中田秀夫監督 × 大石圭原作 1人の女性を4人が演じる『殺人鬼を飼う女』予告編&場面写真

KADOKAWAとハピネットの共同制作プロジェクト「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」が始動し、その第1弾として、中田秀夫監督作『殺人鬼を飼う女』が4月12日より公開、第2弾として、安里麻里監督作『アンダー・ユア・ベッド』が7月より公開される。このほど、『殺人鬼を飼う女』の予告編と場面写真がお披露目となった。

「リミッターを外せ!」を合言葉に、タブーとされる題材で、クリエイターたちの感性と才能を思うままに爆発させた、“ジャンル映画”の中でも特にエッジの立った作品を制作、発信していく「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」。『殺人鬼を飼う女』は、2作連続公開となる本プロジェクトの第1弾作品。「甘い鞭」や「輪廻」の原作、「呪怨」ノベライズなど、恐怖と狂気そしてエロティズムに富んだ作風に定評がある大石圭による小説が原作の、1人の女性を4人が演じる異色作である。監督は、映画『リング』(1998)が大ヒットし、『スマホを落としただけなのに』(2018)は興行収入18億円を突破、『貞子』(5月24日公開)の新作公開を控える中田秀夫。

主人公・キョウコを演じるのは飛鳥凛。幼少期に義理の父から受けたおぞましい毎日が原因で、解離性同一性障害を患っている役柄を熱演する。さらに、別人格を作る事で自身を守ってきたキョウコと共存する、レズビアンの直美役に大島正華、自由奔放なゆかり役に松山愛里、虐待された小学生のままのハル役に中谷仁美。1人の女性が持つ4つ人格を、4人の女優陣がミステリアスかつ官能的に演じ分ける。そのほか、隣人でキョウコの憧れの小説家・田島冬樹役に水橋研二、キョウコの人格形成に大きな影響を与えた母親役に根岸季衣と名バイプレーヤーたちが脇を固める。

予告編では、様々な性格や趣向思考の異なる人格たちが目まぐるしく入れ替わり共存する。「君は、誰なんだ…?」と次々に起こる不可解な出来事に戸惑いながらも惹かれる、田島とキョウコの関係は一体どうなるのか。キョウコの真っ白のシャツの下の鮮血は…、腕に真紅で刻まれた“殺す”の意味とは…。誰も知らない、どこかに潜む何かに怯え、得体の知れない迫りくる恐怖に、思わず「みんな!」と叫ぶが、周りには誰も居ない…。

『殺人鬼を飼う女』
4月12日(金)よりテアトル新宿、池袋シネマ・ロサほか全国ロードショー
監督:中田秀夫
原作:大石圭「殺人鬼を飼う女」(角川ホラー文庫)
脚本:吉田香織
音楽:坂本秀一
出演:飛鳥凛 大島正華 松山愛里 中谷仁美 水橋研二 浜田信也 吉岡睦雄 根岸季衣
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 キョウコ(飛鳥凛)はビストロで働く美しいギャルソン。だが幼い頃義父から性的虐待を受け続けたことで、キョウコを愛するレズビアンの直美(大島正華)、ビッチなゆかり(松山愛里)、そしてあの小学生のままのハル(中谷仁美)という様々な人格と辻褄を合わせ共存し支え合っていた。だが、ある日マンションの隣人が憧れの小説家と知り恋心を抱いたのをきっかけに、得体の知れない歪みを感じ始める。それと時を同じくして彼女の周りで謎の死が相次ぎ、保たれた均衡が崩れ始める―。

『アンダー・ユア・ベッド』
2019年夏 公開
監督:安里麻里

©2019「殺人鬼を飼う女」製作委員会