“ボサノヴァの神様”と称されるブラジルの伝説的ミュージシャン、ジョアン・ジルベルトの行方を追ったドキュメンタリー映画『ジョアン・ジルベルトを探して』が、8月24日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。
「イパネマの娘」、「想いあふれて」など、ボサノヴァファンでなくとも誰もが耳にしたことのあるこれらの名曲の数々は、その類稀なるギター演奏と甘美な歌声によって世界中にその名を知らしめた、“ボサノヴァの神様”と称される伝説的ミュージシャン、ジョアン・ジルベルトによって生み出された。2003年に初の日本公演を実現し、その後も2004年、2006年と来日を重ね、日本でも多くのファンを持つジョアン。しかし、2008年8月26日にリオ・デ・ジャネイロで開催されたボサノヴァ誕生50周年記念コンサートへの出演を最後に、公の場に姿を現すことのないまま10年以上もの時が経った。
予告編には、ジョアン・ジルベルトの代表曲「デサフィナード」や「オバララ」の楽曲に乗せて、ガショ監督がジョアンを探し求めてリオの街を訪ね歩く姿が映し出される。さらに、ジョアンの元妻である歌手のミウシャや、ジョアン・ドナートなどブラジルを代表する有名ミュージシャンが、人前から姿を消した今もなお多くの人々を惹きつけてやまないジョアンの魅力を語る貴重なインタビューの一端が収められている。
場面写真は、イパネマビーチなどリオ・デ・ジャネイロをはじめ、若きジョアンが過ごしたヂアマンチーナに至るまでブラジルの美しい風景の数々が印象的だ。
『ジョアン・ジルベルトを探して』
8月24日(土)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
監督・脚本:ジョルジュ・ガショ
出演:ミウシャ ジョアン・ドナート ホベルト・メネスカル マルコス・ヴァーリ
配給:ミモザフィルムズ
【作品概要】 その類稀なるギター演奏と甘美な歌声で、世界を魅了したボサノヴァの神様、ジョアン・ジルベルト。10年以上、公の場に姿を現していない彼に会いたい一心で、ドイツ人作家とフランス人監督が時空を超えてリオの街をさまよい歩く。果たしてジョアンは姿を現してくれるのだろうか…?
©Gachot Films/Idéale Audience/Neos Film 2018