MC：監督の記憶からはなくなっていたというね。蒼井さん。阿部さん、松坂さん、竹野内さんと初共演だったと思うんですが、皆さんと共演されての印象をお聞かせいただけますか？

蒼井：阿部さんは軽やかにお芝居をされる方なので、軽やかに本番に“ふぁっ”て入られるので、一緒に飛べるように気をつけようと思っていました。松坂さんは…こんな薄い台詞をよく真顔で言えるなって（笑）。皆さんの観られる邪魔をしたくないんですけど、「そこネイティブな発音でいう？」っていう単語が入ってくるんですけど、それが本当にツボに入ってしまって笑いが止まらなくなるくらい大変。松坂さんというよりも、水島という“ペラペラペラ男”？ なんだっけ。

松坂：“ペラペラペラ男”

蒼井：“ペラペラペラ男”が本当に目の前にいて感動しました。竹野内さんは本当に気を使ってくださって竹野内さんが（役を）受けてくださるなんて思っていなくて。竹野内さんにオファーしてますって聞いた時も絶対受けてくださらないだろうなと思って、あんまり期待しないようにしていたんですけど、お会いして、すぐに「この映画の最後ってどう思われます？」って映画の核になることに興味を持って話してくださったので、一緒に映画を作れる方だとすごい嬉しかったです。すみません何も面白い話がなくて。

MC：いえいえ、ありがとうございます。撮影の前にそういう話をされたんだなって興味深いですよね。竹野内さんは逆に蒼井さんと共演してみていかがでしたか？

竹野内：いつかご一緒できたらいいなと思っていた女優さんで、これからご覧いただいて蒼井さんの様々な表情がこの映画で映し出されていると思うんですけど、本物の女優さんだなと今回ご一緒して改めて感じることができました。でも、女優さんでもあるんですけど、飾り気のない普通の感覚を持った方で、そういう蒼井さんの人間性がより役を通して奥行きが出るというか、深みが出るというか、蒼井さんの女優である前に素敵な女性だなと思いました。

蒼井：すみません。ありがとうございます。

MC：先ほどは水島とずっと過ごしているようだったと蒼井さんがお話しされていましたが、撮影中、蒼井さんの印象に残っているエピソードとかありますか？

松坂：印象に残っているエピソード…。結構、ああ…。どれも印象に残っているシーンが多くて今ぱっと出てきたのが大阪城だな。

蒼井：（笑）。

白石：あーーー。（会場爆笑）

蒼井：監督最低ですよね。

松坂：こんなに綺麗な夜景な中で、あるんですよ。観たらわかるんですけど、今ぱっと出てきましたね。あれすごかったですね。

蒼井：全編大阪ロケやってるんですけど、ほとんど大阪ぽくないところで唯一大阪城っていうのが大阪ていう象徴的なところが出てくるんですけど、その前でそれ？ みたいな、大阪の人に怒られちゃうんじゃないかな。明日、大阪行くんですけど怖いですよ。

阿部：蒼井さんとの共演でって聞かれてるのに、それでいいの？ 大阪城の話で（笑）。

松坂：パッと出てきたから（笑）。いっぱいあるんですけどパッと出てきたのそれだったんですよ。あれは最悪だ―っていう。

阿部：そのシーン来たら笑いが起こっちゃうんじゃない。