佐藤健、小松菜奈、森山未來、染谷将太ら日本を代表する豪華キャストと、アカデミー賞受賞歴を持つ世界的スタッフが集結した幕末エンタテインメント『サムライマラソン』が2月22日に公開される。このほど、小松菜奈演じる安中藩の藩主の娘・雪姫が、盗賊に襲われるも華麗な動きで相手を倒すシーンの本編映像がお披露目となった。
本作は、日本のマラソンの発祥といわれ、現在も160年以上にわたり受け継がれている史実、安政遠足(あんせいとおあし)を舞台にした土橋章宏による小説「幕末まらそん侍」(ハルキ文庫)を映画化。時は幕末、迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明(いたくら・かつあきら)は藩士を鍛えるため、十五里(約58km)の山道を走る遠足を開催する。しかし、この動きが、とある行き違いにより幕府への反逆とみなされ、藩士不在の城に安中藩とり潰しを狙う刺客が送り込まれる。ただ一人、迫る危機を知った男は、計画を食い止めるため、走りだす。
本編映像は、雪姫が小川のほとりで休んでいるシーンからスタート。しかし、ほっとしたのもつかの間、笠を目深に被ったいかにも怪しい盗賊の男が現れる。一気に不穏な空気が流れる中、雪姫は盗賊に杖でに襲い掛かられ、お腹に突きを食らって危機一髪。だが、杖を利用して逆に相手の手首をひねる雪姫。逆上した盗賊が刀を抜くが、雪姫も小刀で応戦。相手が振りかぶった刀を受け止めると、流麗な動きで引き倒し、喉元に切っ先を突きつける。
小松が演じる雪姫は、美しいだけでなく強さも兼ね備えたキャラクター。安中藩主・板倉勝明(長谷川博己)の娘にして、江戸や西洋で絵画を学ぶために行動する、強い信念を持つヒロインだ。原作「幕末まらそん侍」にはわずかにしか登場しないが、日本はもちろん海外でも評価される“侍映画”を作るというコンセプトの下で作られた本作において、メインキャラクターに女性を入れることは不可欠。そのため、バーナード・ローズ監督が自ら雪姫を掘り下げるストーリーを創作し、時代劇に現代のヒロイン像をマッチさせ、より重要なキャラクターとして完成させた。
雪姫のキャスティングにあたっては、3つの要素を同時に満たしていることが必要とされた。1.男装した姿が男性に見えること、2.藩主である父親に反抗するという強い自立心を表現できること、3.美しい姫としての説得力があること。これら全てを考慮した結果、小松が選ばれた。モデルとしてだけでなく女優として、昨年は『恋は雨上がりのように』『来る』に出演し、今年は本作を皮切りに、既に『さよならくちびる』『閉鎖病棟』への出演が決定し、目覚ましい活躍を見せる小松。これまで演じてきた『坂道のアポロン』『恋は雨上がりのように』などでのさわやかなヒロイン役とは異なり、強さと美しさを兼ね備えた現代のヒロインとしての姿、そしてアクションという彼女の新たな一面を見ることが出来る。
『サムライマラソン』
2月22日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:バーナード・ローズ
原作:土橋章宏「幕末まらそん侍」(ハルキ文庫)
企画・プロデュース:ジェレミー・トーマス 中沢敏明
脚本:斉藤ひろし バーナード・ローズ 山岸きくみ
音楽:フィリップ・グラス
衣装デザイン:ワダエミ
出演:佐藤健 小松菜奈 森山未來 染谷将太 青木崇高 木幡竜 小関裕太 深水元基 カトウシンスケ 岩永ジョーイ 若林瑠海 竹中直人 筒井真理子 門脇麦 阿部純子 奈緒 中川大志 ダニー・ヒューストン 豊川悦司 長谷川博己
配給:ギャガ
【ストーリー】 時は幕末、迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明(いたくら・かつあきら/長谷川博己)は、藩士を鍛えるため、十五里(約58km)の山道を走る遠足(とおあし)を開催する。だがこの動きが、とある行き違いにより幕府への反逆とみなされ、藩士不在の城に安中藩とり潰しを狙う刺客が送り込まれる。ただ一人、迫る危機を知った男・唐沢甚内(からさわ・じんない/佐藤健)は、計画を食い止めるため、走り出す─。
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