【全起こし】岡田将生演じる痛男に、木村文乃「この野郎!」、志田未来「嫌な気持ちに…」、夏帆「傷ついた…」 映画『伊藤くん A to E』完成披露試写会レポート 全文掲載!

MC:ありがとうございます。夏帆さんは痛かったことありますか?

夏帆:最近自分の部屋のドアで顔をぶつけたんですよ(笑)。というのも、ドアが開いてると思ってたんですよ。でも閉まってて、それに気づかなくて部屋から出ようとして、そのまま顔面をぶつけて。眼鏡をかけてたんですけど、眼鏡が割れて。すごい痛かった。涙が止まらなくて。

MC:傷が残らなくて良かったですよね。ありがとうございます。そろそろ監督にうかがってもいいですか?

廣木:ずーっと考えてたんですけど、ないんで(笑)。あ、ここにホクロがあるんですけど、髭剃ってるときに血が出たなって(笑)

(会場爆笑)

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MC:剃っちゃったんですね(笑)。身体的に痛い話が続いておりますが(笑)。木村さんはありますか?

木村:今日登壇する前にいろんな取材をさせていただいたんですけど、そのなかで原作者である柚木さんと対談させていただいて、そのとき私は自分の素性というか細かい趣味を一切お伝えしていないにもかかわらず、「かわいい女の子好きでしょ?」って言われて、「いや、好きです…」みたいな話になり…。劇中は、私が皆さんにお会いしてそれぞれ悩み相談という形でお芝居していて、皆さんとわりとお話しするタイミングもあったんですけど、志田さんだけは役もふさぎ込んでいる役だったので、あまり撮影中も軽快にトークをするということがなかったんですよね。私のなかでずーっとそれが気になっていて、「かわいい子好きでしょ?」って言われた瞬間から、志田さんの小ささがすっごいかわいくて(笑)。さっきもみんなで集合写真を撮ったんですけど、みんなでキュッとなってくださいって言われたことに対して、志田さんだけがぼそっと「キュッですね?」って。もうかわいい!ってなっちゃって(笑)。自分でも気づかないうちにそれがだだ漏れだったことも、意識した瞬間から気になっちゃうこともすべて痛いなって今思っています(笑)。…ごめんね?

志田:そんなふうに思われてたなんて、今隣に立ってるのがすごい恥ずかしくなってきました(笑)

木村:ごめんね!(笑)。ちょっと間空けとく?(笑)

MC:後でフォトセッションでキュッとなっていただくので、ぜひお願いします(笑)。岡田さんは痛かったことありますか?

岡田:そうっすねぇ…。今年、休みの日に車を運転していて細い道を走っていたんですけど、小学生10人くらいに囲まれて、「なんかお兄ちゃん知ってるから出てきて!出てきて!」って言われて、「ちょっと待って!うるさいから通らせて!」って言っても、「やだやだやだやだやだ!絶対通らせないよ!名前何だっけ?!名前何だっけ?!」って。ずっと下を向いていました。すごく無様で、(小声で)「岡田将生です…」って言いました(笑)

(会場爆笑)

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岡田:恥ずかしかったですね。

MC:明日の番組で使っていただきたいですね!いい再現度でしたよね。

岡田:ほんっとうに悲しかったですよ。

MC:いやいや、人気者だからこそのエピソードだと思います。ありがとうございます。

最後に皆さまを代表して、W主演を務められました岡田さんと木村さんにご挨拶を頂きたいと思います。これから皆さんは映画をご覧いただきますので、メッセージをお願いします。木村さんからお願いいたします。

木村:いろんな方に取材していただいて、よく聞かれるのが一番好きなシーン、一番おすすめなシーンはどこですかと聞かれるんですね。ネタバレになるからあまり詳しくは言えないんですけど、モンスターであったはずの伊藤くんにちょっとだけ、ほんのちょっとだけ変化が見える瞬間があるんです。私はそのシーンがすごく好きで、とても人間だなっていうシーンがあったんですね。そこから、廣木監督が描きたい人間模様がすごく伝わるなぁと思っていて、たとえクズでもダメでも毒女だったとしても、全てのことは決してダメではなくて、みんな頑張ってもがいているからそうなってるんだっていうのが、私が個人的に勝手に抱いた廣木監督の描きたかったことかなって、そのシーンがあることで思ったりして。恋愛ミステリーという括りではありますが、働く男性や女性、今をもがいてあきらめずに頑張っている人、自分の限界を知ってそこでやっていこうと心を決めた人、いろんな方の心にきっと届くものがあるんじゃないかなぁと私は思っています。皆さんの心に少しでも、観る前と観た後と違うものがあったらいいなぁと願っています。ドロドロしつつも、さっぱりとした爽やかな映画になっていると思いますので、ぜひ愛してあげてください。よろしくお願いします。

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MC:ありがとうございます。岡田さん、お願いいたします。

岡田:最初に伊藤くんのことをいろいろと言ったものの、僕は伊藤くんに出会えて本当に良かったなぁと思っております。そして伊藤くんを通して5人のタイプが違う女性たちを見ることによって、人それぞれ共感できるところがあるんじゃないかなと思っております。いろんな方々に届けたいと思っておりますので、『伊藤くんA to E』をよろしくお願いします。そしてこの出ているキャタクター全てを“観察”していただけたらいいなと思っております。今日はありがとうございました。

MC:ありがとうございました。それでは改めまして、皆さん大きな拍手でお見送りください!

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『伊藤くん A to E』
2018年1月12日(金)より全国ロードショー
監督:廣木隆一
原作:柚木麻子「伊藤くん A to E」(幻冬舎文庫)
主題歌:androp「Joker」(image world)2018年1月10日(水)リリース
出演:岡田将生 木村文乃 佐々木希 志田未来 池田エライザ 夏帆 田口トモロヲ 中村倫也 田中圭
配給:ショウゲート

【ストーリー】 20代半ばで手掛けた大ヒットTVドラマ「東京ドールハウス」で一躍有名になったものの、ある出来事がきっかけで新作を書けずにいる落ち目のアラサー脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)。ドラマプロデューサーの田村(田中圭)からも勧められ、自身の講演会に参加した【A】~【D】の4人の女性たちの切実な恋愛相談を、再起をかけた新作脚本のネタにしようと企んでいる。そんな彼女たちを悩ませ、振り回している男の名前が偶然にもすべて“伊藤”。莉桜は心の中で「こんな男のどこがいいのか?」と毒づきながら、脚本のネタのために“もっと無様に”なるよう巧みに女たちを誘導する。そして、莉桜は彼女たちの取材を重ねるうちに、【A】~【D】の女たちが語る“痛い男”=“伊藤”が同一人物ではないかと考えはじめる。そんなある日、莉桜が講師を務めるシナリオスクールの生徒のひとりで、容姿端麗、自意識過剰、口先ばかりでこれまで1度も脚本を書き上げたことのない、28歳フリーターの“伊藤誠二郎”(岡田将生)が、4人の女【A】〜【D】たちを題材にしたドラマの企画を持ち込んできたと、田村に聞かされる。なんと、これまで4人の女たちを振り回してきた“痛男”の正体は、莉桜が最も見下していた自分の生徒、“伊藤”だったのだ。しかも莉桜が再起をかけて取り組んできた渾身のネタを彼に奪われるかもしれない…。さらにそこには、莉桜のネタにはない5人目【E】の女が存在し…。二重の衝撃の事実にショックを受ける莉桜だが、実は“伊藤”の中では莉桜が5人目【E】の女になっていた。“伊藤”の狙いは一体何なのか、莉桜は徐々に追い詰められていく。

©「伊藤くん A to E」製作委員会