『ハリー・ポッター』シリーズをはじめ『シンドラーのリスト』『グランド・ブタペスト・ホテル』など数々の名作の出演で知られるレイフ・ファインズ監督・出演作『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』が、5月より公開される。このほど、本作の場面写真がお披露目となった。
俳優としても評価の高いレイフ・ファインズ監督が構想20年を経て、満を持して発表する最新作は、世界三大バレエ団で活躍し、バレエ史に燦然と輝く伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフの、若き日からパリでの亡命にいたるまでの光と影を描く。
1961年、ルドルフ・ヌレエフは名バレエ団の一員として、海外公演のため祖国ソ連を出た。若きヌレエフはパリの生活に魅せられ、この魅惑の街で得られる文化、芸術、音楽のすべてを貪欲に吸収しようとしていたが、その一挙一動はKGBの職員に監視されていた。その後、ヌレエフは収容所に連行され、踊りを続けることすらままならない未来を暗示するような信じがたい要求をつきつけられる。他の団員たちがロンドンへ旅立つ中、KGBと共に空港に残されたヌレエフがくだした決断とは。
主演は、オーディションによって見出された現役のタタール劇場のプリンシパル、オレグ・イヴェンコ。共演は『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルホプロス、そして『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』のヒットも記憶に新しいバレエ界の異端児セルゲイ・ポルーニン。本物のバレエダンサーたちによってバレエ界のリアルな様子も描かれる。
場面写真は、ヌレエフのバレエに懸ける熱意が感じられるカットのほか、海外公演のため祖国ソ連から初めてバレエの地・パリに足を踏み入れ、新しい友人や自由な生活に魅せられた無名なダンサーの生き様が、パリの美しい風景と共に収められている。
『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
5月 TOHOシネマズ シャンテ、シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督・出演:レイフ・ファインズ
脚本:デヴィッド・ヘアー
出演:オレグ・イヴェンコ セルゲイ・ポルーニン アデル・エグザルホプロス ルイス・ホフマン チュルパン・ハマートヴァ ラファエル・ペルソナ
配給:キノフィルムズ/木下グループ
【ストーリー】 ひとりの若者が、黒いベレー帽に黒っぽい細身のスーツ姿で、レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)からパリへ向かう飛行機の中にいる。時は1961年。ルドルフ・ヌレエフ(オレグ・イヴェンコ)はまだ伝説のダンサーでもなければ、尊大な人間にもなっていなかった。世界に名だたるキーロフ・バレエ(現マリインスキー・バレエ)の一員として、海外公演のために彼は生まれて初めて祖国ソ連を出た。若きヌレエフはパリの生活に魅せられ、この魅惑の街で得られる文化、芸術、音楽のすべてを貪欲に吸収しようとしていた。だが、その一挙一動はKGBの職員に監視されていた。やがてフランス人女性クララ・サン(アデル・エグザルホプロス)と親密になるが、その一連の行動により、政府からの疑惑の目はますます強まる。その後、ヌレエフは信じがたい要求をつきつけられ、苦渋の決断を迫られる。それは、収容所に連行され、踊りを続けることすらままならない未来を暗示するものだった。1961年6月16日、パリ、ル・ブルジェ空港。他の団員たちがロンドンへ旅立ち、KGBと共に空港に残されたヌレエフがくだした決断とは―。
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