昨年のカンヌ国際映画祭で日本映画21年ぶりの快挙となるパルムドール(最高賞)を受賞し、興行収入46億円を記録した大ヒット作『万引き家族』の是枝裕和監督の長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画『真実』が10月11日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。
国民的大女優ファビエンヌが「真実」というタイトルの自伝本を発表したことから、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く“真実”が炙り出されていく本作。
予告編は、8月28日に開幕した第76回ベネチア国際映画祭のオープニングを飾る、華やかなレッド・カーペットと公式上映後のスタンディング・オベーションの光景から始まる。大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)の自伝本の出版祝いに、お城のような大きな家に駆け付けたのは、ファビエンヌの娘リュミール(ジュリエット・ビノシュ)、彼女の夫ハンク(イーサン・ホーク)、そして7歳の孫娘シャルロット(クレモンティーヌ・グルニエ)。久々の家族の再会に幸せそうな表情を見せる面々だが、訪ねてきた家族の気がかりはただ一つ、“彼女は何を書き、何を書かなかったのか”。その晩、早速自伝本「真実」を読み終えたリュミールは「ママ、これのどこが“真実”よ」と激しい口調でファビエンヌに詰め寄る。家に居なかった母親に代わり、いつもリュミールが辛い時に支えてくれた「サラ」。その「サラ」が本に全く登場しないのは後ろめたいから?と問い詰めるリュミールに、ファビエンヌは「良い母になるより女優を選んだの」と言い放つ。かつて一度は女優を志しながらも、女優になれなかった娘リュミールと、家族をかえりみずに女優として生きてきた母ファビエンヌ。そんな彼女たちの「残酷な真実」と「やさしい嘘」が絡み合い、やがて見えくる新たな「真実」に、母娘の閉ざされた心が動き始める。
『真実』
10月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本・編集:是枝裕和
撮影:エリック・ゴーティエ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ ジュリエット・ビノシュ イーサン・ホーク クレマンティーヌ・グルニエ リュディヴィーヌ・サニエ
配給:ギャガ
【ストーリー】 国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本「真実」を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット(クレマンティーヌ・グルニエ)、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書…お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ一つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く“真実”をも露わにしていき…。
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