MC:なので、右近と左近の性格を分かってらっしゃる方も結構いらっしゃるということですね。ちなみに、演じた山田さんと佐藤さんは、アウトロー的な右近の生き方と、エリート街道を行く弟の左近の生き方、自分だったらどちらをチョイスしたいですか?
佐藤:でも右近みたいには生きられないですよね。
山田:今の時代ね。
佐藤:今の時代、なかなか。左近みたいになっちゃうんじゃないですか? だからこそ右近みたいな人が、真似はできないけど、どこか憧れがある。こういうふうに生きるのって、男としてかっこいいなとか。思ったりする。女性がどう思うか分からないんですけど。
山田:でも、本当にそうですよ。だから皆んな好きになるんだと思いますよ。原作もそうですし。憧れが多少あると思います。こういうふうに生きたいけど、そうしない方が今の世の中、社会にちゃんと適応できるし、それを関係なく突き進む右近がかっこよく見えるっていう。
佐藤:よっぽど、人に合わせたりだとか、時代に合わせたりだとか、長いものに巻かれたりだとかして、私ちゃんと生きてるんだって、言っているような人たちよりも、右近みたいに自分の信念を貫いている人の方がよっぽどちゃんと生きてるんじゃないかと思ったりしました。(会場拍手)ありがとうございます。そんな右近がすごく好きでした。
MC:牛山もすごくチャーミングなキャラクターでしたよね(笑)。
荒川:大丈夫です(笑)。そんな無理して言わなくても(笑)。
MC:そんなことないですよ(笑)。荒川良々さんの牛山は、見た人たちから「愛すべき牛山」って。見た人たちがすごくうなずいてますよ(笑)。
荒川:ペット的な?
MC:牛山は自分しかやれないだろう的な愛があったと聞いてますが。
荒川:そうですね。20代の頃に原作を読んでいて、いろいろあったんじゃないですかね? ちょうど自分と重なり合うものが。見た目も似てるなと思ったので、山下監督に言ったと思います(笑)。
MC:監督、そうだったんですか?
山下:そうです。最初に会った時に、その話をしてましたね。映画の立ち上げの時に、山田くんに相談した時に、「荒川さんはマストだね」って。
山田:それは5年前から決まってました(笑)。
山下:そう。まず、この三人からスタートした感じです。
MC:本当にやるべきしてキャスティングされたお三方なんですか、ここでちょっと共通質問をしてみたいと思います。平成とともに誕生し、平成を駆け巡った伝説のコミック、これが「ハード・コア」になるんですけど、平成末期に映画化されたことは、平成の一大事件と言えるのではないでしょうか? そこで皆さんに質問です。皆さんにとって平成の大事件はなんだったでしょうか? 山田さんから参りましょうか。
山田:平成、30年ですよね。ということは5歳以降…。6歳から35歳までの一大事件。大変なことはいっぱいありますが…。事件もいっぱいあったな。ハプニングもいっぱいありましたね。人前で、メディアもいる。生放送もあるなかで、言えるやつ…。となると、たぶん一大事件じゃなくなっちゃうんですよね。言うと大変、平成と一緒に俺も終わるかもしれない(笑)。どうします、これ?(事務所の)スターダストに確認します?
MC:じゃあ、マスコミに言っていいレベルの大変だったことは?
山田:それは面白くないやつですね。それで納得しますでしょうか?この皆さんが。どうしましょかねえ。質問の…
佐藤:面倒くせーなあ!
(会場爆笑)
山田:お前もさっきそうだったじゃんかよ!取材してた時(笑)。