『ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』3部作の監督、脚本、製作者として世界的に知られるピーター・ジャクソンが、ヘラ・ヒルマー主演で贈る壮大な冒険物語『移動都市/モータル・エンジン』が年3月1日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。
イギリスの作家フィリップ・リーヴのファンタジー小説「移動都市」を原作とする本作。舞台は、たった60分で文明を荒廃させた最終戦争から数百年後の世界。残された人類は地を這う移動型の都市で暮らすことを選択し、地上は都市同士が捕食しあう弱肉強食の世界へと姿を変えていた。この荒れ果てた地を支配する巨大移動都市・ロンドンは、捕食した都市の資源を再利用し、人間を奴隷化することで成長し続ける。主人公へスターは、母の復讐と人類の希望を胸にロンドンに潜入し、反移動都市同盟のアナ、ロンドンの不都合な真実を知ってしまった青年トムたちと共に、「打倒ロンドン」の大冒険を繰り広げるが、“謎の追跡者”に命を狙われる。
主人公へスター役には、『アンナ・カレーニナ』でハリウッド進出を果たし、ドラマ「ダ・ヴィンチと禁断の謎」などで活躍をみせる新鋭女優ヘラ・ヒルマー。へスターとともに壮大な冒険へと身を投じる青年トムを、俳優として『ムーン・ウォーカーズ』に出演するほか、プロデューサーとしても活躍しているロバート・シーアンが演じる。さらに、『ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』3部作でもおなじみのヒューゴ・ウィーヴィング、『アバター』や『ドント・ブリーズ』のスティーヴン・ラングといった演技派俳優陣が脇を固める。監督は、ピーター・ジャクソンの右腕として『キング・コング』で第78回アカデミー賞視覚効果賞を受賞したクリスチャン・リヴァーズ。視覚効果はWETAデジタルが担当する。
本作について、製作・脚本を務めた鬼才ピーター・ジャクソンは「この世界が抱える問題は、限界があるという事だ。大都市が小都市を喰い尽くしてしまい、やがて捕食する小都市が消滅する。そうなると、大都市同士で争うか、狩りの対象を他に見つけなければならなくなる。そんな世界観や、愛情、思いやり、復讐、開放といった感動的な要素が気に入ったんだ。私は人間らしさがあるストーリーを常に求めている。この作品はまさにそうだったよ」とコメントしている。
『移動都市/モータル・エンジン』
3月1日(金) 全国公開
監督:クリスチャン・リヴァーズ
原作:フィリップ・リーヴ著/安野玲 訳「移動都市」(創元SF文庫刊)
製作:ピーター・ジャクソン
出演:ヘラ・ヒルマー ロバート・シーアン ヒューゴ・ウィーヴィング ジヘ ローナン・ラフテリー レイラ・ジョージ パトリック・マラハイド スティーヴン・ラング
配給:東宝東和
【ストーリー】 たった60分で文明を荒廃させた最終戦争から、数百年後の世界。残された人類は地を這う移動型の都市で暮らす事を選択し、地上は、都市同士が捕食しあう弱肉強食の世界へと姿を変えていた。この荒れ果てた地は、巨大移動都市・ロンドンによって支配されていた。ロンドンは捕食した都市の資源を再利用し、人間を奴隷化することで成長し続ける。小さな都市と人々は、その圧倒的な存在を前に逃げるようにして生きるしかなかった。いつ喰われるかもしれない絶望的な日々の中、へスター(ヘラ・ヒルマー)は母の復讐と人類の希望を胸にロンドンに潜入。反移動都市同盟のアナ(ジヘ)、ロンドンの不都合な真実を知ってしまったトム(ロバート・シーアン)たちと共に「打倒ロンドン」の大冒険を繰り広げる中、“謎の追跡者”にまで命を狙われることに。人と都市を狩る“ロンドン”に隠された秘密とは?“謎の追跡者”は何故ヘスターの命を狙うのか?そして彼の正体は?
(C)Universal Pictures