「天地明察」、「マルドゥック・スクランブル」のベストセラー作家・冲方丁（うぶかたとう）の同名小説の実写映画化で、堤幸彦監督、杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈ら豪華若手キャスト共演で贈る『十二人の死にたい子どもたち』が、1月25日に公開初日を迎え、このほど、1月26日に丸の内ピカデリーにて行われた公開記念舞台挨拶に、キャストの杉咲花、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗、堤幸彦監督が登壇した。
冒頭、各キャストからの挨拶が終わると、今回インフルエンザで欠席した新田真剣佑からのメッセージが会場に伝えられた。そしてMCより「作品を通じて成長したこと」を聞かれた杉咲は、しばし考えたのち「忍耐力がついたと思う。40分の長回しはこれまで経験したことがなく、堤組でしか体験できないことでした」と語り、北村は「これまで現場ではいつも年下だったんですけど、今回は下の子もいて。竹内さんが宿題をしていたんですよね。宿題！？と思って、自分も年とったってことで成長を感じました」と現場でのエピソードを披露した。
本作のタイトルにちなみ、キャストや監督らが「十二人の○○したい子どもたち」を発表するコーナーに。「ゲームがしたい」と書いた高杉は、「ゲーム好きが多いメンバーなので、みんなでワイワイしたいなと」と、「ハワイで打ち上げしたい」と答えた橋本は、「みんなの気持ちを代弁して（笑）。最近は（こんな豪勢なことが）ないからこそ書きました」と訴えた。「もぐもぐしたい」と書いた杉咲は、その理由を「現場で新田真剣佑さんが大量のピザを差し入れしてくれて、みんなで食べたんですけど、重たいシーンも多かったので、各々で食べていたから今度はみんなで和気藹々と食べたいなあと思って」と願望をこめた。北村の「ゲームしたい」が公開されると、キャスト陣から「かぶった！！」と総ツッコミされ、「高杉君と以下同文です…」と北村はタジタジに。最後に監督から「隅に置けない」と披露され、「十二人全員が隅に置けない俳優であり、対応力と実力と存在感を兼ね添えた人たちなので、今後どんな現場でも大丈夫でしょう！」とお褒めの言葉が十二人に贈られた。
最後に杉咲から、「この映画は、十二人がそれぞれ死にたいと言って集まる映画なんですけど、でもみんなとの出会いによって怒りとか悲しみとか苦しみがそれぞれの中にあふれ出てきて。みんなとお芝居させていただいていて、その時自分がすごい生きてるって感じたんですよね。だから、生きるパワーをもらえる作品になったんじゃないかと私は思っていて、皆さんにもそういうふうに感じていただけたら嬉しいです。今日はありがとうございました」と挨拶があり、イベントは幕を閉じた。
『十二人の死にたい子どもたち』
1月25日（金）より全国ロードショー中
監督：堤幸彦
原作：冲方丁「十二人の死にたい子どもたち」（文藝春秋刊）
脚本：倉持裕
主題歌：The Royal Concept「On Our Way」（ユニバーサル ミュージック）
出演：杉咲花 新田真剣佑 北村匠海 高杉真宙 黒島結菜 橋本環奈 吉川愛 萩原利久 渕野右登 坂東龍汰 古川琴音 竹内愛紗 とまん
配給：ワーナー・ブラザース映画
【ストーリー】 その日、12人の未成年たちが、安楽死を求め廃病院の密室に集まった。「みんなで死ねば、怖くないから」。ところが、彼らはそこで13人目のまだ生あたたかい死体に遭遇。突然の出来事にはばまれる彼らの安楽死。あちこちに残る不自然な犯行の痕跡、次々起こる奇妙な出来事。彼らだけしか知らない計画のはず。まさかこの12人の中に殺人鬼が……？死体の謎と犯人をめぐり、疑心暗鬼の中ウソとダマしあいが交錯し、12人の死にたい理由が生々しくえぐられいく。全員、ヤバい。気が抜けない。いつ誰が殺人鬼と化すかもわからず、パニックは最高潮に。彼らは、安心して“死ねるのか”、怯えながら“殺されるのか”。監督・堤幸彦が仕掛ける、出口無しのノンストップ未体験・密室サスペンスゲームの幕が上がる。
©2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会
