MC:NGやダメ出しは出たんですか?
横山:ダメ出しというか印象的なアドバイスがあって。歌とか台詞を「もっとおじさまっぽくやってほしい」というアドバイスをいただいたんです。僕はうたのおにいさんを9年間やっていたので、若々しく爽やかなイメージというよりは、もう少し落ち着いたおじさんの印象のほうがウィリー・ウォンカには合っているなぁという感じで。歌とかも「おにいさんが歌うと爽やかな印象になるんですけど、もうちょっと謎めいている、不思議な感じを、おじさまっぽい声質で挑戦してみてもらえるかな?」って言われて、「おじさまっぽくか…」と(笑)。どちらかというと自分の引き出しにはないものの挑戦になったので、でも楽しかったです。
MC:爽やかに歌ったらダメだったんですか?(笑)。
横山:ダメだったんですね!(笑)。最初、爽やかな感じで歌ったら、「もうちょっとおじさまっぽく!王子様っぽいイメージではなく、おじさまっぽくお願いします!」と言われて、これもまた新しい挑戦だなぁと思いました。
MC:もちろんご自分が声を入れたものを観ていると思いますが、改めてどうです?
横山:正直言うと恥ずかしかったです(笑)。あまり実感がないというか、トムとジェリーと一緒に自分が演じたウィリー・ウォンカがあるっているのが不思議な感じというか、これが後世に残っていくんだなぁというのは観ていて恥ずかしさと感動がありましたね。
MC:普段は歌を歌っていらっしゃるし、舞台とかも出ていらっしゃいますが、声優、声だけで演じるというのはどうですか?
横山:全然違いますね。今までは子どもたちの目を見て、歌を歌うときは踊りや表情、いろいろなものが助けてくれたんですけど、声だけで全てを表現しなければいけないというのは僕にとっては新しい挑戦だなぁと思いましたし、これからもこういう声優という現場もやってみたいなという気持ちに変わっていきました。
MC:もしまたオファーがあったら声優をやります?
横山:ぜひやらせていただきたいなと思います。
MC:歌と舞台のお芝居と声優はどこがどう違いますか?
横山:歌を歌うという現場は、舞台とかだとお客さんがいて、お客さんに届くように歌を歌えるんですけど、声優は映像が出来上がっているところに自分の声を入れていくので、どちらかというと自分らしさというよりは何かを演じるという、その距離感の測り方が全然今までとは違うなと思いました。
MC:結構勉強に…。
横山:勉強になることばかりでした!1から10までとにかく聞いて聞いて聞いて、アドバイスをもらって、現場の皆さんと作っていくという感じが自分のなかでは印象が大きかったですね。
MC:声はお一人で絵だけを見てやっているんですよね?
横山:はい。正直言うと、トムとジェリーの声の方と一緒に目とかを見ながらやるものなのかなと思っていたんですけど、当日は一人だったので「あ、一人なんですね…」って、どちらかというと寂しいような、でも自分のために時間をもらえるというのは非常にありがたかったです。