【全起こし】「田中俊介はキュートな小悪魔、淵上泰史はミステリアスな堕天使。その2人が絡み合うのを俺(小木茂光)がヤマタノオロチ的な感覚で眺めてる。それってすげー世界感」

中村明日美子原作の漫画を内田英治監督、淵上泰史、田中俊介のW主演で映画化した『ダブルミンツ』の完成披露試写会が行なわれ、内田監督、主演の淵上、田中ほかキャストの須賀健太、川籠石駿平、小木茂光が登壇。小木のオヤジギャグが炸裂し田中がツッこむ、笑いの絶えない舞台挨拶となった。以下はその全文!

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MC:本日は、映画『ダブルミンツ』の完成披露試写会にお越しいただきまして、ありがとうございます。本日は、完成披露試写といういうことで、初めてのお披露目となります。サブカルチャーのカリスマである中村明日美子さんの衝撃の原作を初実写化ということで、映画化が発表されてから、ファンの皆さんの間では大きな話題となっていましたが、本日、完成作品をやっと皆さまにお見せすることができます。ぜひお楽しみください。その前に本日は素敵なゲストをお招きしております。それでは早速ゲストの皆さまをお呼びしたいと思います。皆さま拍手でお迎えください。

それでは早速お一人ずつお挨拶をお願いします。壱河光夫役、こちら呼び分けのため白い方、“白光夫”と呼ばせていただきますね。白光夫役を演じられております淵上泰史さんです。

淵上:さっき裏で10人ぐらいだったらどうしようって言ってたんですけど、本当にこれだけたくさんの方に来ていただいて、ファンの方も多い作品なのでね、このあとみていただくということで緊張していますが、ぜひ楽しんでいってください。今日はありがとうございます。

MC:ありがとうございます。もう一人の市川光央、こちらは黒い方“黒光央”役の田中俊介さんです。

田中:本日はお越しいただきましてありがとうございます。黒光央役を演じました田中俊介です。僕自身も今日のこの日を楽しみにしておりました。ずっとドキドキしていたんですけど、ようやく皆さんに見てもらえるということで、本当に皆が愛情を持ってつくった作品ですので、必ず皆さんに何か届くと思っております。今日は最後まで楽しんでください。

MC:ありがとうございます。そして高校時代の“黒光央”市川光央役の須賀健太さんです。

須賀:高校時代の黒光央を演じさせていただきました須賀健太です。この映画は見ていただいた方の反応がとても楽しみな作品なので、皆さんの反応に期待しながら、ぜひ今日最後まで楽しんで見ていっていただきたいなと思います。よろしくお願いします。

MC:ありがとうございます。そして高校時代の“白光夫”壱河光夫役を演じております川籠石駿平さんです。

川籠石:“白光夫”役をやらせていただきました川籠石駿平です。本当にすごく深い愛情がテーマの作品となっているので、今回初めて皆さんにお見せできるのが、すごい楽しみですし、本当に今日は来てくださってありがとうございます。

MC:ありがとうございます。そして佐伯役を演じました小木茂光さんです。

小木:えー“あんみつ”役をやりたかったんですけど。。

田中:あんみつ!?(笑)
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小木:ダメですか? えー佐伯役をやらせてもらいました小木茂光と申します。面白いのでじっくり楽しんでください。

MC:ありがとうございます。そして本作品の監督・脚本を務められました内田英治さんです。

監督:今日は皆さん初上映ということでお越しいただきありがとうございます。これをやろうと思って2年半くらいかけてようやく完成しました。その初めてのお客さんだと思うんで、ぜひ楽しんでください。この後もいろいろお話しをさせていただくので、よろしくお願いします。

MC:ありがとうございます。尚、本日は冨手麻妙さんも登壇する予定だったのですが、今朝に高熱が出て体調不良とのことで、登壇ができなくなってしまいました。ご了承くださいませ。ところで観客の皆さんも気づかれているかと思いますが、ゲストの皆さんの衣装ですが、本日は映画で実際に使用された衣装をキャストの方々に着ていただいております!(観客無反応)あっ…(間をおいて大きな拍手が起こる)はい、ありがとうございます! 素敵ですよね! それでは早速ゲストの皆さんにいろいろお聞きしていきたいと思います。それではまず淵上さん、W主演のお一人として今回の役柄を演じられてのご感想をお聞かせください。

淵上:はじめ、マネージャーから“黒光央”でって話をもらってたんです。それで本を読んで監督と初めてお会いして衣装合わせにいくにつれて、なんか話がずれてるんですよね。「あれ? 俺“白光夫”の方じゃないの?」っていうところから始まりまして、そのあとマネージャーにはカミナリを落としたんですけどね(笑)。ま、そういう始まりでして、そのあと田中君とも初めてお会いして、監督とお会いする前に田中君と挨拶をしたときに、違和感があったんですよ。顔がもう原作と似てるじゃないですか。対面したときにその時点でおかしいなと思ったんですけど、そういう勘違いから始まりまして、そのあと準備をしていったんですけれども、まー結構ハードな現場で、本当に大変でしたけれども、ようやく完成してこういうふうにお客様の前で披露できるということで、本当に不安でしかないんですけど、頑張りましたんで、僕含め監督もキャストの皆さんも一生懸命やったんで、見てくれる人の胸を打つ瞬間があればいいなと思っています。よろしくお願いします。
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MC:ありがとうございます。では田中さん、こちらもW主演の一人として今回のキャラクターを演じられてのご感想をお願いいたします。

田中:淵上さんは“黒光央”と勘違いからスタートしたっていう話がありましたけど、僕はひと足先にクランクインの1年ぐらい前から黒光央役の話をいただいていて、初めて1年間っていう長期間かけて光央に向き合えたことが、すごい幸せなことだったなと。役作りの段階でいろんなアプローチをさせていただきましたけれど、はたから見たらいろんな辛いと思われるようなこととかもいろいろやってましたけど、僕にとってはすごく幸せだったので、それぐらいなんか本当に向き合えて、そして愛すことができた役に巡り会えたことをすごく幸せに今感じています。

MC:ありがとうございます。それでは須賀さん、須賀さんは田中さんが演じられている光央の高校時代を演じましたが、これまで見せたことのないダークなキャラクターを演じられたと思うのですが、いかがでしたか?

須賀:そうですね、僕は台本をいただいたときに何役って聞かずに読んで、“白光夫”だと思ってたんですよ(笑)。完全に白光夫のつもりで読んでいて、そしたら監督に「黒だよ」って言われて。本当にすごく意外で嬉しくて、役者をやらせていただいていると、僕自身が持っているイメージっていうものがどうしてもあると思うんですけど、それを拭えるキャラクターというのは、すごく役者としては楽しいし、挑戦であるので、本当に今回そういう役をいただけたのがまず何より嬉しくて。ダークな役というか、自分の中では新しい挑戦をさせていただいたのがすごく監督含め皆さんに感謝だなと思っています。

MC:ありがとうございます。それでは川籠石さん、川籠石さんも淵上さんが演じられている光夫の高校時代を演じられていますが、どのように演じようと考えられましたか。

川籠石:そうですね、僕も初めて台本をもらったときに、これ本当なんですけど、僕も“黒光央”だと思っていて。

田中:もうそこまで続くと、ほんとかよ(笑)!

川籠石:健太君との対面があったので健太君は白だろうなって思ってたんですけど、どうやら白だったんですけど、まぁそれは置いておいて。台本を読んだときに、本当にすごいやりたいなーって思える作品だったので、原作も読ませていただいて、そのときは本当に目がすごく印象的だったので、作品では目をすごく意識してやりましたし、淵上さんすごく色気のある目をされているので、それはすごい僕の中で意識してやりました。

MC:ありがとうございます。それでは小木さん、小木さんは警察や刑事役を演じているイメージが強いのですが、今回の佐伯という反対イメージのヤクザの組長役をどんなキャラクターで演じようと臨まれましたかでしょうか。

小木:あのー“あんみつ”だったんで、、

田中:いやいや違うでしょ!オヤジギャグ(笑)。皆びっくりしちゃってる唐突なボケに。

小木:あのー本当にね監督から会って話したときに「もう小木さんそのままでやってください」って言われたんですけど、僕のそのままって監督知ってます?っていう感じだったんで、どうしようかなーと。あんまり力を入れずにさらっとやった方がいいのかなっていう感じでやっていくうちに、監督の方向性が分かってきたんであとはいかにして黒光央をいじめるかというところがありますんで、そこは楽しみにしていただきたいですが、そういう感じでした。

MC:ありがとうございます。では内田監督、監督はこの原作をたっての希望で映画化しようとされたとのことなんですが、原作のどの部分に惹かれて映画化しようと思い立ったのでしょうか。

監督:3年ぐらい前ですかね、たまたま本屋で手に取って。世の中にはキラキラした映画がありますが、好み的にあんまりキラキラしたものが好きではなくて、そんな僕にピタッときたというか、読まれた方は分かると思いますが、中村先生がつくっている異様な世界感。ちょっと言葉では言えないんですが、特別な共依存の世界で、パッと読んですぐやってみたいなと思って、自分で出版社に連絡して、BLというジャンルものではあるんですけど、そういう感じで始まりました。

MC:ありがとうございます。淵上さんと田中さんにお聞きしますが、いろんな意味において今回演じられた役というのはチャレンジだったと思うのですが、現場でお2人はどのようにこのキャラクターに肉付けしていったのでしょうか。では淵上さんからお願いします。

淵上:引き算というんですかね、田中君がメーターを振り切る方だなと思ったので、あえて何も芝居をしないようにと言いますか、あまり余計なことをしないようには意識していたので、毎回1日撮影が終わるたびに、なんか足りない感じがしたんですよね。芝居をしたんですけど、これで大丈夫なのかなっていう感じで、毎日撮影が進んでいったんですけど、監督からもやんわりそういう感じの演出を受けていたので、出来上がったのを見てお客さんがどう思うかちょっと不安なんですけど、そんな感じです。

MC:ありがとうございます。では田中さんお願いします。

田中:肉付けというか、撮影に入る前に監督と今回の『ダブルミンツ』と市川光央についていろいろお話させていただく機会があって、そこでずっと監督に言われていたのが、今までお前が経験してきたこと、それを引っ張り出す作業をまずしろと。その引っ張り出したものと市川光央が感じているもの、考えていることにすり寄せていく、そのことを意識しろとずっと言われていたので。現場ではお芝居をするという気持ちより、引っ張り出してきたものをどれだけすり寄せることができるか。それを撮ってもらえるか、そのことを意識して現場ではやってましたね。

MC:ありがとうござます。それでは須賀さん、川籠石さんにお聞きします。高校時代の主人公たちを演じるにあたって大変だったことはありますでしょうか。では須賀さんからお願いします。

須賀:撮影の一番最初が僕たちのシーンからの撮影だったので、お2人の演じられている、このなかで基準となる光央というものがないなかで、先に芝居をさせてもらったので、僕としてはそれが結構不安とというか、合わせる作業とかをしなくていいのだろうかと思いながらやってはいたんですけど、逆に過去の話なので、僕たちが基準になるぐらいいいものを残したいなと思いながら僕はやらせていただいて、すごくシーン的にもパンチの効いたシーンが多かったので楽しかったですね。大変ではありましたけど。僕はすごく楽しくやらせていただきました。

MC:ありがとうございます。川籠石さんお願いします。

川籠石:僕も健太君と同じで、シーンはすごい暗いシーンばかりだったんですけど、健太君と現場で会ったとときに、健太君をずっと見てたら、僕も段々気持ちが生まれてきて、すごく苦しいシーンを撮ってるんだけど、終わったときとかすごく寂しかったし、あのー、はい、すごく、、、どうしたらいいんだ(笑)。

須賀:頑張って! 野球部!

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川籠石:楽しかったです!

MC:ありがとうございます。小木さん、小木さんからみて撮影現場の淵上さん、田中さんのお芝居はいかがでしたでしょうか。

小木:すごい甘いものが食べたくなっちゃったんですけど。

田中:あー“あんみつ”を引きずっているんですね。

小木:ごめんなさい。

田中:そんな、ごめんなさいって言わないでください(笑)。

小木:田中君は僕の中ではキュートな小悪魔な感じなんですよ。淵上君はミステリアスな堕天使。その2人が絡み合う。それってすげー世界だなってっていのがあって、それを俺が眺めてるヤマタノオロチ的な感覚で、あとで思うとこの作品そうやって捉えていたんだなという気がして、見ていただければそういうところは分かると思ですけど。監督は全然そんなことはね、考えていないんでしょうけど。そういった意味では淵上君がミステリアスな、影を持ったところと“白光”なのに、なんか輝かしい部分をそっちに持っていっちゃうのかなって思ったら結局全部引っ張られて、キュートな小悪魔に食われたみたいな感じですかね。うん。あ、お芝居に関しての話でしたね(笑)。すごく僕としては新鮮な感じが2人もあったんですごく楽しかったです。今後ともぜひご一緒できたらと思っております。

MC:ありがとうございます。では最後に内田監督、撮影中に印象に残ったエピソードを教えていただけますでしょうか。

監督:撮影中と言いますかなんとなく覚えているのは、田中君は1年間かけて役作りしたんですけど、クランクインの直前に14kgぐらいガリガリに痩せていて、痩せ過ぎだろと「3kg戻してくれ」って(笑)。で、彼が3kg戻してそれで淵上君が合流したんですけど、そのときの2人の対照的な、淵上君はクールな感じの役者さんで田中君は普段は結構おとなしいんで、そのギクシャクした感じを僕は楽しんでたんですけど。いまだに覚えているのが、田中君はたぶん僕とも共演者ともいろいろ話したいんだと思ですけど、でも淵上君が人を寄せ付けないオーラがあるから、田中君が「監督、話しかけてもいいでしょうか」って。「それは勝手に話しかければいいじゃない」って言って(笑)。そうやって段々仲良くなっていく過程が面白かったのと。あと高校時代の2人の、須賀君イメージがやっぱり子供の頃の可愛らしい天使のようなイメージだったんですけど、原作を読んだ方は分かると思いますが、すごい悪い役を演じていて、僕は彼の本質を知りましたよね。

須賀:いやいやいや、ちょっと(笑)。それは語弊があります。監督はそう言ってますけどそんなことはないです。

監督:本当に悪い増悪の部分も引き出せる役者さんだなと思って、それがさっきの初日の撮影で。初日ですごい良い演技をしてもらったんで、田中君と淵上君に「高校時代のみつお、すごい良い演技だったよ」って言ったら田中君の目が面白かったですけど。

田中:プレッシャーしか感じませんでしたよ。

監督:ま、そんなエピソードを何となく覚えています。

MC:ありがとうございます。それでは最後に観客の皆さんにメッセージを一人ずつお願いしたいと思います。淵上さんからお願いします。

淵上:これから見ていただくということで、いろいろ思うところがあると思うんですが、本当に一生懸命、監督とスタッフ&キャストがこの日のために頑張ってきました。僕も『ダブルミンツ』の撮影のまっただ中に、大切な人を亡くしたりもしました。本当にそういうなか、耐えながらやったんですけど、本当に一生懸命やったので、集客ですね。見ていただいたあとに本当にネット社会ですから。つぶやいていただいて、“『ダブルミンツ』よかったよ”と、そういうことを言っていただければ、僕の仕事も良い方向に向かうと思います。ぜひとも『ダブルミンツ』を広めていただきたいなと本当に思っていますんで、楽しんでいってください。ぜひともよろしくお願いします。ありがとうございました。

MC:ありがとうございます。田中さんお願いします。

田中:改めまして本日はありがとうございます。まずは内田監督が映画に対する強い愛を持った方で、その強い愛に集まる皆さんがいて、僕も完成したものを見させてもらったんですけど、もちろんめちゃくちゃ超大作でもないですし、予算がめちゃくちゃあるとかそういうわけじゃないんですけど、愛がしっかりスクリーンから出てると思うんですよ。だからそれを皆さんには感じてもらいたいのと、この作品、本当に面白いと思います。ラストシーンを迎えたときに皆さんに、光が強く見えるのか、闇の方が強く見えるのか、そういったところもたぶん捉え方が皆さん違うと思います。皆さんの反応をすごく楽しみにしているので、このあと見てもらって、ぜひ“『ダブルミンツ』よかったよ”とつぶやいていただければ、僕のお仕事も増える(笑)。でも本当にそれくだい俺たちも自信を持ってつくった作品ですので、どうかこのあと楽しんでいってください。ありがとうございます。

MC:ありがとうございます。では須賀さんお願いします。

須賀:本日はお集りいただき誠にありがとうございます。お2人の熱い『ダブルミンツ』愛を感じたんですけど、小木さんと実は十数年前に親子役をやらせていただいておりまして、今回は直接的な一緒のシーンはなかったんですけど、まさか“パパ”とこういう関係性になるとは。

小木:捕まっちゃったパパだったんだよね。

須賀:そうですね、あのときも捕まっちゃったパパとこういうふうになって、感慨深いものがあるんですけども、究極の愛がテーマのお話だと思っております。どんな感想でもいいのでSNSでね。#ダブルミンツでいいですか? そうすると僕の仕事も良い方向に進むということで、ぜひ見終わった感想を、いろいろなかたちで発進していだけたら僕たちも嬉しいです。よろしくお願いします

MC:ありがとうございます。川籠石さんお願いします。

川籠石:本当に僕が初めて見たときに、日本映画でこういうのが見たかったって素直に思ったし、そういった作品がどんどん届いてくれたらいいなと思いますし、主役のお2人が素晴らしい芝居をしているので、本当に作品をもし良かったと思ってくださったら、どんどん広めていただいて、Twitter、インスタグラム、Facebook、ブログ、もう全部#ダブルミンツで広めてくださると、僕の仕事もね(笑)。

MC:ありがとうござます。では小木さんお願いします。

小木:“黒みつ”と“白みつ”の団子を食いたいなって。すいません! 映画というものを、内田監督とはずいぶん前から、監督をやり始める頃からお付き合いさせていただいてるんですけども、やっぱり見た人のいろんな思いがそこにあるというのが素晴らしいと思うんですよ。僕らはそこにただひとつの画としてここに流すだけなんですけど、見る人それぞれがいろんな違う思いをそこに抱いてくれる。これってつくっている側とか演じている側としては、そういう風に見ることができるんだって改めて感じるときがたくさんあるんで、ぜひSNSでそういうこともつぶやいていただいて、こういう見方もできるよっていうことを、若者含めみんなそういう見方があるんだということを知ってもらいたいし、その世界に浸ってもらいたいなと思います。今後ともよろしくお願いします。

MC:ありがとうございます。では内田監督お願いします。

監督:この映画は万人受けする映画ではないと思うんですね。ま、つくる段階からそう思いながらつくったんですけど。でも今の時代は万人受けするものが主流なんで、でもこういう映画もあっていいんじゃないかっていう、本当にディープな内容の映画です。正直俳優にとってもなかなか難しい役だと思うんですね、全員。でもそれを快く引き受けてくれて、田中君の事務所なんて僕、何度も本当にいいの?って確認して、でもやりたいということで実現したわけですけど。役者さんたちの思いと、僕がこういうディープな世界感をやりたいという思いがつながって、今日こうやって初めて上映されるんですけど、皆さんが本当にどう思うのか本当に楽しみでしょうがないですね。いわゆる背中を一歩押される映画とは、真反対の映画なので、どちらかというと突き落とされる感じで、原作を読んでいる方は何となく分かると思うんですけど。皆さんがどう思うのか楽しみです。そして小さい映画ではあるので、SNSで広めていただければ幸いです。おかげさまで全国的に公開するということなんで、今日初めて見る皆さんの声がたぶんすごい影響するんで。プレッシャーをかけているわけではないですが(笑)。公開の方もよろしくお願いします。今日はありがとうございます。

MC:ありがとうございました。ではこれをもちまして映画『ダブルミンツ』の完成披露舞台挨拶を終了とさせていただきます。それでは皆様どうぞ大きな拍手でお送りください。

2017年5月11日 ユナイテッド・シネマ豊洲

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『ダブルミンツ』
2017年6月3日より シネリーブル池袋ほか全国ロードショー
監督・脚本:内田英治 原作:中村明日美子「ダブルミンツ」(茜新社刊)
出演:淵上泰史 田中俊介 須賀健太 川籠石駿平 冨手麻妙 高橋和也 小木茂光
配給:アーク・フィルムズ、スターキャット
©2017「ダブルミンツ」製作委員会 ©中村明日美子/茜新社
www.d-mints.jp