【全起こし】高橋一生×斎藤工「最終的に奇跡的なメンバーが集まってくれた」第10回したまちコメディ映画祭in台東『blank13』ティーチインイベント全文掲載!

質問者:今日、初めて拝見させていただきました。

いとう:そりゃそうだろ。

質問者:ファンの皆さんはゆうばり国際ファンタスティック映画祭で観た方がたくさんいらして、今日なんの情報も入れずにここに来させていただいたんですけど、ほんわかする部分もあり、笑いもあり、ほろっとする部分もあって本当に今日この場にいられて幸せです。お伺いしたいのはロケハン、ロケを組む際にどんなところに重点を置いてロケをする場所を探されたのかなっていうのをお聞きできたら嬉しいです。

斎藤:素晴らしいですね。これは僕が答える方がいいと思うんですけど、この物語、実はほぼ2シチュエーションなんですね。葬儀場とあと回想で出てくるアパートとっていう舞台の2ステージにしまして、もちろんそれだけじゃないので、あとのシーンはどうしようかってことで、それこそ僕が井口昇組とか、大変な作品で出会った伊藤さんという優秀な製作の、僕と年齢関係ないですけど、ボスがいまして、伊藤さんに相談してこういう状況なんだけどっていうことで、いっしょにロケハンをさせていただいて。足利市っていうのはすごく協力的っていうのもあったし、いろいろな環境が整ったんですね。半径数キロの中に葬儀場もありましたし、火葬場もあったりして、すごく優秀な座組、チームっていうのを、大変だった映画ってたいていロケ地をまとめられる能力を持った人たちが牛耳ってるんですよ。なのでそこからチーム編成が上手くいったかなと。観終わった後に言うのもなんですけど、撮影期間は2週間なので、でもそれが無理に撮ったっていうよりはその時間の中で十分に撮れるだろうっていう判断をしました。

質問者:ありがとうございました。

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大場:では続いての方。

質問者:今日映画を観られてすごい幸せです。今日もどうしても観たくて浜松から来ました。余韻に浸っていてまだここで喋ることがまとまってないんですけど、なんか人生についてすごい考えさせられたというか、隣では大きなお寺でたくさん人も来てか名声を得た人なんだろうなっていうなか、隣でなんかあんまり人もこなくて小さなお葬式をやってる人だけど、その人に対して変なエピソードも多いんですけど、それぞれ参加した人もそれぞれ思い出深いエピソードをみんな持っていて、お葬式の最後までみんないてっていう人生でどっちが幸せなんだろうってすごく。亡くなったお父さんは迷惑をかけても幸せだったんだろうなって思って質問なんですけど、どちらの人生の方が幸せだと思いますか?

大場:大水君はどうですか?

大水:まさかの。(会場笑い)

いとう:一番遠いところ。ノールックだからね。

大水:どちらの人生…。えっと、絶対的にあのお父さんじゃない方です。(会場爆笑)

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いとう:金子君。

金子:僕は東京の下北沢に生まれて実家は葬儀屋なんです。

会場:えーーー。

金子:両親は音楽家なんですけど、ライブハウスだったりもう一方では斎場の記憶が子供のころからたくさんあるんですね。不思議なこともたくさんあって。音を付けていく上ではそういうところもヒントになりましたし、色々なお葬式を見てきてる。まあ人の価値はそこで決まらないですけど、僕はやっぱりできるだけ長生きしたいじゃないですか、そん時にいてくれる人が来るものだと思うんで、たくさん人が来てくれる空気を出してきてくれるから増えてきてる時期もあるでしょうから。んーーどっちかな?でも大事な人が来てくれる、近くにいる人も来てくれるのがうれしいんでリリーさんみたいな感じがいいのかな…。決めらんねえ(笑)。(会場爆笑)

いとう:一番よく見てんだもんね。

金子:だから僕も今のお話を聞いてて色々と思い出されました。ありがとうございます。

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いとう:そして神野さん。

神野:私も決められないし、私が選べないと思うんですけど、でも自分のことをああゆう風にいろいろ唯一、一つでも忘れられない思い出をしゃべりにわざわざ来てくれるひとがいる人生がいいです。できれば奥さんにも来てほしいかな。ありがとうございます。

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