【全起こし】菅田将暉「山田裕貴が『人を超えたね』って(笑)。変な全能感がある現場でした」 映画『あゝ、荒野 後篇』初日舞台挨拶レポート全文掲載!

寺山修司が遺した傑作小説を『二重生活』の岸善幸が再構築し映画化。若手実力派俳優の菅田将暉と韓国映画『息もできない』の名優ヤン・イクチュンをW主演に迎えた『あゝ、荒野』の後篇が10月21日(土)に公開された。同日、新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶に、菅田将暉と岸善幸監督が登壇。主題歌「今夜」を手がけたBRAHMANのボーカル・TOSHI-LOWも駆けつけた。今回は、本イベントの模様を全文掲載でお届けする。

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荘口彰久(MC):それでは早速ゲストをお招きしたいと思います。皆さま、大きな拍手でお迎えください。菅田将暉さんと岸善幸監督です。(ゲスト壇上へ)改めておふたりに大きな拍手をお願いします。『あゝ、荒野』後篇初日、朝早くから満員のお客様、ありがとうございます!まずおふた方からひと言ずつご挨拶をいただこうと思います。まずは菅田さん、お願いします。

菅田:朝早くから、ありがとうございます。菅田将暉です。今日もあいにくの天気で、ずっと今週、雨でしたね(笑)。なんか、個人的には、ある種これは『あゝ、荒野』っぽいなと思っていたんですよ。先週までクソ暑かったのに、次の週にいきなり東京は四十何年ぶりの寒さだとか。この身体をいじめてくる感じ。ちょうど一年前の今頃の時期に、これを撮っていたので、あの頃はもっと暑かったなと思って。そんな、次第でございます(笑)。

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荘口:ありがとうございます。それでは岸監督、お願いします。

岸:本当に一年前の今ぐらいに、バリカン役のヤン・イクチュンさんのバースデーケーキを送ったのを思い出しましたね。あれから一年経って、ようやく完結する後篇をですね、観ていただけて本当に嬉しいです。今日は朝早くからありがとうございました。

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荘口:ありがとうございます。先日、釜山国際映画祭に参加されて、大好評だったとことでおめでとうございます。すごい反響だったと。改めて、いかがでしたか? この作品が海外に出ていって。

菅田:そうですね、もちろんヤンさんの力もすごくあるなあと思いましたし、やっぱり海外の人って本当に素直なんで、『あそこがダメだ、あそこがイイだ、あれはどういうことだ』って、素直に僕のことを知らない人たちが観てくれるあの環境っていうのは、なんか、いいなあと思いました。新鮮だし。やっぱり言語が違えど、お国が違えど、ちゃんとやっぱり伝わるものは伝わるなっていうことは感じられて良かったですね。

荘口:監督はいかがでしたか?

岸:ええ…。あの…。

菅田:(客席に向かって)この人、監督ですからね?(会場爆笑)普通のその辺のおじさんを連れてきたわけじゃないですからね?

荘口:新宿にフラフラ歩いている人じゃないですよね(笑)?

菅田:監督ですから(笑)。

荘口:ゴールデン街で呑んでた方を連れてきたわけじゃないですよね?

菅田:俺も怪しく思えてきたけど、違います、違います、新宿のおじさんじゃないです(笑)。

岸:(笑)、いや、本当にヤン・イクチュンさんの母国であるんですけど、そこで上映できたっていうのがすごく光栄だと思うんですけど、上映後にQ&Aっていって、観客の皆さんとやりとりさせていただいたんですけど、本当に鋭い質問もあって、これからの励みになりました。

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