【全起こし】福山雅治「確実に年を取った…」 映画『三度目の殺人』公開記念舞台挨拶 全文掲載!

是枝裕和監督最新作『三度目の殺人』が、9月9日(土)より公開。全国314スクリーンで封切られた本作は、公開から2日間で動員が、179,266人、興行収入が2億3311万2600円を記録するという大ヒットスタートを切った。これを記念して、9月19日、東京・有楽町で公開記念舞台挨拶が開催され、主演の福山雅治と監督の是枝裕和が登壇した。今回は本イベントを全文掲載でお届け。(※ネタバレがありますのでご注意ください)MCは荘口彰久。

IMG_4728

MC荘口:本日は是枝裕和監督最新作『三度目の殺人』公開記念舞台挨拶に超満員の皆様、ありがとうございます。これから監督と主演の福山さんをお迎えして舞台挨拶を行っていきます。立ち上がらないライブだと思っていただいて、用意していたものあれば出していただいて、大きな声で名前呼んでみたりとかね、ご準備いただいて楽しんでいただければね。『そして父になる』から4年、監督がかねてから挑戦したいと考えていらっしゃった法廷を舞台にした初の心理サスペンス『三度目の殺人』。先日行われた第74回ヴェネチア国際映画祭でのスタンディングオベーションを皆さんも覚えていると思います。先週9月9日より公開となりまして、大ヒットを記録しております。観客動員数を早くも62万人を突破しまして、たくさんの方にご覧いただいております。(会場拍手)本人も今聞いております。喜んでいらっしゃると思います。さあ観終わった後、色々な人と話したくなるこの作品ですから、福山さんと是枝さんをお迎えして一緒にお話しするような感じで進めていきたいと思います。それでは準備よろしいですかね。さっそくお招きしたいと思います。福山雅治さん、そして是枝裕和監督です。大きな拍手でお迎えください。まずは一言ずつご挨拶いただこうかなと、そのあと座っていただいてごめんなさい。まずは福山さんお願いします。

福山:どうも、こんばんは福山です。お越しいただきましてありがとうございます。

会場:ましゃーー!!

福山:観終わった後ですよね?(会場爆笑)そういう感じのリアクションだと思ってなかったので、この映画の観終わった後の感じが。でもうれしいです。今日は短い時間ですがお付き合いください。よろしくお願いいたします。

荘口:では監督お願いいたします。

是枝:たくさんの人に来ていただいてホッとしています。今日はよろしくお願いいたします。

荘口:では改めてお座りいただいて。さて今回は先ほどわたくしも申し上げたのですが、観た人同士で話をしたくなるような映画、事前にWEB上で一般の方々から福山さん、監督への質問を募集してまいりました。皆さんが気になる本作について届いている質問を時間の許す限り代表者の私が質問をぶつけさせていただこうと思っております。福山さん監督も何か気になったことがあったらお客さんに聞いてみたりとかね。挙手をしてみたりとかね。あとで出てきますかね。

福山:あとで。

荘口:はい。そういうのも楽しいかもしれませんね。じゃあまずは一つ目の質問です。4年前の『そして父になる』以来の再タッグですけど、お互いあの時から変わったなあと思うところはありましたか? そして『三度目の殺人』に続く福山雅治さん、是枝監督の“三度目のタッグ”はあるんでしょうか?

福山:変わったなというのは多分、監督も僕も確実に年を取った。(会場笑い)『そして父になる』をこの間テレビでやっていて観ましたけど、僕も若かったですけど、リリー(・フランキー)さんが若かったですよね(笑)。(会場爆笑)あれえ?と思って(笑)。ちょっとスピード早いかなって、リリーさんの方が(笑)。思ったんですけど、なんかあんまり時間たってないような気がしていたんですけど、観ると「なんか年を取ったな」と思いましたね、自分で。

荘口:(会場から)いやいやいや、そんなことないよーって。

福山:あるのよ。(会場爆笑)あと、なんでしたっけ? 変わったところと?

荘口:『三度目の殺人』に続く“三度目のタッグ”はあるんでしょうか?

福山:いやいやそれは監督ほら(笑)。僕は監督の、この映画じゃないインタビューを読んだ時に監督自身が「80まで撮るとしたら撮る本数っていうのは自然と限られてくるので、なるべく精力的に撮っていきたい」っていうのをおっしゃっていらしたので、じゃあその中の一本に、一本と言わず何本で持って僕はいつも思っています。

荘口:それを受けて監督いかがでしょうか?

是枝:僕も思っていますよ。

(会場拍手)

荘口:こんな役をやらせてみたいなんてあるんでしょうか?

是枝:すっごい悪いやつ。(会場爆笑)

福山:当て書きですか?(笑)

是枝:犯罪者をね、どっかで書きたいなっていうのもありますし、結構企画のキャッチボールはやってますよね?

福山:うん。

是枝:この『三度目の殺人』に着地する前にもいくつか企画のキャッチボールを「こんなことでしょ?」っていうのはやっているんですよ。だからそれが実現してくれたらいいなと思っていますけど。

福山:そうですね。うれしいですね。

荘口:そういう作品観たいですよね、皆さん?

(会場拍手)

福山:すごい悪い人、犯罪者、殺人犯なのかわかりませんけど、そういうのが観たいという方とそれと違うのも聞いてみるんで、犯罪者的なのが観たいという方、拍手いただいて。

(会場拍手)

福山:ああー。逆にあの“神対応パニーニ”的なのが観たいという方?(会場拍手)
監督からのメール来たの「あれ超面白かったです」って。

是枝:よかったです。すぐLINEしちゃいました(笑)。

福山:LINEきました。スカッとジャパンのね。

IMG_4630