『タクシードライバー』『レイジング・ブル』などの傑作を手がけた脚本家として知られ、監督としても『アメリカン・ジゴロ』などの映画史に残る作品を生み出してきた、ハリウッドの巨匠ポール・シュレイダーが、イーサン・ホーク主演、アマンダ・セイフライド共演で、構想50年の末に完成させた渾身作『魂のゆくえ』が4月12日より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、戦争で失った息子への罪悪感を背負って暮らす牧師が、自らの所属する教会が社会的な問題を抱えていることに気づき、徐々に信仰心が揺らいでいく様子を衝撃的に描く問題作。小さな教会の牧師であるトラーは、礼拝に来た若い女性メアリーの夫マイケルが、地球の未来に思い悩むあまり、メアリーがお腹の子を産むのに反対していることを知る。必死に説得を始めるトラーだが、心の底ではマイケルに共感し自分の説明に納得ができないことを実感する。一方、彼は自分の所属する教会が、環境汚染の原因を作る大企業から巨額の支援を受けていることを知る。本当の正義とは一体何なのか。トラーの信仰心は徐々に揺らぎはじめ、やがて怒りにも似た感情が彼を蝕んでいく。
ベネチア国際映画祭で披露され、ポール・シュレイダー最高傑作と批評家からの絶賛に次ぐ絶賛を浴び、アメリカでは気鋭の配給会社A24による公開でスマッシュヒットとなった本作。第91回アカデミー賞では、ポール・シュレイダー自身初となる脚本賞にノミネートされ、1月31日時点で、64映画賞を受賞、112のノミネートを記録している。
聖職者でありながら内なる葛藤を抱える主人公トラー牧師を熱演するのは、実力派俳優イーサン・ホーク。彼を頼る若い女性メアリーは、『マンマ・ミーア!』『レ・ミゼラブル』などのスター女優アマンダ・セイフライドが演じる。
『魂のゆくえ』
4月12日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国順次公開
監督・脚本:ポール・シュレイダー
出演:イーサン・ホーク アマンダ・セイフライド
配給:トランスフォーマー
【ストーリー】 トラー(イーサン・ホーク)は、ニューヨーク州北部の小さな教会「ファースト・リフォームド」の牧師。ある日、トラーは礼拝に来た若い女性メアリー(アマンダ・セイフライド)から、環境活動家の夫マイケルが思い悩んでいるので相談に乗ってほしいと頼まれる。仕方なく出向いたメアリーの家でマイケルと話したトラーは、彼が地球の未来に思い悩むあまり、メアリーがお腹の子を産むのに反対していることを知る。必死に説得を始めるトラーだが、心の底ではマイケルに共感し自分の説明に納得のできないもうひとりの自分がいる。一方、彼は自分の所属する教会が、環境汚染の原因を作る大企業から巨額の支援を受けていることを知る。本当の正義とは一体何なのか。トラーの信仰心は徐々に揺らぎはじめ、やがて怒りにも似た感情が彼を蝕んでいくのだった…。
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