窪田:(笑)。「よーいスタート…」と「はいカット、オケー…」でしたよね(笑)。
音尾:どんなに「いいんじゃない!今のカット!」と思っても、「はいカット、オケー…」って(笑)。その辺に関しては、どうですか? 皆さんやりがいありましたか(笑)?
小市:淡々と進んでましたね(笑)。最初、スケジュールもらった時に、ぶっちゃけ本当に一日で撮れるのかなと思ったんですけど、意外にめちゃくちゃ早かったですよね。
窪田:監督が一言も発しないですけど(笑)。
坂下:(笑)。
宮沢:でも、監督が笑ってモニターを見ているのを盗み見して、なんか上手くいったのかもしれないという感じでしたね、毎日(笑)。
小市:あんまり、表に出して笑われないですもんね(笑)。だから、リアクションが気にはなりますよね。
窪田:チラチラ見ちゃいますよね(笑)。
小市:ちょっとだけ、笑ってるかなあ…みたいな(笑)。
窪田:慈さんは、以前監督とご一緒してしていたので、僕は慈さんから監督情報をもらってました(笑)。
宮沢:そうそう(笑)。「たぶん喜んでいると思う」とか(笑)。情報をもらってね。
内田:前作で監督とご一緒していたので、2作ご一緒するということで、距離が近くなるのかなと思ったら、久しぶりに衣装合わせで会ったら、“はじめまして”の距離感でした(笑)。戻っちゃってました(笑)。
音尾:さっき裏で、慈さんが監督のところに行って「監督、お久しぶりです!」って言ったら、後ずさってましたもん(笑)。
内田:逃げましたよね(笑)!?
窪田:半歩下がってましたよね(笑)。それでも、しゃべろうとしない(笑)。
坂下:(笑)。
MC:監督、本作は脚本に5年の時間をかけてブラッシュアップされてきたと思うんですが、秘書の視点で描かれる選挙ものというのはどういったところにこだわりを持って書かれたんですか?
坂下:まず最初からスタッフをメインに描こうと決めていて、議員よりもスタッフをメインに描くほうが、個人的にも働いている現場がすごい好きなので、ちょっと知らない世界のいろんな人が働いてる姿を描いた映画が良いなぁと思っていたので、本当にそこからですね。なので最初から議員候補がメインというよりは、秘書がメインでやっていくっていうのは最初の段階から決めていたことでしたね。
MC:議員の方と秘書の方に取材を重ねられたんですよね。
坂下:そうですね。お話を伺って作っていきました。
MC:本当にこのコミカルな笑いが、この坂下監督から生まれているのかと思うと、ちょっと不思議な気もするんですけれども(笑)。でも現場では監督、やっぱり面白いところは自分でも笑いがこみ上げてくるって事もあったわけですね?
坂下:もちろん、もちろん。
MC:淡々としてらっしゃいますね(笑)。さすがでございます。本当にあっという間なんですけれども、最後に坂下監督、そして窪田さんから、これから映画を観ていただく皆さんに一言ずついただければと思います。まずは監督からお願いいたします。
坂下:はい、この映画は5、6年前からスタートした作品なので、本当に出来上がって、それこそ最初に一般の方に観ていただくことができて、すごく感無量というか達成感みたいなのがあります。題材的にはとっつき辛いかもしれないですけど、面白く親しみやすい感じになっていると思うので、楽しんでいただけたらありがたいです。宜しくお願いします。
窪田:本当に短かったですね。短い時間でしたけど、ありがとうございました。たぶん、こんな宮沢りえさんを見たことがある人いないんじゃないかなと思います。候補者の有美さんがいない時の秘書たちの会話も「毒しかないじゃん!?」っていうくらいで、でもそれが普通なんですよね。『決戦は日曜日』の監督が作られた流れる空気を映像を通して体感してもらえたらうれしいなと思います。今日は短い時間でしたけど本当にありがとうございました。
『決戦は日曜日』
2022年1月7日(金) 全国公開
監督・脚本:坂下雄一郎
出演:窪田正孝 宮沢りえ 赤楚衛二 内田慈 小市慢太郎 音尾琢真
配給:クロックワークス
【ストーリー】 とある地方都市。谷村勉(窪田正孝)はこの地に強い地盤を持ち当選を続ける衆議院議員・川島昌平の私設秘書。秘書として経験も積み中堅となり、仕事に特別熱い思いはないが、暮らしていくには満足な仕事と思っていた。ところがある日、川島が病に倒れてしまう。そんなタイミングで衆議院が解散。後継候補として白羽の矢が立ったのは、川島の娘・有美(宮沢りえ)。谷村は有美の補佐役として業務にあたることになったが、自由奔放、世間知らず、だけど謎の熱意だけはある有美に振り回される日々。でもまあ、父・川島の地盤は盤石。よほどのことがない限り当選は確実…だったのだが、政界に蔓延る古くからの慣習に納得できない有美はある行動を起こす…それは選挙に落ちること。前代未聞の選挙戦の行方は?
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