1962年5月19日、ジョン・F・ケネディの45歳の誕生日の10日前、NYのマディソン・スクエア・ガーデンで行なわれた民主党の資金調達パーティで、マリリン・モンローはJFKのためにセレナーデを歌った。モンローは挑発的でぴったりとした、薄くて透き通るようなドレスを着ていた。そのドレスがLAでオークションにかけられ、480万ドル（約5億2800万円）で落札された。The Hollywood Reporterが伝えている。
「ハッピー・バースデイ,ミスター・プレジデント♪」
その肌色のドレスには2500個の手縫いのクリスタルがちりばめられており、アカデミー賞を受賞した衣装デザイナー、ジーン・ルイスがデザインした。ドレスはとてもぴったりしてきつかったので、ルイスはモンローにドレスを着せたまま縫わなければいけなかったという言い伝えがある。
モンローの歌う姿はカメラに捉えられ、画質も悪く、モノクロ映像であるにもかかわらず、彼女の情熱的な魅力は今日でもまだ明らかだ。なぜそのドレスとその瞬間が歴史に残っているのか、映像を見れば簡単にわかるだろう。
今回のオークションでは他にも、『お熱いのがお好き』のカクテル・ドレスが45万ドル（約4950万円）で、”The Rose Tattoo”で着たプレミアム・ドレスが12万5000ドル（約1375万円）で、『ナイアガラ』のネグリジェが5万9000ドル（約649万円）で落札された。
