MC：よろしくお願いいたします。窪田さん、宮沢さんは、本作が初共演ということで、撮影はいかがだったでしょうか？

宮沢：私の役が本当に感情をストレートに出す、世間知らずというか、とても自由奔放に自分の意見を言う役だったんですね。で、本当にストレスがなくモヤモヤしたものがない役だったので、私は毎日撮影に行くのが楽しかったんですけど、それを受け止め切る窪田さんは大変だっただろうなって思います。

窪田：いやいや。今回、ご一緒させてもらえてすごく光栄で、こんなにエネルギーの集合体のような人に僕は会ったことがなくて、もう全てがポジティブなパワーでできている方っていうか、一緒にいて話しているだけで治癒されていくんですよね。たった一人の光が僕たちのところに来て、お芝居してるんだけど、役で出そうとしても普通出せないんじゃないかなっていうくらい、有美さんという役を通して、りえさんのエネルギーを、いつも僕が一番近くでダイレクトにもらっていたので、なんていうんだろう…パワースポット！みたいな？ 僕にとって、本当にそれくらい最高に楽しかったです。

MC：2人の掛け合いは自然に完成させられていたものなんですか？

宮沢：そうですね。監督にこうしてほしいという最初にプランを伺って、その後はあまり言葉にして話し合うというよりは、空気が作られていく感じで。とにかく受け止めてくれる許容が広いので、どこにボールを投げてもキャッチしてくれるという安心感がありましたから、この通りに、私は自由に、それを受け止める窪田さんっていう感じでした（笑）。心強かったです。

MC：宮沢さん演じる有美を諭すところもありましたよね。

窪田：谷村という役も、すごくそつなくこなすようで、実は中身はちょっとポンコツというか抜けているというか、言わなくていいこともついつい言ってしまう、自分の感情が秘書という仕事を通り越して出てしまう瞬間とかにイラつかせてしまう、腹立たせてしまうっていうのがありましたけど、コロナ渦でマスクだし、言葉もなかなか出せない中で、役を通してめっちゃ毒吐いたっていう感じですね（笑）。もうの日頃のものを全部出したっていう、吐き出させてもらえる作品でもあった気がします。

MC：パワースポットである宮沢さんとデトックスもされたと（笑）。

窪田：浄化していただいて（笑）。ありがたいです（笑）。

MC：そして、赤楚さんが演じている岩渕は、この中では一番年下ですよね。皆さんとのご共演も初だったと思うんですけれども、いかがでしたか？

赤楚：素敵な先輩方の中で、本当にめちゃくちゃ緊張したんですけども、衣装合わせの段階で監督に「若者代表として、いてほしい」ということで、本当に若者らしさっていうのを全面に出していこうかなと頑張りました。最初の秘書の事務所のシーンだと、本当にまったりとした空気感で、ゆるい感じで、このまま選挙が始まるのかっていうところから、選挙が始まった時のエネルギーの強さっていうのは、体中にビシバシと伝わりました。

MC：内田さん、小市さん、音尾さん、窪田さんも含め、秘書チームとして様々な事に対処する様がとっても面白かったんですが、この辺りのチームワークはどういった感じで作られていったんですか？

音尾：ゆるゆるとした空気感だったね。こんなに僕は緊張しないで現場に行くことはないなってくらい、気楽に現場に行ってましたね。もちろん、パワースポットのりえさんを筆頭に、ものすごい優しいエネルギーが流れていて。皆さん感じたとは思うんですけど、こんなに「よーいスタート」と「カット」に覇気がない監督はいないなと（笑）。