【全起こし】宮野真守のビデオメッセージに「王子様感が溢れてる」「地が王子様」「溢れ出づる王子」と絶賛の声! 『劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』初日舞台挨拶レポート全文掲載

【大和和紀先生からのお手紙】

観客の皆様、本日は『劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』をご覧いただき、ありがとうございます。また、キャストの皆様、お忙しいなか舞台挨拶をしてくだってありがとうございます。今日のお客様のなかにはキャストやスタッフのファンの方々はもちろんのこと、原作漫画『はいからさん』、そしてテレビアニメ版のファンの方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。新しい『はいからさん』はいかがでしたでしょうか。楽しんでいただけましたでしょうか。

私は、この生まれ変わった『はいからさん』をとても気に入っています。古橋監督が、作画の方々と一緒になって時代考証をしっかりやってくださいました。浅草の風景や東京駅、横浜港など、モダンで温かみのある大正の姿が目の前に現れたときはワクワクしました。また、男性監督ならではの迫力あるシベリアの戦闘シーンには脱帽です。キャラクターデザインの西位さんをはじめ、作画スタッフの若いクリエイターの方々の手によって、新しい姿に生まれ変わった紅緒たちがとても生き生きとして新鮮です。ご苦労の多い、大変な現場だったと思います。本当にありがとうございました。

また、このキャラクターや画面にぴったりの温かみのある音楽、その繊細な演出で声優さんたちの素晴らしい演技を引き出してくださった音響監督の若林さんにも敬意を表します。大島ミチルさんの音楽は、どこかヨーロッパの雰囲気を思わせるクラシックな趣があり、現在の東京とは違う、自然に満ちて空気が澄んでいたであろう大正時代の東京の空気を感じることができました。懐かしい、そして美しいメロディーをありがとうございました。また、観客の皆さんは、今、エンディングの竹内まりやさんの曲「夢の果てまで」と、早見さんの透明感のある歌声に元気づけられて気持ちが上がっているところではないでしょうか。懐かしさと力強さのあるメロディー、そして紅緒の気持ちそのものの歌詞を作ってくださって、本当に感謝しております。松田、井上、両プロデューサー、宣伝などに関わってくださったスタッフの皆様、公開に向けてご尽力いただきました製作委員会の皆様にもこの場をお借りしてお礼を申し上げます。