表向きは高級紳士服テーラー、裏の顔は世界最強のスパイ組織“キングスマン”のスパイエージェントの活躍を描いた『キングスマン』シリーズ。その最新作で、キングスマンの誕生秘話を描く『キングスマン:ファースト・エージェント』の公開日が2020年2月14日に決定し、併せて、予告編がお披露目となった。
予告編は、一面の焼け野原と、暗闇の中で暗躍するガスマスク集団のバトルや派手な爆発、さらに大量の金塊が眠る巨大な倉庫も登場し、本作でも激しいアクションと英国紳士たちの豪華絢爛な演出を期待させる。豪邸に飛行機で降り立つオックスフォード公(レイフ・ファインズ)から「戦争を止める方法があるかね?」と聞かれたコンラッド(ハリス・ディキンソン)との意味深な会話を交わすシーンも。『キングスマン』シリーズおなじみの高級紳士服テーラーの前に降り立ったコンラッドは、真新しいスーツと、靴やカフスを手に入れ、本棚の隠し扉から現れる秘密の部屋で女性(ジェマ・アータートン)から「ようこそキングスマンへ」と歓迎を受けるといった、あの“キングスマン”が誕生する瞬間が描かれている。
時代は第一次世界大戦の勃発前夜。イギリス、フランス、ロシアと、ヨーロッパの大国で陰謀が渦巻く中、絢爛豪華な舞踏会に現れる怪僧ラスプーチン(リス・エヴァンス)を前に、ついに“キングスマン”が動き出す。アップテンポな音楽と共に、杖を武器に華麗なアクションが展開。毒殺と思わしきシーンや、秘密の工場で大量生産される武器たち、マシンガンを相手にギリギリの戦いを繰り広げるシーン、そしてついに仲間(ジャイモン・フンスー)と共にラスプーチンを追い詰める一幕が。本作で“キングスマン”という世界最強の超過激スパイ組織がどのように結成されるかの期待が高まる。
現地時間10月3日に米ニューヨークで開催されたニューヨーク・コミコンには、マシュー・ヴォーン監督、レイフ・ファインズ、ハリス・ディキンソンらがパネルに登壇し、会場に集まったファンたちを大いに沸かせた。マシュー・ヴォーン監督は「キングスマンが誕生した時代を描く愉快で壮大なアドベンチャー映画を世界が求めていると思ったんだ」と語り、レイフ・ファインズも「マシュー監督はエモーショナルな関係、哀愁、アクション、そしてユーモアを絶妙に組み合わせている。ドラマチックでシリアスな悲劇的な部分と、軽くて皮肉的な部分があって、挑戦的で、とてもおもしろいよ」と、“キングスマン”らしさを期待させるコメントを寄せた。
▼ニューヨーク・コミコンでのコメント
■マシュー・ヴォーン監督
自分が見て育ったような映画を撮りたかったんだ。『王になろうとした男』、『アラビアのロレンス』、『ドクトル・ジバゴ』のような壮大な大作映画だ。退屈ではなくて、しっかりとした品格がある。キングスマンが誕生した時代を描く愉快で壮大なアドベンチャー映画を世界が求めていると思ったんだ。
■レイフ・ファインズ(オックスフォード公役)
ファンのすごいエネルギーと、この作品への期待を感じることができてうれしいよ。映画の撮影はお客さんのためにしているのだけど、長い間お客さんとは離れた場所で期待感を感じることができない。だから同じ場所で彼らの興奮を肌で感じることができてとてもうれしいよ。マシュー監督はエモーショナルな関係、哀愁、アクション、そしてユーモアを絶妙に組み合わせている。ドラマチックでシリアスな悲劇的な部分と、軽くて皮肉的な部分があって、挑戦的で、とてもおもしろいよ。オックスフォード公は、すごい旅をする。家族の不幸によって傷付き、平和主義者になったんだ。そんな中、戦争が起きるが、彼は自分の息子を戦場に送りたくないと葛藤するんだ。
■ハリス・ディキンソン(コンラッド役)
レイフ・ファインズと共演できたことをマシューに感謝しています。『キングスマン』シリーズはずっと見ていたので、この世界の中に入れたことはとても興奮したよ。コンラッドは17歳くらいで、上流階級の家庭で育ったんだ。彼は自分が束縛されていると感じていて、多くの若者が戦場に行くことで勇気を証明する時代に、自分が戦争に行けないことで戸惑っているんだ。
『キングスマン:ファースト・エージェント』
2020年2月14日(金) 全国公開
監督:マシュー・ヴォーン
出演:レイフ・ファインズ ハリス・ディキンソン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation