MC:そして一緒にいらっしゃった佐藤さん、サーフィンのシーンもありましたけれども、撮影現場はどんな雰囲気でしたか?
佐藤:はじめましてがサチに会った気分で。映画は初めてだったので、羊さんではなく、サチに会ったという感じですね。やっと日本に帰ってきて撮影が終わって、羊さんに…スケートのシーンで羊さんを映画で見られたなというのがあったんですけど、本当の羊さんはそのスケートのシーンと、日本に帰ってきて一緒にご飯に行かせていただいた時だったと思います。
MC:村上さんとの共演シーンはいかがでしたか?
佐藤:(村上に対して)いかがでしたか?
村上:あなたに聞いてる(笑)。
佐藤:虹郎はスパスパッ!と切り裂いていくようなイメージで役柄を演じていたのかなという感じでしたね。僕はその対役として、性格的にも逆側の三宅という役を演じさせていただいたんですけど、感じるものはありました。
MC:そして吉田さん、松永監督、今回松永監督の演出が非常に厳しかったと伺っておりますけれども、具体的にはどのようなやり取りをお二人でされていたんでしょうか?
吉田:具体的にかぁ…多すぎて(笑)。もうクランクイン初日からこてんぱんにやられまして、あるシーンでの私のサチとしての動きが監督的には納得がいかず、これ見よがしに私の目の前でため息をつき、「はあぁー…!」って。
松永:ため息ついてました?
吉田:何回もついてましたよ、ため息。
松永:ごめんなさい…。
吉田:(笑)。ため息をついて、あの瞬間に「あぁ、私はこの作品が終わったら、女優をやめよう」と思いました。それぐらい本当に追い詰められて、闘った撮影でした。
MC:監督、自覚がなかったということは、やっぱり監督も現場で闘っていらっしゃったということですかね?
松永:そうですね。本当に魅力的なキャストと一緒にやらせてもらったと思っています。それはスタッフも含めて、撮影を一緒にやりたかった(撮影担当の)近藤(龍人)も含めて、自分の全てを出し切らないといいものにならないって自分で思っていたので、それは自分に負けるのをよそうと思って妥協しないで、横にいる4人を含め挑ませてもらいました。それに応えてくれたと思います、みんな。
MC:ありがとうございます。本日はこういったお話だけではございません。上映前ですので具体的にお伝えすることはできないんですけれども、映画の中である1枚の写真がとても印象的な形で登場します。また、本作が人生で一番大切な人に会いたくなる映画ということにちなんで、今日は特別にキャストの皆さんに人生で一番大切な写真を1枚ずつお持ちいただきました。お願いいたします。では、お一人ずつ伺って参りましょうか。ざわめいておりますが、まずは佐藤さんからお写真をご紹介いただけますか?
佐藤:一番大切な写真と聞いたので、この映画の内容的にも、いつ家族が死んじゃうかわからないということで、ファミリーがファーストだなと一番思ったので、この写真にしました。
MC:これはロケーションは?
佐藤:たしか僕がちっちゃい頃の新島だったと思います。流木が流れているビーチで、カウアイ島と似ているんじゃないかなと思いますね。
MC:ご家族の写真ですが、魁さんはいつ頃からサーフィンを始められたんですか?
佐藤:(写真の)このぐらいの年にはがっつりサーフィン、海に浸かって塩漬けになっていたと思います。
村上:魁はどれ?魁は左?
佐藤:一番ちっちゃいのです。この青の海パンを穿いている。
MC:これは何歳ぐらいですかね?
佐藤:…。
村上:何歳?
佐藤:わかんないなぁ(笑)。
村上:なんでやねん!(笑)。でも3、4歳って言ってたよね!(サーフィンを)始めたのは。
佐藤:(サーフィンを)始めたのはだけど、これは…小学校1、2年かな。まだお腹もぽっこり出てるし(笑)。