大橋裕之による漫画「音楽と漫画」を、岩井澤健治監督が約8年におよぶ個人制作期間を経て映像化したアニメーション映画『音楽』が、2020年1月より公開されることが決定し、併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

「シティライツ」、「夏の手」などで人気を集める大橋裕之による「音楽と漫画」を原作とした本作は、楽器を触ったこともない不良学生たちが、思いつきでバンドを組むことから始まるロック奇譚。アニメーション化にあたって、岩井澤監督は、実写の動きをトレースする“ロトスコープ”という手法を採用、登場人物の動きをよりリアルに生々しく描き出す。

作画枚数は実に40,000枚超、70分（予定）を全て手描き、クライマックスの野外フェスシーンをダイナミックに再現するため、実際にステージを組みミュージシャンや観客を動員してのライブを敢行した。なお、豪華俳優陣が集結した声の出演キャストは後日発表される。

■岩井澤健治監督 コメント
僕は“前例がない”という言葉が嫌いです。映画関係の仕事をしていると良く聞く言葉ですが、多分これはどの業界でも使われている言葉だと思います。『音楽』を企画した理由は、個人制作での長編アニメーション映画は“前例がない”からです。だからこそ挑戦してみたかったのです。映像化不可能とまで言われていた『音楽』を自主制作で長編アニメーションにするという試みだけでも、相当ハードルの高い企画だと思うのですが、僕は高いハードルをもう一つ、作品内に入れています。それこそが、この作品の最大の魅力になっていると確信しています。

■大橋裕之（原作者） コメント
アニメーション映画『音楽』は、岩井澤監督をはじめとする様々な方の力が結集されてとんでもないものに仕上がってきております。当たり前ですが、軽々と原作を超えております。岩井澤監督が7年以上かけて作り上げた渾身の作品をぜひご覧ください。早くでかいスクリーンで観たいです。

『音楽』
2020年1月 新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督：岩井澤健治
原作：大橋裕之「音楽と漫画」（太田出版）
配給：ロックンロール・マウンテン

©大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン