小島秀夫が語るボクと本「本も映画もはずれが9割。いかにして当てるかが人格形成に繋がる」

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ブックリスタが運営する本の口コミサイト「シミルボン」において、世界を代表するゲームクリエイターであり、『僕の体の70パーセントは映画でできている』の著者でもある小島秀夫監督の独占インタビューを11月30日(水)より公開した。もちろん映画愛もたっぷりな小島秀夫監督のコメントを抜粋してお届け。インタビューの全文はブックリスタにて!

■小島秀夫監督コメント抜粋

“いまの日本もそうじゃないですか。若者はなかなか映画を撮れない。なので、夢破れて、ゲーム業界なんですよ。違うメディアだけれど、物語を紡ぐことができる”

“本屋の親父が「こいつ、なに買うつもりや」ってこっちを見るんで、何か買おうと思って棚を見たら、ハヤカワ文庫のSFがあった”

“田中光二さん。猛烈に愛しました! いまだに愛しているんです”

“結婚した時、嫁はんとデートしながら本読んでたんで、えらい怒られました”

“誰も命かけて撮る奴おらんですよ。みんな、進学校に行きたいだけなんで。なんで、一人でするしかないって”

“安部公房なんです! 松本清張の次に人生を変えたのが、中学の時に読んだ安部公房です”

“アジアの作品はあまり読んでいないんで、そこが弱点かなと思ってます”

“自分が色んな本を読んできたなかで、自分の背中を押してもらった言葉とかもあるんで、そういうものがあるゲームを作りたいな、と思ってました”

“『錦繍』は良いですよね。女性読者もきゅんとしますから”

“最近の人は、本、読まないでしょ。読んだほうがいいのに。本も映画も、はずれが9割ですけど。そこを、いかにして当てるかが、人格形成に繋がるんですよ。ものを選ぶ時に慎重になると、あらゆるものを総動員するでしょ”

■小島秀夫プロフィール
1963年生。ゲーム・クリエイター。コジマプロダクション代表。1986年よりコナミでゲーム・クリエイターとして活動。昨年末コナミを退社、その後新たに独立スタジオとして「コジマプロダクション」を立ち上げた。現在、ノーマン・リーダス主演の『Death Stranding』を製作中。これまでの代表作は『メタルギア』シリーズ、『スナッチャー』『ポリスノーツ』『ボクらの太陽』『ZONE OF THE ENDERS』シリーズなど。