【全起こし】阿部サダヲが松坂桃李と竹野内豊に「殺してやりたい」!?映画『彼女がその名を知らない鳥たち』完成披露試写会 舞台挨拶レポート全文掲載!

MC:おーー。それくらい背景に持ってる出来事とか感情が一人一人すごい深いし、観たいなと思わせる何かがあるんですよね。蒼井さん最後にズバリ誰が一番最低だと思いますか?

蒼井:私、松坂さん。松坂さんっていうか水島さん(笑)。松坂さんは詳しくは知らないですけど、現場で見る限り、松坂さんは真面目で誠実な方でしたけど、本当に水島は本当に最低でした。水島とのシーンは私に感情移入して観ていただきたい。本当に最低です。

MC:この舞台挨拶、何度“最低”という言葉が出たかわかりませんが。

白石:うまいけどね、いろいろ。

蒼井:そう、なんかうまいところがまた(笑)。

松坂:もうすぐ(NHKの)朝ドラ(『わろてんか』が)始まるから……朝ドラが始まっちゃうから。(会場爆笑)

MC:役は役ですからね。ありがとうございました。では最後に白石監督からこれから映画をご覧になる方々にメッセージをお願いします。

白石:本当にジャパンプレミア皆さん楽しんでください。散々クズだとか、最低だとかそういうワードがたくさん出ましたけど、僕としてはどうしようもなく美しく、愛おしい映画になったと思っています。それを体感していただければと思います。それとこの映画、先日トロント映画祭行ってワールドプレミアしてきたんですけど、そこでもすごい好評で、10月には釜山国際映画祭でアジアプレミア、そしてローマ国際映画祭に出品することも決まりました。順調にクズたちがいっぱい出ている美しい映画が世界に羽ばたいておりますので、皆さん今日観たらこの映画をぜひとも応援よろしくお願いいたします。今日は、ありがとうございました。

IMG_6883

IMG_6892

IMG_6897

IMG_6895

『彼女がその名を知らない鳥たち』
監督:白石和彌
原作:沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」(幻冬舎文庫)
出演:蒼井優 阿部サダヲ 松坂桃李 村川絵梨 赤堀雅秋 赤澤ムック 中嶋しゅう 竹野内豊
配給:クロックワークス

STORY 八年前に別れた男・黒崎を忘れられない十和子は、今は15歳上の男・陣治と暮らしている。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治を激しく嫌悪しながらも、彼の稼ぎで働きもせず日々を過ごしていた。ある日、十和子は黒崎の面影を思い起こさせる妻子ある男・水島と関係を持ち、彼との情事に溺れていく。そんな時、家に訪ねてきた刑事から「黒崎が行方不明だ」と知らされる。どんなに足蹴にされても文句を言わず、「十和子のためなら何でもできる」と言い続ける陣治が、執拗に自分をつけ回していることに気付いた十和子は、黒崎の失踪に陣治が関わっているのではないかと疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯え始める―

(C)2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会