菅田将暉、新人YOSHIの変化に感心「一年前は感謝って言葉も知らなかったでしょ?」

『ゲルマニウムの夜』、『さよなら渓谷』など国内外で高く評価されてきた大森立嗣監督が、およそ15年温めてきた自身の脚本によるオリジナル最新作で、YOSHIが主演、菅田将暉、仲野太賀が共演を務める映画『タロウのバカ』が、9月6日より公開中。このほど、9月8日にテアトル新宿にて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストのYOSHI、菅田将暉、仲野太賀、豊田エリー、植田紗々、大森立嗣監督が登壇した。

演技は未経験ながら主人公・タロウ役に抜擢されたYOSHI。映画を観た人たちから「存在感がすごい!」という評価を受けていることについて、YOSHIは「毎日ネットで見ているけど、すごいよ。こいつは生意気だとか、タメ口だとか(笑)。“すいません”みたいな(笑)」と世間の声に恐縮気味。しかし、菅田の「狙い通りだな」というフォローにうなずき、「勢いがあるまま、やっていきます」と宣言した。

YOSHIは大変だったシーンについて「泣くシーン」だと話しつつ、「なぜか将暉が一番泣いてた」ことを暴露。これについて菅田は「だって、この子(YOSHI)がね、一生懸命泣こうと頑張ってるんですよ」と兄貴分的な目線で芝居を見守っていたことを明かした。

YOSHIは「この映画ができたのは撮影スタッフとか、皆さんが協力してくれたおかげ。本当に感謝」と述べると会場からは大きな拍手が。これに対して菅田は「偉いよ」と感心しつつ、「一年前は感謝って言葉も知らなかったでしょ?」とYOSHIのヤンチャぶりを振り返って、会場を笑わせていた。

『タロウのバカ』
9月6日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本・編集:大森立嗣
音楽:大友良英
出演:YOSHI 菅田将暉 仲野太賀 奥野瑛太 植田紗々 豊田エリー 國村隼
配給:東京テアトル

【ストーリー】 主人公の少年タロウ(YOSHI)には名前がない。戸籍すらなく、一度も学校に通ったことがない。そんな“何者でもない”タロウには、エージ(菅田将暉)、スギオ(仲野太賀)という高校生の仲間がいる。エージ、スギオはそれぞれやるせない悩みを抱えているが、なぜかタロウとつるんでいるときは心を解き放たれる。大きな川が流れ、頭上を高速道路が走り、空虚なほどだだっ広い町を、3人はあてどなく走り回り、その奔放な日々に自由を感じている。しかし、偶然にも一丁の拳銃を手に入れたことをきっかけに、彼らはそれまで目を背けていた過酷な現実に向き合うこととなる…。

(c)2019 映画「タロウのバカ」製作委員会