ジャズの演奏シーンは、吹き替え、当て振り、一切なし!『リ、ライト』9月公開

川越を舞台に描く、愛とジャズと感動の物語『リ、ライト』が9月17日より川越スカラ座にて、23日より池袋シネマロサにて公開されることが決定した。

ある日、クラブシンガーを名乗る水崎洋子(梅宮万紗子)が、アンティーク照明の修理店を営みながら一人で静かに暮らす老人・野口藤吾(大森博史)のもとに、藤吾の息子・耕輔の子をお腹に宿しているといってやって来た。20年前に行方をくらませたきり、何の音沙汰もない耕輔。藤吾は、洋子の素性を怪しみ、店から追い出そうとするが、行くあてのない洋子の体を気遣い渋々一晩店に泊めることになる。そして一晩のはずが、洋子との奇妙な生活が始まってしまう。やがて、人との交流を避けるように静かに暮らしていた藤吾の生活に、洋子は少しづつあかりを灯し始めるのだった。

コロナ渦の中、人々は集うことを避けてきた。だが、集い、人と出会うことには人を幸せにするチカラがある。そしてまた、音楽にも人の心を解き放つチカラがある。川越を舞台に、年老いた一人暮らしの照明職人・野口藤吾が自らの心にあかりを灯すまでを静かな感動と共に描いた作品『リ、ライト』。予期せぬ客人・水崎洋子との心の交流、そして過去に置き去りにしていた音楽への思い。劇中に登場するジャズの演奏シーンは、吹き替え、当て振り、一切なし。現場で奏でられた音楽を、発せられたセリフを、生まれたドラマを、そのまま映像に収めることに成功している。

主人公・洋子を演じ、映画初主演を飾るのは1997年「研修医なな子」で女優デビューし、「サラリーマン金太郎2」や映画『日本独立』などに出演、ドラマや映画、舞台と幅広く活躍中の梅宮万紗子。藤吾役には洞察力のある安定した演技に定評がある演劇界の名優、大森博史。そして、本作で監督・脚本・編集を務めたのは、長篇脚本「灯影にて」でサンダンスNHK国際映像作家賞2008のファイナリストに選出され、2019年の「おわりはじまり」で第三回キテミル川越ショートフィルムフェスティバル大賞で見事、大賞を受賞した一ノ瀬晶。一ノ瀬にとって、本作が長編初監督作となる。

『リ、ライト』
2022年9月17日(土)より、川越スカラ座にて公開
2022年9月23日(祝)より、池袋シネマ・ロサにて公開
監督・脚本・編集:一ノ瀬晶
出演:梅宮万紗子 大森博史
配給: トリプルアップ/クロスメディア

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