KADOKAWAとハピネットの共同制作プロジェクト「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第2弾で、主演の高良健吾がベッドの下から女を監視する狂気の男を演じる『アンダー・ユア・ベッド』の公開日が、7月19日に決定した。このほど、高良演じる三井直人が狂気の愛を向けるヒロイン・佐々木千尋役を西川可奈子が務めることが発表され、併せて、予告編がお披露目となった。
家族や学校、誰の記憶にも残らず存在を無視されてきた孤独な男・三井直人が、学生時代に初めて「名前を呼んでくれた」女性との11年ぶりの再会を夢見て、女を追い始める。しかし、目の前に現れた彼女は学生時代の頃のような輝きを失い別人のように変わっていた。何故?彼女に一体何が起こっているのか。男は、女に取りつかれ監視するようになり、自宅に潜入しベッドの下に潜り込み、ベッド上の彼女を想いながら過ごす。加速度的に暴走していく男。これは愛ゆえの盲目なのか、それとも狂気なのか。
予告編では、三井直人が佐々木千尋の自宅に潜入しベッドの下に忍び込む様子や、三井が自宅に11年前の彼女を忠実に再現したマネキンを置き、当時彼女が使っていた香水をシュッとふりかけ、その体にそっと触れる異様な姿が。鮮やかに泳ぐグッピー、ヌメッとした存在感を出すアロワナ、そして、三井の存在を表すかのように小石の下をウネウネと動く小さな虫が、不気味に映し出される。
高良演じる三井が狂気の愛を向けるヒロイン・佐々木千尋を演じるのは、中田秀夫監督『ホワイトリリー』や、マドリード国際映画祭主演女優賞にノミネートされた『私は絶対許さない』、NHK大河ドラマ「西郷どん」など、映画、舞台、ドラマと体当たりの演技で頭角を現し、今注目を集める実力派女優・西川可奈子。男からは執拗に覗かれ、夫からは激しいドメスティック・バイオレンスを受ける難役を見事に演じる。
■西川可奈子(佐々木千尋役) コメント
千尋でいた期間は本当に苦しかったですね…。現状から抜け出す為の選択がどれ程大変で勇気のいる事か…。迫る恐怖や不安な日々を一緒に戦って過ごしている内に気づけば自然と体重も落ちていました。高良さんはその場で生まれる感情を繊細に受けて下さるので、三井くんの前では自然体の優しい千尋でいれた気がします。苦しいはずの現場の空気感が程よく心地良いと思えたのは、きっとその場にいる全員が、俳優高良健吾さん、そしてこの作品に惚れ込んでいたからだろうと感じました。仕上がりを観た時、初めて抱いた感情がこの映画にはあって…。改めてこの作品をこの組でやれた事、そして安里監督との出会いに心から感謝します!安里組全員の覚悟が乗っかったこの作品の熱量が画面を通して一人でも多くの方に響くと嬉しいです。
『アンダー・ユア・ベッド』
7月19日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本:安里麻里
原作:大石圭「アンダー・ユア・ベッド」(角川ホラー文庫刊)
出演:高良健吾 西川可奈子 安部賢一 三河悠冴 三宅亮輔
配給:KADOKAWA
【ストーリー】 雨の日の無人のエレベーター。誰かの香水の香りが残っている。俺(高良健吾)は思い出す。この香り…、11年前、たった一度だけ名前を呼んでくれた佐々木千尋(西川可奈子)のことを。親からも学校のクラスメイトからも誰からも名前すら憶えられたことのないこの俺を「三井くん」と呼んでくれた時のこと。俺は人生で唯一幸せだったあの感覚にもう一度触れたいと思い、彼女を探し出すことにした。家庭を持った彼女の家の近所に引っ越し鑑賞魚店を開店し、自宅に侵入、監視、盗撮、盗聴、彼女の近くで全てを覗き見ていたいと思った。だが、俺の目に映ったのは、全く別人に変わり果てた姿だったのだが…。
©2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会