【全起こし】萩原みのり&久保田紗友が恋愛トークで真っ向対立!? 映画『ハローグッバイ』女子高生限定試写会 全文掲載

IMG_3070
▲萩原みのり(左)と久保田紗友(右)

対照的な性格の女子高生二人が、認知症の老女との交流を通して成長していく青春ドラマ『ハローグッバイ』が7月15日(土)に公開される。その公開に先駆け、菊地健雄監督と主演の萩原みのり&久保田紗友のトークイベント付き女子高生限定試写会が7月5日(水)に東京都内で開催された。ここではトークイベントの模様を全文掲載でお届けする。

MC:みなさんこんにちは。本日司会をします、チームシンデレラの“かなみ”と“ちょも”です。本日は『ハローグッバイ』女子高生限定試写会にお越しくださいましてありがとうございます。本作は来週末7月15日(土)から渋谷ユーロスペース他全国順次公開となります。そして今回の試写会はJKによるJKのためのJK限定試写会となっております。本編上映前に主演のお二人と、急遽参加できることとなりました菊地健雄監督によるトークショーが行なわれます。それでは今回、はづき役をリアルな表現力で演じてくださった萩原みのりさん、またここにいる私たちと同じく現役女子高生で葵役を演じてくださった久保田紗友さん、そして本作を作り上げてくださった菊地監督にご登場いただきます。拍手でお迎えください。
会場の皆さんに挨拶をいただけますでしょうか。まずは菊地監督からお願いします。

菊地:『ハローグッバイ』の監督をしました菊地健雄です。今日はこんなおっさんがこんなところに迷い込んでいいのかなと緊張しつつ、皆さんの年齢、リアルな女子高生が主人公なので、同じ世代の皆さんに観ていただけるのはうれしいですし、映画を観てどう思ったのかすごく感想が楽しみです。短い時間ですが本日はよろしくお願いします。

MC:萩原みのりさんお願いします。

萩原:萩原みのりです。年下の子たちだって言い聞かせてるんですけど、めっちゃ緊張しています。観る世代、男の子女の子で受け取り方が違う作品だなって思っていて、今日はみんな女子高生ということで全員が何をどう思うのかすごく気になります。なので終わったらつぶやいていただけたら検索しますので、感想を聞かせてください。今日は楽しんでください。

MC:久保田紗友さんお願いします。

久保田:久保田紗友です。こんなに同い年の人が集まっているイベントというのは初めてなので、緊張しているんですけど、みんな同い年なので短い時間ですが楽しめたらいいなと思います。よろしくお願いします。

IMG_2955

MC:ありがとうございます。ではさっそく質問をしていきたいと思います。本作のテーマである“友達”にちなんで、まず萩原さん、久保田さんお二人にお友達関係についてお聞きしたいと思います。学生時代、友達とどんなことをして過ごしていましたか?

萩原:ちゃんと女子高生していた気がして、韓流ドラマを観てキュンキュンして、次の日あれされたいって騒いだりとか。学校帰りにひたすら食べてました。油そばとかクレープとか、ひたすら毎日今日何食べに行く?みたいなことをずっとしていましたね。

MC:放課後めっちゃエンジョイみたいな感じで?

萩原:そうですね。めっちゃエンジョイって感じでした(笑)。

MC:ありがとうございます。次は私たちと同じく青春真っ只中の久保田さん。友達との青春を教えてください。

久保田:友達との青春は、なんでもない日常が青春だなって思うんですけど、例えば放課後何もやることなくてだらだら喋ってて、そしたら教室の外はすごい夕焼けでみたいな瞬間ってすごい青春を感じて、みんなで青春だねーって言っていて、そういうことが青春だなって感じます。

菊地:普段久保田さんは放課後友達と何して遊んでいるんですか?

久保田:普段はご飯を食べに言ってずっと喋っていますね。色々なカフェに行ったりとか、最近はラストJKをもっと楽しまなきゃって、プリクラを撮ることにしてます。

MC:ありがとうございます。菊地監督は男性ですので女性とは違った友達との付き合い方があったと思うんですけど、ご自身が高校生だった時の思い出を振り返ってみてどうでしょうか?

菊地:僕は男子校だったので同じクラス男だらけで、バカばかりやってましたね。二階からプールに飛び込んだり、結構近くにプールがあってバーンって飛び込んですごい気持ちよかった。あと近くに女子高があって、その女子高のすぐ裏に勉強できる県立図書館があって、そこにドキドキして女の子を見ながら勉強をしに行くのが楽しみでした(笑)。

MC:ありがとうございます。青春といえば友達ももちろんなんですけど、やはり恋愛とかもあると思います。萩原さんとか、久保田さんは理想の男性のタイプとか語ったりとかするんですか?
 
萩原:お互い語ったことはないよね。普段たまにそういう話になったりもして、寂しそうな顔をしている人が好きです。

久保田:珍しい。

菊地:男の人で寂しそうな顔をしている人?

萩原:この人、寂しいんだなと思うと近くに行きたくならない?

久保田:ならない。

菊地:母性本能をくすぐられてみたいな?

萩原:でもそうかもしれない。どうしたんだろう。なんでこの人こんな寂しい顔しているんだろうと思って気になってしまう。『俺イケてる!』みたいな自信ある人は苦手かも。

菊地:来られるとだめなんですね。

萩原:来られるのは全力で逃げます。

久保田:自分から行くタイプですか?

萩原:自分からめっちゃ行くタイプ。めっちゃ聞くじゃん、両サイドから(笑)。

IMG_2971

菊地:考えてみたら恋話とかしたことなかったんで、今度してみたいですけど。紗友ちゃんどうなんですか?

久保田:白Tシャツが似合う人が好きです。わかる人いますか?

菊地:(観客の女子高生が)超頷いてる。さわやかな人ってこと?

久保田:清潔感があるのはすごい大事かなって思います。

菊地:追うタイプなんですか?

久保田:追いはしないですね。

萩原:面白いのが、話していくと大体真逆なんですよね。

久保田:私、結構ナルシストとかじゃなくて、自分に自信がある人が好きなんですけど。

萩原:もうもうもうもう。白T似合う人とかヤダ。黒Tがいい。大丈夫かな、元気ないのかなっていう人の方が。

菊地:(久保田さんに対して)白い方が好きで、(萩原さんに対して)黒い方が好き。はづきと葵みたいに真逆な感じですね。

IMG_2941

MC:ここまでタイプが分かれると思わなかったので、すごい面白かったです。ありがとうございます。菊地監督は自身の初監督作品である、ダメな大人が登場する『ディア―ディア―』を手がけて、今回の『ハローグッバイ』ではJKの少し怖いリアルな思春期が描かれているんですけど、そんな菊地監督に質問させていただきます。今回の主役お二人、JKの役なんですけど、思春期のリアルな心情を描くのは難しくなかったですか?

菊地:気づけば自分が高校生だった時からだいぶたってしまったので、その頃どうだったのかっていうのを、台本作る時に必死に思い出したりしながら、でも僕らの頃はスマホがなかったりとか、そういう違いもあるので、二人にも協力してもらって、撮影前にいろいろどういうことに興味があって、どういうことがつらい悩みだったりするのかっていうことも二人から聞きましたし。スタッフの後輩のリアルな女子高生たちにも何人か話を聞かせてもらって、どうなのかっていうのは調べながら、何となく自分の頭の中にも想像しながら描いていったという感じですね。

MC:そのなかでも自分が最初に思い描いていた女子高生像とリアルな女子高生の話を聞いて違った点は何ですか?

菊地:今回おばあちゃんを演じる役で、もたいまさこさんが出ているんですけど、どの時代でも人間関係とか友達関係とか恋愛のこととか、本質的な根っこは一緒なんじゃないかなと調べていく中でわかったことなんですけど、自分の創造と一番大きく違っていたのは、劇中でも描かれるんですが、特に今はスマホでLINEとかSNSとかでみんな繋がっているので、僕らの頃と比べると友達同士の距離も近くて、例えば僕らの頃は家に帰っちゃえばドキドキしながら家に電話かける感じだったんですけど、そうじゃなく簡単にコミュニケーションが取れる分、そこが逆に大変なんじゃないかと思いましたね。

MC:主人公のお二人は優等生なんだけど、万引きをしていたり、誰にも言えない悩みを持っていたりと、結構シリアスなJKを描いていたんですけど、監督の目に映る世の中のJKってどんな感じですかね?

菊地:まさにみなさんを目の前にして答えるの怖いなと思いつつですね(笑)。でも横にいるお二人も含めてなんですけど、まだ何者にもなっていない初々しさというか、ピュアさというか、自分が置いてきてしまったものとか、かつて自分自身が大切に持っていたものをみなさんはまだ持っていると思うので、そこが今回作品を作るにあたって皆さんと同じ世代の人とお会いしたんですけど、すごく羨ましいし、大事にしていってほしいと思ったし、触れていく中で作品を作る上での刺激をもらえたかな。すごい楽しかったです。なんか今の発言やばい気もするけど(笑)、でも皆さんが持っている純粋さみたいなものを大切にしてほしいなと思いましたね。

MC:ありがとうございます。まだまだ聞きたいことはあるんですけど、お時間が迫ってきてしまったので最後に菊地監督、萩原みのりさん、久保田紗友さんからこれから作品をご覧になるJKの皆さんにメッセージがあればお願いします。

菊地:ぼくばかり喋っちゃったので二人も喋ったほうが(笑)。

萩原:私自身すごい好きな作品で、観てほしいってこんなにも心から思っていることが初めてなくらい。完成を見た時にこんなに素敵な作品に、しかも主演という形で出してもらったんだなと思って、自分の芝居どうこう置いといても、すべてが好きで、出てくる人、岡本夏美ちゃんだったりとか小笠原海君だったり、みんなで大事に作った作品なので、なんか素直に観て、観た後になにか感じてもらえたらそれだけで幸せです。いいこと言えた風になってる?大丈夫?ちゃんと言えた?

久保田:この作品を色々な方に観ていただきたいなということはもちろんなんですけど、特に自分と同世代の子の感想はすごい気になるなってずっと思っていて、ついにその感想を聞けるタイミングなので、ぜひツイッターとかでつぶやいてください。

萩原:もうめっちゃエゴサします。とにかく『ハローグッバイ』って書いてくれたらエゴサするから、いいことも悪いことも書いていただけたら、率直に感想を読みたいです。何かしらつぶやいてくれたらうれしいです。

菊地:二人がほとんど言ってくれたんですけど、若い人に観てもらいたいっていうのが作るモチベーションになっていたので、皆さんが観ていただいてどんなことを感じていただけたのかということを今からドキドキしながら楽しみにしています。今回この映画を観ていただきたいのは、同年代の若い役者さんたちがすごい生き生き芝居してくれたのが、この映画を作った意味になっているということです。この映画を日本で観る、かなり早い観客になるので、みなさん自身の手で同世代の友達とか、今日は女子高生の皆さんですが男子にも観てもらって、僕は男なので男子高生はどう観るのかっていうのも楽しみですし、とにかく今日いるみんなが宣伝隊長として活動していってもらえると嬉しいです。そして今回企画してくれたお二人も現役の女子高生で、こういう若い人たちが自分たちの手で表現できることっていっぱいあると思うので、今回に限らずこの映画を観て少しでも残る部分があって、みんな自身が表現していってくれるともっともっとこの日本という国が面白くなっていくんじゃないかという期待が僕の中にはあるので、さっきみのりちゃんが言ったように、いい感想も悪い感想も大歓迎なので発信していただけたらと思います。今日は楽しんで観ていってくれたらうれしいです。

IMG_3011

『ハローグッバイ』
7月15日(土) 渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
監督:菊地健雄
脚本:加藤綾子
主題曲/音楽:渡辺シュンスケ (Schroeder-Headz)
出演:萩原みのり 久保田紗友 渡辺シュンスケ 渡辺真起子 小笠原海(超特急) 岡本夏美 松永ミチル 望月瑠菜 桐生コウジ 池田良 川瀬陽太 木野花 もたいまさこ
配給:アンプラグド

STORY 高校ニ年生の夏。はづき(萩原みのり)と葵(久保田紗友)は、同じクラスにいながらも友達ではない正反対の二人。「いつでも相談のるからね」「うちら味方だし」そんな言葉が飛び交う友達グループにいて、クラスでも目立つ存在のはづきと、それとは対照的にいつも一人ぼっちで、はづきたちに厄介事を頼まれては断れずにいる優等生の葵。そんな二人には、それぞれ誰にも言えない秘密がある。はづきは元カレとの子供ができてしまったかもしれないことを一人悩み、葵は忙しくて家庭を顧みない両親への寂しさを紛らわす為に万引きを繰り返していた。
ある日の学校帰り、葵は一人の認知症のおばあさん(もたいまさこ)とぶつかってしまう。そこを偶然通りがかったはづき。二人は道に迷ったおばあさんを家に一緒に送り届けることに。やがて、世代を越えた不思議な「友達」関係が始まる。
懐かしそうに、あるメロディーを口ずさむおばあさんが、想いを伝えられなかった初恋の人へしたためたラブレターを大切に持っていることをはづきと葵は知る。二人はそのラブレターを渡すため、おばあさんの初恋の人を一緒に探そうと決心する…。

©2016 Sony Music Artists Inc..