漫画家・江波じょうじ描き下ろしイラスト2点!チャーリー・ハナム × ラミ・マレック『パピヨン』

スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの2大スターが共演した脱獄映画の金字塔である同名映画を、45年ぶりにチャーリー・ハナム主演、ラミ・マレック共演で完全リメイクした『パピヨン』が、6月21日より公開となる。このほど、漫画家・江波じょうじが描き下ろした2種類のイラストがお披露目となった。

本作は、作家アンリ・シャリエールの壮絶な実体験を基に、無実の罪を着せられ、周囲を海に囲まれたフランス領ギアナの刑務所に移送された終身刑囚パピヨンの命をかけた脱獄劇。1931年、パリ。胸に蝶の刺青を入れていることから“パピヨン”と呼ばれた男は、無実の罪で終身刑を言い渡され、フランス領・南米ギアナの“悪魔島”に送られる。パピヨンは、志を同じくする紙幣偽造の天才ドガと出会い、やがて二人は奇妙な友情で結ばれていく。

「トップ屋ジョー」や「ザ・テロル」など劇画ブームをけん引した漫画家の一人、江波じょうじは、アンリ・シャリエールの原作「パピヨン」に触発され、映画の公開前である1971年1月3日に漫画版「パピヨン」を少年マガジンで連載をスタートさせた。当初は5週の予定だったが、人気がでたため8か月の長期連載となった。少年時代の映画評論家の町山智浩も、当時の愛読者の一人。脱獄した囚人たちが川で魚に襲われてしまうなどのショッキングな描写に強く惹きつけられ、映画化の際に劇場に足を運んだのだという。当時、少年少女たちに鮮烈な衝撃を与えた「パピヨン」ブームは、原作、漫画、映画と、日本中を席捲した。町山少年も当時の映画公開時に劇場に詰めかけ、立ち見客もでる熱気の中で、スクリーンに映し出される不屈の男パピヨンのカッコよさに釘付けになった。

今年81歳となる江波は、リメイク版の映画にインスパイアされ、画材も一新し、渾身の2点のイラストを描き切った。このイラストは再映画化にあわせて、河出文庫より復刊した原作とともに全国の書店POPや、日比谷シャンテ3FのHMV&BOOKS 日比谷コテージで観ることが出来る。また、公益財団法人江東区文化コミュニティ財団 江東区森下文化センターでは、6月21日から7月19日まで企画展「江波じょうじ・漫画『パピヨン』の世界」を開催。貴重な約50年前の原画が公開される。

『パピヨン』
6月21日(金) TOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開
監督:マイケル・ノアー
原作:アンリ・シャリエール
脚本:アーロン・グジコウスキ
出演:チャーリー・ハナム ラミ・マレック トミー・フラナガン イヴ・ヒューソン
配給:トランスフォーマー

【ストーリー】 1931年、パリ。「狂乱の時代」の終焉。胸に蝶の刺青を入れていることから“パピヨン”と呼ばれた男(チャーリー・ハナム)は、無実の罪で終身刑を言い渡され、フランス領・南米ギアナの悪魔島に送られる。周囲を海に囲まれたこの島は脱出不可能な場所として知られ、囚人達は人権をはく奪され過酷な強制労働を科せられていた。絶望と死が支配する場所で自由と希望を求めて足掻くパピヨンは、志を同じくする紙幣偽造の天才ドガ(ラミ・マレック)と出会い、やがて二人は奇妙な友情で結ばれていく。

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