MC:そうですか(笑)。そして松田さんが演じた宮腰は、移住者の中では天真爛漫で月末や文とも関係を深めていく役柄でしたが、演じられていて意識されていたところはありましたか?
松田:わりと何も考えないで…ほとんどが月末とのシーンだったので…そうですね…。
錦戸:空気、遮られますね(笑)。
MC:どこまで言っていいのかなと。
松田:…はい(笑)。
MC:月末とのシーンが多かったということですけれども。
松田:ただ、(元受刑者の)6人の中で宮腰だけがちょっと違うんですけれども、どう演じようかなと思って。ネタバレ感が…。
錦戸:わかります、わかります。
MC:今日お客さんはこの二人が仲良くなるというところまで知っています。
松田:皆殺人者なので…。これはいいですよね?
MC:はい(笑)。
錦戸:受刑者ってさっき紹介されていましたから(笑)。
松田:それぞれ闇を抱えている中で、そんな6人が付き合っていく、突き進むところが見どころ。
錦戸:見どころの話になった、最終的に(笑)。
MC:ありがとうございます。松田さんと錦戸さんは今回初共演ですよね。現場はどんな雰囲気で進んでいったんですか?
錦戸:お仕事するのも会うのも今回が初めてだったんですけど、年は一個上ですよね、龍平くんのほうがね。
松田:そうですね。
錦戸:だから探り探りですよ、ほんとに(笑)。ちょっとずつしゃべっていって、ちょっとずつ台詞を交わしていって、何度か飲みに行かさせていただいたこともあったんですけど、そういうのを重ねていくうちに、今は緊張せずに話せるんですけど、撮影当初はすごく緊張して話していましたね。
MC:その緊張感は、松田さんは伝わっていました?
松田:僕も緊張していて、映画の中でのファーストシーンで二人が会うシーンがあるんですけど、戸惑いを感じていたなと思って。
錦戸:撮影も順撮りっぽく進んでいったので、皆さんとあまり会話を交わすこともなく出会いのシーンを撮っていたので、リアルにちょっとずつしゃべっているところもあったかもしれないですね、もしかしたら。
MC:各受刑者へのアプローチの仕方は戸惑いもあるときもあったということですね。受刑者に錦戸さんが毎回言う同じ一言が、私は結構ツボで笑っていました。
錦戸:あ、まじですか。
MC:おかしみもあるのがこの映画のおもしろさだと思いました。ありがとうございます。そして錦戸さん演じる月末と松田さん演じる宮腰の間に、木村さん演じる文がいるわけですけど、お二人との共演はいかがでしたか?
木村:すごい不思議な空気感でした。みんな探り探りな部分はあったと思うんですけど、3人が顔を合わせるシーンで、台本には書いていないのに、突然松田さん演じる宮腰が小躍りし出す、それがすごくかわいかったんですよね。宮腰はこういう人だし、きっとこの人にいろいろ振り回されるんだろうなという予感が私はしていて、未だにお気に入りのシーンを聞かれたら小躍りのシーンって言っちゃうくらい。
錦戸:小躍りって、ちょっとダンスしてるっていうことです(笑)。
MC:あそこは特に台本にはなかったんですね。
木村:ないです、ないです。
松田:台本に“小躍りする”って書かれていたら結構戸惑いますよね(笑)。
(会場爆笑)