【全起こし】吉高由里子が松山ケンイチのお尻を語る「一番、狂気的なお尻、見たこともない凶暴さだった」 映画『ユリゴコロ』レッドカーペット&完成披露試写会 全文掲載!

MC:そして監督。本作は過去から未来に向かう話ですけど、時代を超えて愛を紡いでいるような作品になっていると思うんですが、作品づくりでこだわったポイントはありますか?

熊澤:ここはっていうより全部気にしないといけない映画だったんで、毎シーン毎シーンと言いますか。撮影、これ去年からずっとやっているんですけど、気が休む時間がないっていうか、お芝居はこの俳優陣がすごくリアルに本当にいるかのように演じていただいているんで、そこはすごい安心していられたんですけど、お芝居と空気をどう映像にしていくかっていうのは撮影前からいろいろなプランと、色々な打ち合わせはそうとうしたうえで撮影はしていますので、そこもすごく映像だったり、リアリティーだったり、カメラワークだったり相当考えて撮りましたけど、仕上げの撮影した後に関してもかなり悩んで、桃李君撮ったの7月10日?

松坂:そうですね。ギリギリまで。

熊澤:そうだよね。ギリギリまで撮ってたんですけど、その後の短い期間で相当、音に関しても実は前代未聞的なことをやってみたりしてますので、その辺は一回目だとわからないと思うので、二回目観ると“なるほど”と細かいトラップが仕掛けてありますので、その辺は二度目三度目の方が面白いっていう映画になっているんじゃないかと思います。

MC:そろそろお時間の方が迫ってきてしまいましたので、最後に吉高さんから皆さんにメッセージお願いいたします。

吉高:全編通して凶暴さと残酷さあるんですが、愛の物語なのでどこか常に温かい気持ちがする映画となっておりますので、出演者は全員、各々違う心情で泣いてるんです。観終わったあとに誰かと話し合いたくなる映画になっていると思うので、①誰の涙に一番共感できたか? ②誰の涙が一番自分と離れていたか? ③誰の涙を舐めたいか? という話をして下さい。(会場爆笑)今日はありがとうございました(笑)。

IMG_1071

『ユリゴコロ』

9月23日(土)より全国公開

監督・脚本:熊澤尚人 原作:沼田まほかる『ユリゴコロ』(双葉文庫)

出演:吉高由里子 松坂桃李 松山ケンイチ 佐津川愛美 清野菜名 清原果耶 木村多江

配給:東映 日活

STORY 物語は、[一冊の告白文]から始まるー。
ある家族。一人息子の亮介(松坂桃李)が実家で見つけた一冊のノート。「私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通と違うのでしょうか。」異様な一文で始まるそのノートは、すべてが一人称で書かれた何者かの告白文であった。主人公は、美紗子と名乗る女(吉高由里子)。誰しもが生きていくために必要な“拠りどころ”、彼女のそれは“人間の死”であった。殺人という行為から逃れる術を持たず、絶望の日々を送る中、洋介(松山ケンイチ)という男が彼女の前に現れるのだが。過去と現在が交錯し、ノートに秘められた真相に迫っていく亮介。これは事実か、創作話か。誰が、何のために書いたのか。数々の疑念の先に、驚愕の真実が突きつけられる。

©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会