【全起こし】C-3PO ANA JETお披露目イベントでアンソニー・ダニエルズ来日。最初は『SW』に出たくなかった!

R2-D2 ANA JET、R2-D2とBB-8を期待の左右にデザインしたSTAR WARS ANA JET、そしてBB-8 ANA JETとこれまで3タイプの特別塗装機を就航してきたANA(全日本空輸)のSTAR WARSプロジェクトにC-3PO ANA JETが仲間入り。3月21日の国内線での就航の前にC-3PO役のアンソニー・ダニエルズを招いてのお披露目イベントが行なわれた。その模様を全文掲載する。

↓CAさんを挟んで左からC-3PO、R2-D2、アンソニー・ダニエルズ、志岐隆史
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MC:はじめに全日本空輸株式会社取締役 常務執行役員、志岐隆史よりご挨拶を申し上げます。

志岐:只今ご紹介いただきました志岐でございます。本日はお忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。ANAのSTAR WARSプロジェクトは、2015年4月に始動いたしまして、早いものでもう2年になります。その間、いくつか難関もありましたが、ウォルト・ディズニー・ジャパン様、ルーカスフィルム様、それから関係の方々に支えていただき、ここまで来ることが出来ました。プロジェクトの目玉になります特別塗装機は第1号がR2-D2 ANA JET。これが2015年9月にロールアウトをいたしました。この飛行機はアメリカの西海岸や東南アジア、中国、ヨーロッパのドイツ、こういった国際線の定期便として就航してまいりましたが、チャーター便としてもLAからロンドンへハリソン・フォードさんやデイジー・リドリーさんを乗せて就航いたしました。世界中の方々から大変愛されている機体になっております。そして今回ご披露いたします、C-3PO ANA JET。これが第4号になります。実際のC-3POは非常にお腹の辺りの配線や背中のバッテリーに特徴があるのですが、それらを忠実に再現させていただいた機体になっております。このC-3PO ANA JET、それからR2-D2 ANA JETとBB-8 ANA JET。これで人気の3つのドロイドが揃うことになりました。C-3PO ANA JETは明日3月21日から国内線で就航してまいります。春休みの間に是非、ご家族でご利用いただければと考えております。今後も明るく楽しいプロジェクトを進めていきたいと考えておりますので、皆さまご協力のほど宜しくお願いいたします。

「R2(-D2)、どこにいるんだい?」というC-3POの呼びかけと共に特別ゲストR2-D2、C-3POが登場

C-3PO:本日はお招きいただき、ありがとうございます。ほら、R2、君もちゃんと挨拶しなさい。

R2-D2:%$#?*??&。

C-3PO:R2も「ありがとう」と言っております。

志岐:C-3PO、この後ろにある機体が、あなたをモデルにした特別塗装機です!

R2-D2:@&#$?。

C-3PO:な、なんと! どうしましょう。私は今、非常に感動しております。

MC:2人とも、とても喜んでいるみたいですね。

C-3PO:忘れないでくださいね。宇宙旅行は好きじゃありませんが、空を飛ぶのは別です。しかも、こんなに素敵な飛行機に乗れるのでしたら…私、とても光栄でございます。

志岐:皆さま、C-3POとR2-D2に盛大な拍手をお願いします。

MC:ありがとうございます。そして本日はさらに素敵なゲストをお招きしております。唯一、『スター・ウォーズ』シリーズ8作全てに出演しているこの方です。C-3PO役のアンソニー・ダニエルズさんです。

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アンソニー:(全て日本語で)チョット待ッテ。アア、ウン。日本ノ皆サマ、コンニチワ。私ハ、”アンソニー・ダニエルズ”ト言イマス。コノイベントニ参加スルコトガ出来テ、トテモ光栄ニ思イマス。

MC:ありがとうございます。素晴らしい日本語ですね。それではまず、来日の記念に機体にサインをいただきたいと思います。

↓アンソニー・ダニエルズが機体にサインし、ステージへ。
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MC:それでは改めてご紹介いたします。アンソニー・ダニエルズさんです。

アンソニー:(以下は英語)私は『スター・ウォーズ』シリーズの全作において、600万もの言語を操ります。しかし、とても残念なことなのですが、その中に日本語は含まれておりません。ということで本日は通訳をつけさせていただきます。本日はお招きいただき、大変ありがとうございます。私はC-3POのスポークスマンではありませんが、彼のことを40年間、見てきました。文字通り、中身まで全部分かっています。彼はC-3POをモデルにした、この機体を見てとても喜んでいると思います。実はC-3POは日本の方々とよく似ているんです。すごく礼儀正しく、そして誠実で、とても努力家で、可愛らしく、カッコイイ。この特別塗装機には、C-3POのこういった特徴が全て込められていると思います。ファンの皆さんはとても驚くかもしれませんが、私は最初『スター・ウォーズ』
シリーズに出たくないと思っていました。1975年にシリーズの生みの親、ジョージ・ルーカスさんにお目にかかる機会があったのですが、その時はまだ(出演すべきかどうか)悩んでいました。そこでジョージ・ルーカスさんの事務所に飾ってあったC-3POのコンセプト画に出会ったことが私の人生を変えました。そこに描かれていたC-3POの顔にひと目ばれしたんです。そうして6カ月後には彼はコンセプト画ではなく、本物になって私の前に現われることになったんです。その全ての始まりとなったコンセプト画を描いたのが、ボーイング機のデザイナーだったラルフ・マッカリーです。彼はC-3POの画をきっかけに(航空業界から)映画界に飛び込んだ方なのですが、あれから41年経った今、今度はANAがC-3POを飛行機にしてくださいました。きっとこの飛行機に乗ることが出来たならば、『スター・ウォーズ』の世界観にどっぷり浸れると思います。

MC:この飛行機のどこを搭乗する方に楽しんででいただきたいと思いますか?

アンソニー:この圧倒的な大きさですね。そしてとても美しい。C-3POをそのままデザインした訳ではなく、彼にオマージュを捧げている。ひとつひとつのパーツを見事に表現していると思います。ANAの飛行機に乗る際、皆さんは安全を感じていると思いますが、安全&快適に加え、本当に楽しんでもらえる空間をANAは用意したと思います。航空会社が飛行機で、このような楽しい空間を作り上げたことは素晴らしいことだと思います。ANAとディズニーが協力し合い、この惑星に喜びをもたらしてくれたのだと思います。ファンがこの飛行機を見たら、自分が『スター・ウォーズ』の世界に紛れ込んだ、と思っていただけるのではないでしょうか。機内に入ってもらうと、C-3POを感じてもらえるグッズがたくさん置いてあります。パイロットやCAも、空の旅がもっともっと楽しくなるよう演出してくれるのではないでしょうか。

MC:では、撮影時の裏話も聞かせていただけますか?

アンソニー:たくさんあります。映画撮影時は全てが秘密のため、エピソード8については何もお話できないのですが、今なら話をしても大丈夫なネタを少しだけ。エピソード1~3の時、実物大のC-3POドロイドを後ろから操り人形のように操作するシーンがありました。タトゥイーンという惑星のセットの中でアミダラとアナキン・スカイウォーカーを紹介する場面を撮っていた時のことです。テイク1~4までは順調に撮影していたのですが、テイク5をアップで撮影しようとした時、石に躓いてしまいドロイドごと倒れてしまったんです。自分は怪我もなく立ち上がれましたが、最愛のC-3POの左半身はグチャグチャに。地面がすごく凸凹で、どうしようもなかったのですが、ものすごくショックでした。銀河系で撮影用の実物大C-3POドロイドは、この1体しかなかったのに私が壊してしまったのです。幸いなことにアップのシーンだったので必要なのは上半身だけ。壊れた部分をアシスタントがハサミでカットし、私はC-3POドロイドの上半身部分だけを抱えて、そのシーンの残りのテイクをこなしたこともありました。

MC:あと1つぐらい裏話を教えていただけますか?

アンソニー:飛行機のデザインを見ていて思い出したのですが、機体の底面に描かれているC-3POの背中のバッテリー・パックについてです。あのバッテリー・パックは飾りじゃなく本物で、C-3POの目を光らせる電池が入っています。ある日、C-3POのスーツを着ていたら、背中がとても痛かったんです。それでスタッフの方に痛みを訴えかけたところ、なんとスーツの中で背中の電池がショートしていて、少し間違えれば感電死するところでした(笑)。C-3POを演じるということは、とても大変なことなのです。でも、これほど演じる価値がある役も他にはありません。自分はC-3POになれて、とても嬉しく思います。同じようにこの特別塗装機を作り上げたANAの努力も素晴らしかったのだと思います。この飛行機を見られてとても幸せです。

MC:では最後に『スター・ウォーズ』とANAのファンに向けて一言お願いします。

アンソニー:私を含め、『スター・ウォーズ』の映画製作に関わっている全ての人たちは、ファンに対して「ありがとう」と言いたいです。1977年にエピソード4が公開された時には、誰もここまで成功するとは思っていませんでした。ただファンの方が本当に楽しんでくださいました。そしてエピソード5が生まれ、エピソード6が生まれ、今何と8作目まできています。これも全てファンの皆さまに愛していただいたからだと思います。(日本語で)フォースト、共ニ、アランコトヲ!!

(ここでC-3PO ANA JETモデルプレーンがアンソニー・ダニエルズの手に)

アンソニー:もうひとつ皆さんにお土産話があります。ANAは私にはくれませんでしたが(笑)、この素敵なC-3PO ANA JETのモデルプレーンに私はこれからサインをします。そして明日3月21日の初便(NH621 羽田-鹿児島線)に搭乗された方の中から1名にこの直筆サイン入りモデルプレーンをプレゼントしたいと思います。ありがとうございました。

MC:いよいよ明日よりC-3PO ANA JETが国内線で就航いたします。皆さま是非、お楽しみください。本日のゲストはC-3PO役のアンソニー・ダニエルズさん、C-3PO、そしてR2-D2の皆さまでした。

↓R2-D2にC-3PO ANA JETの素晴らしさを説明するアンソニー
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↓機内ではヨーダ人形がお出迎え。紙コップもC-3PO仕様
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↓CAもC3-POファッション。ヘッドレスカバーももちろんC3-PO柄
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3月21日~4月2日の期間、一部の運航便をWEBサイトで公開しており、対象便にご搭乗いただくと搭乗者特典としてオリジナル搭乗証明書がプレゼントされる。※飛行状況などにより、搭乗証明書をお渡しできない場合があります。詳細はWEBサイトで。

↓アンソニー・ダニエルズ直筆サイン入りのオリジナル搭乗証明書
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