世代を超えて熱烈なファンを持つ歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が、新選組副長・土方歳三を主人公に、近藤勇、沖田総司といった新選組の志士たちの人生と、彼らが生きた激動の時代・幕末を描いた『燃えよ剣』が、原田眞人監督、岡田准一、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介、伊藤英明共演で映画化され、2020年に公開される。このほど、尾上右近、山田裕貴、髙嶋政宏、柄本明、市村正親ら12名の追加キャストが発表された。
会津藩主で、京都守護職に命ぜられ新選組を預かることとなる松平容保を演じるのは、歌舞伎界のニュープリンスとして熱い注目を集める尾上右近。満を持して映画初出演を果たし、その存在感で、激動の幕末に翻弄される若き大名を堂々と演じる。また、徳川幕府15代将軍・一橋慶喜には、数々の映画やドラマに出演し、NHK連続テレビ小説「なつぞら」での好演も話題となった山田裕貴。原田監督からの「今までにない慶喜を」という強いリクエストに応え、江戸幕府終焉の象徴ともなった新たな慶喜像を見事に作り上げた。
このほか、土方・近藤・沖田と共に歴戦の数々を戦い、幕末を駆け抜けた新選組の隊士・井上源三郎にたかお鷹、山南敬助に安井順平、永倉新八に谷田歩、斎藤一に松下洸平。さらに、藤堂平助には金田哲(はんにゃ)、山崎烝には村本大輔(ウーマンラッシュアワー)と、個性的な面々が集結し、それぞれの新たな魅力を披露する。そして、時の最大権力者である孝明帝には坂東巳之助。新選組の前身を率い土方らと袂を分かつことになる・清河八郎には髙嶋政宏。土方に名刀・兼定を譲り渡す古物商・丸十店主を柄本明、土方の学問の師である在村医・本田覚庵を市村正親が演じる。
■尾上右近(松平容保役) コメント
初めての映画出演作品がこの『燃えよ剣』であったことを光栄に、そして誇りに思います。緊張感がピンと張り詰めた現場へ入るたび、静かな感動と興奮が沢山ありました。自分のルーツを重んじ、「受け継ぐ」責任を担う容保公の姿には、伝統芸能の世界に身を置く自分として共感できるところがありました。「容保のことを思う日々、それは日本人の心を思う日々」。撮影期間中の僕の日記には、そんなことが書かれています。幕末の日本を生きた人物のその瞬間瞬間を、永遠に刻むという感覚を、強く意識して撮影に臨みました。この映画の中に詰まっている「日本の心」を感じていただくためにも、一人でも多くの方にご覧いただきたいと思っております。
■山田裕貴(一橋慶喜役) コメント
本読みの段階から、今までにない一風変わった一橋慶喜にしたいと原田監督が仰っていて。“今までにない”とかそういう言葉に弱いので、だいぶ燃えました。時代劇の経験はほとんどなかったので不安もありました。撮影日数が短期間だったので集中力をフルに使い、良い緊張感の中で、「こんな慶喜は絶対嫌だなぁ」という人物に仕上げられたと思います。自分のシーンだけでなく、作品ができあがるのが本当に楽しみです。
『燃えよ剣』
2020年 全国ロードショー
監督・脚本:原田眞人
原作:司馬遼太郎「燃えよ剣」
出演:岡田准一 柴咲コウ 鈴木亮平 山田涼介 尾上右近 山田裕貴 たかお鷹 坂東巳之助 安井順平 谷田歩 金田哲 松下洸平 村本大輔 髙嶋政宏 柄本明 市村正親 伊藤英明
配給:東宝 アスミック・エース
【ストーリー】 時は江戸時代末期。黒船が来航し開国を要求した。幕府の権力を回復させ外国から日本を守る佐幕派と、天皇を中心に新政権を目指す討幕派の対立が深まりつつあった激動の時代…。武州多摩の百姓の悪ガキだった少年・土方歳三(岡田准一)は、「武士になりたい」という熱い想いを胸に、近藤勇(鈴木亮平)、沖田総司(山田涼介)ら同士と共に京都へ向かう。徳川幕府の後ろ盾のもと、芹沢鴨(伊藤英明)を局長に擁し、新選組を結成。土方は“鬼の副長”と呼ばれ、討幕派勢力制圧に八面六臂の活躍を見せる。そんななか、土方はお雪(柴咲コウ)と運命的に出会い惹かれあう。だが時流は、倒幕へと傾いていき…。
© 2020 「燃えよ剣」製作委員会