MC:もし、ここに出てきたクズ人間4人みたいな人が、周りにいたとしたら友達になれますか?おふたりは。
白石:話は聞いてあげるスタンスは常に持っているつもりなんで。ただ、それがイコール友達なのかは置いといて。不倫とかはやめろというアドバイスはするんですけど、たぶんそれを直せる人ではないじゃないですか。だからどっかで、『あーあ…』って思って終わっちゃうのかなという気はしますね。
MC:諦めですね。蒼井さんはいかがですか?
蒼井:結局言っても聞かないですもんね。程よい距離で友達、っていうか知り合いぐらいに、なっていってしまうんじゃないのかなとは思いますね。
MC:そっとしておく感じですね。
蒼井:はい。でも、陣治とは友達になれる気がしますけど、たぶん陣治が私に心を開かない気もしますね。陣治って十和子しか見てないから。
MC:今日は覧になっている皆さんの前だからオチまで言えるという素晴らしさ。初めてですよね、この映画に関しては。
白石:何度かトークはしてるんですけど、ほぼ上映前のトークが多いので、しゃべられないジレンマがあって。とにかく「松坂桃李がエロい」とか、そういう話でその場を乗り切るみたいな(笑)。
蒼井:宣伝で言えることって「松坂くんが演じた水島は最低」ってことしか言えなくて、本当に申し訳なくて(笑)。どこまでしゃべっていいか分からなくて。
MC:情報番組でインタビューさせていただいたんですけど、用意していた質問がオチに関わる質問で。ちょっと変えてお伺いしたら、ものすごく優秀なお答えをいただいまして。「ラストが肝なので、そこに至るまでの滑走路を私たちがひたすら作っていかなければいけない」っていうお話で。
蒼井:実際そうでしたね。できるだけスムーズに飛べるように。ずっとやってましたね。
MC:観ている人が羽ばたけるようにっていう。ご覧いただけた皆さん、羽ばたいていただけましたでしょうか? (会場拍手)あー、良かったです、好評です。この映画が公開されて、反響はありましたか?
白石:結構反響は大きくて、僕は『凶悪』とか『日本で一番悪い奴ら』とか、男臭い中でのひどいクズたちを撮ってきたんですけど、でも観ると結果美しい映画だったり、愛おしい映画だって分かってくれて、「お前もこういう映画撮れるんだね!?」ってすごくよく言われます。