三上博史、ラブホ密室群像劇で「イキイキとクソ野郎を演じた(笑)」映画『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』公開直前トークイベントレポート

三上博史が14年ぶりに映画主演を務める、ラブホテルを舞台に繰り広げられる密室群像劇『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』が、1月18日より公開される。このほど、1月15日にスペースFS汐留にて公開直前トークイベントが開催され、キャストの三上博史、酒井若菜、三浦萌、宅間孝行監督が登壇した。

「タクフェス」主宰であり、俳優としても活躍し、脚本・演出を手がける才人・宅間孝行が、これまでとは全く異なるテイストと驚異の長回し撮影に挑んだ本作。歌舞伎町のラブホテルで、警察官の間宮がデリヘル嬢の麗華と楽しんでいると、間宮の妻で婦警の詩織が踏み込んでくる。取り乱した間宮は、麗華を銃で撃ってしまい、死体処理のためにヤクの売人ウォンが呼ばれる。その時、デリヘルのマネージャー小泉が、麗華を探して現れる。

14年ぶりの映画主演となる三上。主人公の警察官・間宮を演じようと思ったきっかけについて「演者にとっては世知辛い世の中。出来るだけはみ出そうとしてやってきましたが、どうしても取り込まれてしまい、息苦しくなって。できるだけはみ出してやろう」という気持ちで、本作の出演を決めたという。続けて、「今回はイキイキとクソ野郎を演じました(笑)」と笑いつつも、「クソ野郎になり切れているか…」と心配した様子だった。

これに対して間宮の妻で婦警の詩織役の酒井は「相当かっとばしてましたよ!」と突っ込みを入れつつ、「私たちなんて、三上さんのすごさを見ちゃったから『ヤバイ!ヤバイ!』って。皆んなで鼓舞してやってましたから(笑)」とコメント。「三上さんとは、誰もいなくなった後で演技について二、三時間ディスカッションしながら作っていった。この面子じゃないと、こういう映画にならなかった」と完成した作品に自信を見せた。

約40分以上の長回しカットが2つ入っているという本作。これについて三上は「例えば41分50秒でミスったら一からやり直しなんですよ(笑)。とにかく皆んなで助け合って。ドキドキしながら」撮影に挑んだという。続けて「ここまで追い込まれると、本物が映っちゃう。役者を観察するには、もってこいの作品」と持論を展開した。

最後に三上は「僕は伏線フェチで、伏線を演じるのが大好き。どの程度のさじ加減で、どこに入れているかなどを楽しんでいただければ」とコメントし、イベントを締めくくった。

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『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』
1月18日(金) テアトル新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本:宅間孝行
出演:三上博史 酒井若菜 波岡一喜 三浦萌 樋口和貞 伊藤高史 ブル 世戸凜來 柴田理恵 阿部力
配給:HIGH BROW CINEMA

【ストーリー】 歌舞伎町のラブホテル。警察官の間宮(三上博史)はビデオカメラをセットして、勤務中にもかかわらずデリヘル嬢の麗華(三浦萌)とお楽しみ中。そんな濡れ場に、間宮の妻で婦警の詩織(酒井若菜)が踏み込んでくる!取り乱した間宮が麗華を銃で撃ち、死体処理のためにヤクの売人ウォン(波岡一喜)が呼ばれる。その時、デリヘルのマネージャー小泉(阿部力)が、麗華を探して現れる…。一瞬にしてパワーバランスが逆転するシーソーゲームの先にあるものは?

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