、白石監督のファンでもありました。決まった時はうれしすぎて小躍りしたぐらいです」と喜びを語った。真上は「実は行定勲監督のロマンポルノのオーディションを受けて落ちてしまっていたんです。そんなとき白石組もあることを知り、受けてみました。素晴らしい作品に仕上げて頂き、白石監督とつないでくれた行定監督に感謝したいです」とコメント。

今回リブートプロジェクトで製作された5本の作品のなかで唯一緊縛シーンがある本作。ロマンポルノの初代女王・白川和子が出演するシーンに関して、白石監督は「日活の金看板である“ロマンポルノ”の監督をやるということでプレッシャーは大きく、今ロマンポルノを撮るということの意味を考えながら、クラシック作品へのリスペクトも表現したいと考えていました。そこで『凶悪』に出演して頂いた経緯もあり白川和子さんに出て頂くのはどうかと…。でもさすがに今の白川さんは脱がせないので(笑)唯一の緊縛シーンで出てもらいました」と語った。

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撮影中のエピソードとして美知枝が「本物の女王様に来て頂き、私と井端さんが縛られたのですが、すごく痛くて、肩が外れるかと思いました。縛られた状態で井端さんを見たら当初予定していたポーズでない体勢にされていて、しかも泣いているし、ぐるぐる回されていて、思わず笑ってしまいました(笑)」とエピソードを披露。その他印象に残っているシーンで、今まで口を開くことのなかった郭智博が突然「僕は前張りが今回で初めてだったんです。友達の生田斗真さんにアドバイスをもらおうと思って聞いてみたら、一言“全剃り”と言われたので全剃りしました」と突然のカミングアウトで一同びっくり。白石監督も思わず「役者さんのそういう苦労のもと映画はできているんだなあ」とぼやいていた。

さらに今回の舞台挨拶の最後には、本作がオランダで行われる第46回ロッテルダム国際映画祭に正式招待されることが発表された。本映画祭に招待を受けたことを受けて井端は「現代の日本で起きている問題を取り入れたこの作品が、海外の人の目にどう映るのか気になります。『牝猫たち』は女性に向けて作られた作品なので、この作品を入口に、今後公開する『アンチポルノ』『ホワイトリリー』の2作品もぜひ見てほしいなと思います。あとせっかく脱いだので男の人にもぜひ見てほしいです」とコメントしました。ロッテルダム国際映画祭では本作のオマージュのもととなった田中登監督『牝猫たちの夜』(’72)が海外で初めて上映される。それを受けて最後に白石監督が「それを聞くと田中監督に恩返しできたと思えてうれしく思います。1970年代のロマンポルノは3本立てで、当時の人のお話しを聞くと3本のなかで自分にとって面白かった1本を見つけていたようなんです。今回のリブートプロジェクトでは5本の新作が製作されました。当時の方が3本のなかの1本を見つけていたように、5作品すべて見て頂いて、自分のなかの1本を見つけてくれたらうれしいなと思います」とコメントし、舞台挨拶は終了した。

『牝猫たち』は新宿武蔵野館ほか大ヒット上映中。

11月20日にロマンポルノは45周年を迎えました
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