ハリウッドを代表する名優であるロバート・レッドフォードの最新作にして俳優引退作となる、実在した伝説の銀行強盗犯を描く『さらば愛しきアウトロー』が、7月12日より公開される。このほど、本作の新場面写真がお披露目となった。
レッドフォードが60年近くに及ぶ俳優人生の最後に演じるのは、16回の脱獄と90回以上の銀行強盗を繰り返した、実在した伝説のアウトロー。1980年代初頭、アメリカ。ポケットに入れた拳銃をチラリと見せるだけで、微笑みながら誰ひとり傷つけず、目的を遂げる銀行強盗フォレスト・タッカー。事件を追うジョン・ハント刑事が、2年間で93件もの銀行強盗を成功させた彼の逮捕に向けて情熱を燃やす中、フォレストは仲間と共に金塊を狙った大仕事を計画する。
新場面写真には、レッドフォードが演じたクールな色男フォレスト・タッカーの“アウトロー”らしいシーンが切り取られている。
▲革張りのシートにヴィンテージ感溢れる内装のクラシックカーを運転するレッドフォード。彼の出演作には多くクラシックカーが登場しており、1920年代のロングアイランドを舞台にした『華麗なるギャツビー』(74)で謎の大富豪ギャツビーが運転するゴージャスな黄色のロールスロイスや、1920年代のアメリカを舞台に、飛行機に魅せられた男たちの生き様を描いた『華麗なるヒコーキ野郎』(75)で勢いよく乗りこなすオープンカーも思い起こされる。
▲クラシカルな中折れ帽にブルーのスーツを合わせてスマートに着こなすレッドフォード。真っ先に浮かぶのは、1930年代のシカゴを舞台に、仲間を殺された詐欺師が伝説の賭博師の手を借りてマフィアに一世一代の復讐劇を仕掛ける『スティング』(73)や、同じく1930年代のメジャーリーグで、苦境に立たされながらも35才のルーキーとして復活を遂げたロイ・ホッブスの半生を描く『ナチュラル』(84)。彼らもまた、クラシカルなハットにスーツという時代を感じさせるスタイルが印象的だった。また、本作での役どころが「銀行強盗」であるだけに、19世紀末のアメリカ南西部で名を馳せた銀行強盗の物語『明日に向って撃て!』(69)のサンダンス・キッドの姿も連想させる。
▲古き良きアメリカを感じさせるティアドロップ・サングラスをかけるレッドフォード。不意に組織の陰謀に巻き込まれたCIA職員の逃走劇を描くサスペンス『コンドル』(75)を彷彿とさせる。
▲レッドフォードは上品なジャケットにノーネクタイで、仲間とこれからの計画について密談するかのような表情で電話する。
▲デート前と思しきキマった渋カッコイイ出で立ちで、車の前で誰かを待つレッドフォード。
『さらば愛しきアウトロー』
7月12日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督:デヴィッド・ロウリー
原作:デヴィッド・グラン「THE OLD MAN AND THE GUN」
出演:ロバート・レッドフォード ケイシー・アフレック シシー・スペイセク ダニー・グローヴァー トム・ウェイツ
配給:ロングライド
【ストーリー】 80年代アメリカ。紳士的な犯行スタイルで、銀行強盗と16回の脱獄を繰り返した伝説の銀行強盗フォレスト・タッカー(ロバート・レッドフォード)。事件を追うジョン・ハント刑事(ケイシー・アフレック)は、一度も人を傷つけず2年間で93件もの銀行強盗を成功させた彼の仕事ぶりに魅了され、仕事に疲れるだけの毎日から逮捕へ向けて再び情熱を取り戻す。フォレストが堅気でないと感じながらも、心奪われてしまった恋人もいた。そんな中、フォレストは仲間と共に金塊を狙った大仕事を計画するが…。
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