MC:素敵です。ありがとうございます。キャストの皆さんには人生で一番大切なお写真をお持ちいただきました。ありがとうございました。これから皆さん映画をご覧いただきますので、その人生で一番大切な写真、ある1枚の写真がどのシーンで登場するのか、ぜひしっかりとご覧いただきたいと思います。最後に、主演の吉田羊さんから今からご覧になる皆様に一言メッセージをいただきたいと思います。お願いいたします。
吉田:この映画は、どちらかというと地味な映画です。虹色のキラキラは一切ありません(笑)。けれども、大切な人を亡くした時に、人はどう生きて、生かされているのか、喪失と向き合い、小さな希望を見出していく、私が演じるサチの奮闘する姿を通して、何か一つでも皆様に感じ取っていただけたらいいなと思っております。そして、こういう、何回も言いますけど地味な映画は、皆様の口コミが命でございまして、今日ご覧になって少しでも何かを感じていただけましたら、ぜひたくさんの方に宣伝をしていただいて、一緒にこの映画を育てていただければ幸いに思います。誰よりも早くこの映画を観にいきたいと駆けつけてくださったこの会場にいる皆様、全員に心からの感謝を込めて、最後の挨拶としたいと思います。本日は本当にありがとうございました!
MC:吉田さん、ありがとうございます。以上をもちまして、『ハナレイ・ベイ』プレミア上映舞台挨拶を終了させていただきます。改めて、キャストの皆様、松永監督に大きな拍手をお送りください。そうですね、最後にお写真を撮りましょう!
村上:みんな、いい顔してよ!?ハイチーズ!!…OK!!
MC:現像が楽しみです!『ハナレイ・ベイ』キャストの皆さん、松永監督でした!ありがとうございました!
『ハナレイ・ベイ』
10月19日(金) 全国ロードショー
監督・脚本・編集:松永大司
原作:村上春樹「ハナレイ・ベイ」(新潮文庫刊「東京奇譚集」)
出演:吉田羊 佐野玲於 村上虹郎 佐藤魁 栗原類
配給:HIGH BROW CINEMA
【ストーリー】 それは突然の知らせだった。ピアノバーのオーナーでシングルマザーのサチは、息子タカシが、ハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイで亡くなったことを電話で知る。サーフィン中の事故で、大きな鮫に襲われて死んだという。サチはハナレイ・ベイに向かい、もの言わぬ息子と対面を果たした。息子の遺骨と共に日本へ帰ろうとした矢先、彼女はふと足をとめ、息子が命をおとしたハナレイ・ベイへと向かう。サチはチェアを持って海岸に行き、本を読んで時間を過ごした。時折、じっと海を見つめながら。毎年、この「行為」は続いた。タカシの命日の時期にハナレイ・ベイを訪れ、数週間過ごすのだ。同じ場所にチェアを置き、10年間。だが、彼女は決して海には近づかない。ある時、偶然出会った、2人の若い日本人サーファー。まだ世間知らずな彼らに息子の姿をダブらせるサチ。そんな時、2人から“ある話”を耳にする。「赤いサーフボードを持った“右脚のない日本人サーファー”がいる」と…。
©2018 『ハナレイ・ベイ』製作委員会