新米刑務官が刑務所の闇に迫る社会派ミステリー『連続ドラマW ヒトヤノトゲ~獄の棘~』が、WOWOWプライムにて3月19日に放送スタート。これに先駆け3月8日(水)、都内で第1話の特別試写会と生放送トークイベントが開催され、出演者の窪田正孝、小澤征悦、萩原聖人、監督の平山秀幸が登壇した。今回はその模様を全文でお届けする。
※MCは、吉年愛梨(WOWOWアナウンサー)、中井圭(WOWOWぷらすとMC)、松崎健夫(映画解説者)の3名。
MC:それでは監督とキャストの皆さんをお呼びしましょう。皆さん拍手でお迎えください!
(場内拍手の中、4人が登壇)
MC:ご紹介します。まずは、連続ドラマW「ヒトヤノトゲ」の主演であり、新人刑務官の武島良太を演じた窪田正孝さんです。(場内拍手)
窪田:(会釈)
MC:そして看守長、法務省キャリア組の名久井惣一を演じた小澤征悦さんです。
小澤:(窪田に習って会釈)
MC:続いて、先輩の看守部長の秋村繁晴を演じた萩原聖人さん。
萩原:よろしくお願いします!(会釈)
MC:そして、本作を演出されました平山秀行監督です。
平山:平山です。どうも。(会釈)
MC:どうぞ、着席ください。皆さん色々な作品を演じられていると思いますが、こちらの作品はいかがでしたでしょうか?
窪田:はい。武島良太役をやりゃせてっ……。
小澤:噛んじゃった。
窪田:…やらせていただきました、窪田です。武島良太役は、父が刑務官で、そんな父にどこか反発していたんですけど、流れ着いて父と同じ役職に就いた所から話が始まるんですけど、本当に新鮮な気持ちで、皆さんに揉まれて、事件だったりに巻き込まれていく感じですね。
MC:現場では結構揉まれた感じだったんですか?
窪田:そうですね、基本的に武島良太は事件を起こさないので、いろんなことを教えてもらったりして……そこに、乗っかって行く感じでしたね、はい。そういう感じです……。(窪田の控えめな挨拶に、 会場から笑い)
MC:はい、ありがとうございます。小澤さんはいかがでしたでしょうか?
小澤:まず始めに謝りたいんですけど、最初に彼(窪田)がね、挨拶しなかったから、僕も挨拶しなかったんですよ。すみません。(会場笑い)監視長の名久井惣一役をやらせていただいてます、小澤征悦です。どうぞよろしくお願いします。
窪田:(小澤に)すみませんでした(笑)。
小澤:最初からマイクは取らないわねえ、噛むわ、大変。(会場笑い)
窪田:すみません、緊張しております。
MC:これだけで現場の雰囲気が伝わってくるんですけど(笑)、実際どうでしたか?
小澤:現場は、今日はいらしてないですけど、泉谷しげるさん筆頭に和気あいあいと、楽しい現場を過ごさせていただきました。自分の役のことなんにも言ってないですけど、いいですか?
MC:全然、言ってください(笑)。
小澤:僕は体制側の権化というか、キャリア組で、刑務所を正しい方向に持っていこうとする役柄で、いろんなことでぶつかり合いながら頑張る男という役柄でございました。
MC:ありがとうございます。萩原さんはいかがでした?
萩原:僕は窪田正孝君の教育係をやらせてもらいました。クズ代表、人間代表という感じです。
MC:現場の様子はいかがでしたか?
萩原:楽しかったですよ。地味ですし、撮影していたのがちょうど去年の暑くなってくるぐらいだったんですね。ムシムシした中、男しかいないし。あとは牢屋だし。気分的に滅入りそうなんですけど、平山監督の現場づくりの中に、僕らは素直に溶け込んで、変なストレスもなく(笑)。ただ、ロケ現場が遠くてですね、それは面倒くさかったです(笑)。
MC:現場の中でバディ感みたいなものが芽生えていったんでしょうかね?
(沈黙)
萩原:なに感?
MC:あ、バディ感です(笑)。
萩原:相棒ね(笑)。皆んな男同士じゃないですか。んー、いい距離感でした(笑)。ベタベタせず……、んー職人が集まった感じですかね?
MC:作中の人間関係は撮影の合間にも投影されてくるんですか?
窪田:名久井(小澤の役)さんは、普段冗談しか言ってないから(笑)。
小澤:なにを、なにを言ってるんだ。
萩原:冗談とセリフしか言わない。
MC:冗談を言ってるか、セリフしか言ってないと(笑)。
小澤:まあまあ、嫌いじゃないすけど。
MC:平山さん、今見ていても和気あいあいとした現場だったと思うんですけども、現場を仕切っていく感じはいかがだったでしょう?
平山:中には入ったことがないですからね。この距離感は、役の距離感とちょっと違うんじゃないですか。プロの集団っていう感じがしましたね。
MC:原作から大きく脚本を変えているようですが?
平山:そうですね。活字と映像は兄弟だけども世界が全く違うので、画として面白く見せる方法はないだろうかという方向で少しずれていったことはあります。
MC:刑務所の撮影はいかがでしたか?
窪田:独特な空気が流れていて、独房の中はどうなってるのかなと思って、見に行ったら、助監督が(扉を)閉めてたんですね。ホントに閉じ込められて、牢屋の中から出られなくなっちゃったんですけど。「タスケテ〜」みたいな(笑)。
MC:(笑)、オートロックなんですか?
窪田:いや、ドアノブがないんですよね。外からしか動かないようになっているんですよ。ガギをかけなくてもガチャってやると出られなくなっちゃうんですよ。(実際も)きっとこういう感覚なのかなって。でもいろいろ探検して楽しかったですね。鉄格子が本物だったんで、その重さだったりとか。最初は鍵を開けるのに専用の入れ物があって、アレを極力早くしなければならなくて。手間取ったりしましたけど。それでも話を重ねるごとに、やり続けると慣れてくるもので、それも良太らしさというか。
MC:萩原さんは役作りをどのようにされていたんでしょうか?
萩原:裏も表も分かっている役なので、余裕でいるということと、クズしかいないんですね。それは刑務官側、受刑者側も。話が進んでいくうちに、なぜ彼がクズになるかみたいなのがわかるんですけど、本当に人間は環境って大事なんだって思います。
MC:小澤さんはいかがでした?
小澤:僕は全体を見る役だったんですけど、見る側と見られる側という形ができあがっているわけです。ある海外の実験で、大学生を何十人か集めて、刑務官役と受刑者役に分かれて実験したら、その役になりきっちゃって、見る側の人は見る側の人に、見られる側は見られる側になっていくっていう。そういうのを前に見たことがあって、萩原さんが言ったように環境っていうのは人を作ると。セットもものすごく精密に作っていただいて、その中で演じさせていただいたので、すごく僕も見る側としてこいう感情ってあるんだなと。本当だったら体験できないことを作品を通じて感じさせていただいたのはすごくありがたいですね。あとは、窪田くんのセクハラがすごかったですね。
窪田:ええ!? セクハラ……?
MC:セクハラしてたんですか!?
小澤:すごかったですよ、はい。恥ずかしくていえないですけど。
萩原:これは一種の2人のパワハラです(笑)。
MC:そうですよね(笑)。完全にそんなムードが出ているような。
小澤:いや、今ちゃんとしたこと言った後に、(会場の空気的に)ちょっと違うのかなと思って。求められてんのかなと思って(笑)。セクハラなんかしないですから。彼はセクハラなんか絶対にしないですから!(会場笑い)
MC:平山さんにうかがいたいんですけども。
平山:全然知らないですよ(笑)。セクハラのことは(笑)。
MC:大丈夫です(笑)。セクハラのことは追求しませんから(笑)。監督にとってWOWOWの連続ドラマの位置付けはどういうものなんですか?
平山:まずですね、コマーシャルが入らない。これはホントにストレスにならなくていいですね。頭から終わりまでアンコの詰まったたい焼きみたいな感じがしますね。
MC:映画の演出もやられているわけですけど、そのあたり自分の中で意識することはあるんですか?
平山:いや意識しないですね。ただスケジュール的にいうとかなり映画よりもタイトで、そういう計算はしますけども。みんなと話して、やるかやらないかっていうテストの繰り返しの方法論は変わらないですね。
MC:全6話という絶妙な話数だと思うんですけど役者としてはどうですか?
萩原:今回、平山さんが全部撮られたんですね。6時間の映画を撮った感じでしたね。6本観ていただくとわかると思うんですけども、本当に6時間の映画だと思って観ていただくとすごく楽しめるかなと思いますけど。
MC:窪田さんは平山演出、いかがでしたか?
窪田:そうですね。静かに見てくださっている印象でした。作品がそうで、気がついたら善悪の判断ができなくなっているというか、そういうところにすごく放り込まれるというか。テストを、ワンカットワンカットやらせてもらったので、だんだん芯ができてくるという印象があって、その中で皆さんがいろんなことを言ってくださるので、受けるほうが多かったですね。発信はあまりしてないので。先輩に直接言葉で教えてもらうのもあるんですけど、それよりも男同士だから肌で感じることの方がものすごく多くて、仕草だったり、そういうのを見てやってましたね。
MC:小澤さんは窪田さんとの芝居でやりやすいところなどはりましたか?
小澤:今ね、「男同士、肌で感じ合う」って言ってましたけど、セクハラじゃないですよ。(会場爆笑)聞いてて、マズいなあと思って。変なフリしちゃったなあと思って。
窪田:そうですね(笑)。違う意味でしたけど、観る方の自由ですから。(会場爆笑)
萩原:セクハラがいちばんに取り上げられちゃうと問題があるよね(笑)。ネットニュースの見出しになりそうな(笑)。
小澤:すみません、皆さん本当、忘れてください。窪田くんと共演するのは初めてだったんですけど、感が鋭くて、真っ直ぐな男だなと思って。で、初夏のリスみたいな子だなと。
MC:初夏のリス(笑)?
小澤:初夏のリスが「やっと夏が来た!ワー!嬉しい!!」みたいな、なにかこう、内に秘めたリス?
窪田:「わー、うれしー」みたいなですか?(窪田の甲高い「うれしー」に会場ざわつく)
小澤:もうちょっと高い声で。
窪田:「うれしーぃぃ」。(窪田のさらに甲高い「うれしー」に会場ざわつく)はい。やっておいた方がいいかなと。
小澤:そういう真っ直ぐさを感じたんですよ。
MC:すごい今、会場ざわついてましたけど(笑)。
小澤:なんの話でしたっけ?
萩原:とにかくストイックですよ。初夏のリスがストイックかどうかは分かりませんが(笑)。とにかくストイックな男で、こいつ面倒くせえってぐらい(笑)。
MC:お二人は百戦錬磨じゃないですか?そんな中で見ても、窪田さんはストイックなんですか?具体的にどんなところが?
萩原:ずっと役のことを考えてますね。空き時間とかに普通のことしゃべっていても、基本最後は役のことの話につながることが多いですね。
窪田:いや、僕、すごい狭い世界で生きているんだと思います。そんなに広がらないというか。そんなやつです。はい。狭いんだと思います。
MC:ここだけ聞いていると、初夏のリスがストイックっていう印象なんですけど(笑)。
窪田:初夏のリスとか、セクハラとか(笑)。
小澤:ストイックなリス。ものすごい(口の中に)溜め込む。溜め込めるだけ溜め込む。
MC:小澤さん、役との距離感がすごいですよね(笑)。
小澤:何をいってるんですか!
窪田:役と全然違うんですよ。逆に救われるんですよ。
平山:役はね、もっとターミネーターっぽい感じがするんだけどね(笑)。
MC:小澤さんって、役に一回入ったら永遠に抜けない印象が勝手にあったんですけど。
萩原:逆ですね(笑)。
小澤:いや、当たってると思う。
MC:え、どっちが本当なんですか?
小澤:これも含めても役者ですから……。「役者」ですから……。(会場笑い)萩原さん、止めてくださいよ、先輩(笑)。
萩原:本当に、良くないですよ、そういうの(笑)。
MC:小澤さんが出演されている、『樹海』っていうハリウッド映画を観たんですけども。
小澤:ありがとうございます……。ハリウッド映画出たのも冗談のように聞こえてるんじゃない!? 本当に出たんですよ僕!(会場笑い)
MC:平山監督、お三方をキャスティングした理由を教えてください。
平山:僕はお三方とも初めてなんですけど、みんなプロなんですよ。僕はインタビューで「窪田さんどうですか?」と聞かれて「宇宙人だ」と答えたんですけど。窪田くんの年齢と、僕の年齢も違うし、環境も違うから全部が全部分かり合えることはないんですよ。それは他のお二人も一緒なんだけども。ただ、モノを作るっていう一点に向かて進むっていう力がものすごくあったかなあ。
MC:これを聞かれてどうですか、窪田さん?
窪田:初夏のリスの次は宇宙人なんだと(笑)。どうしていいかわからないですけど、大人の方たちがキーっとなると、やっぱり緊張するじゃないですか。でもそうならないように、隙きを作ってくださってるというか。笑いに変えたり……え?違うこと言ってますか(笑)?だからこっちもすごく、委ねられるというか……ですね(笑)。。
平山:このトークを聞かれた方は、2話以降お笑いドラマだと思わないですかね?それがちょっと心配(笑)。
小澤:監督、本当にどうもすみません!
平山:もちろん、中身は真逆です。センターにあるのは良太っていう新人刑務官の成長物語っていうのが匂えばいいなとは思ってますけど。
MC:この作品を観ていると、物事の見方って見ようによっては全然違うように見えてくるなあと感じたんですけど。
平山:萩原さんがやられた役は、恐らく本人と同じように博打好きな役なんですけど。(会場ざわつく)
萩原:監督、生ですよ。(会場爆笑)
平山:(笑)そのお…、賭け事が好きなのが悪いことではなく、人の裏表というか、二面性を皆さんそれぞれ持っていると思うし、その辺が面白かったですね。
MC:監督は引き算の演出をされているということなんですけど。
平山:要するに、削いで削いで削ぎ落とすということです。やりすぎて何もなくなったこともあるんですけども(笑)。基本的にはプラスプラスで行くよりも、無駄を落としていく、そこでなにが見えてくるかですね。
MC:地上波のドラマですと、どっちかというと説明的というか。
平山:それをやるのはやっぱり、応えてくれる俳優さんがいないとできないんでね。今回は、もうひとり泉谷しげるさんって人がいて、セリフがあんまないんだけども、そういう意味で僕がやろうとした演出のプランに沿っていただける方ばかりでしたね。
MC:窪田さんは役者として、例えばセリフに寄らないというか、仕草だったりで表現してくところの魅力を感じた部分はありますか?
窪田:「はい」という一言でも、言葉にするのは簡単なんですけども、観る方の目線にならなければいけないので、微妙なニュアンスを今回求められたのかなと。言葉にせずにじっと見たりするのが平山さんの演出の中で多かったので、自分の表現をさせてもらったなという印象はありましたね。
MC:小澤さんは演出についていかがでしたか?
小澤:自分の役柄は、物語を前に進めていく。しかもそれが希望の方ではなく、絶望の方かもしれないという方向性を持って、芝居をさせていただいたので、名久井っていうのは刑務所中では絶対的な正義のはずが、もしかしたらこの人も悪なのではないかと。正義という名は、もしかしたら悪にもなりうるみたいな。そういうものを監督に求められたのかなと思って演じました。まじめに言いました。(会場笑い)
萩原:博打うんぬんは置いといて(笑)。池田成志さん(副看守長役)がすごく面白いです(笑)。
MC:先程、監督が窪田さんを宇宙人と言ってましたが、具体的にどの辺が宇宙人なんでしょうか?
平山:それがわからないから宇宙人なんだよ(笑)。
MC:窪田さん、宇宙人と言われてどのように感じられましたか?
窪田:光栄ですよ。
小澤:光栄のテンションじゃねーよ。(会場笑い)
窪田:なんでしょう、んー、いろんな現場で揉まれていくとだんだん自分の芝居が年齢と一緒に固まっていくように、個人的にそれが嫌で、どっちかというとひとつの役をやったら捨てる作業をしてやってきたんですけど、それが宇宙人につながっているかはわからないんですけども、でもそうやって代名詞をもらえたことはいいこと、じゃ、ないですか(笑)?
MC:ではキャストのみなさんに、質問です。今後役者として入り込んでみたい業界や職種はありますか?
窪田:職種……。いやあ、ちょっと考えておくんで、お先にどうぞ。
小澤:考えとくって。お前、本当に宇宙人だな。(会場笑い)
萩原:それは、小澤さん、(返答に)期待しましょう。
窪田:いやいやいや、二番目にいきます。
小澤:僕言っていいんですか? 初夏のリスですね。(会場爆笑)
窪田:じゃあ僕、宇宙人やりたいです。
小澤:お前はもう宇宙人だろ!
萩原:僕はなんでもやります。
MC:撮影中のリラックス方法やリフレッシュ方法があったら教えてください。
窪田:基本的にどこでも寝られるので、睡眠はすると幸せな気持ちになります。東映の撮影所でずっと撮影をしていて、家に帰ったら寝る、起きる、でまた東映という刑務所に行く……。
萩原:やめてください、生ですよ!
小澤:それは助けらんねえわ。(会場笑い)
窪田:でも本当にセットの中に行けば、ヒトヤノトゲという刑務所の中に入っていくので、生活のルーティングが近い部分がありまして、実際に刑務官の方は刑務所の敷地内にある官舎に住まわれているので、外に行くのにも申請をださなければいけないんですね。そういうところが結構リンクした部分はありましたね。ちょっと、言い方が悪かったですけども。(会場笑い)
小澤:僕は役に入るとずっと入ってるんであんまりないんですけど、(会場笑い)あえて言うなら共演者の方々とお話したりだとか、窪田くんなんか車好きで、車の話なんかしたんですけど、最終的には芝居の話になるんですけども。(会場笑い)芝居をするということは、役柄もそうですけど、対人間なんで、人となりを知っていくことで何かが生まれることはたくさんあると思うんで、そんなリフレッシュ方法がいいんじゃないかなと思ってやらしてもらってますけど。
MC:小澤さんは集中するときと、休憩の時はパッと切り替えられるタイプなんですね。
小澤:いや、だから僕はずっと集中してますから。(会場笑い)
MC:ありがとうございます(笑)。萩原さんはいかがですか?
萩原:僕は朝メイクさんと衣装さんに会うことが多いんですけど、その繰り返しがじつはリフレッシュになってたり。あとは小澤ジョークを聞くことと、平山さんの赤いバンダナを見ることですかね。なんか現場に来たなっていうリフレッシュになりますね。
MC:平山監督はいかがですか?
平山:さっき窪田くんが言ったとおり、刑務所の体験はないんですけども、映画を作る現場っていうのは朝から晩まで追われて(刑務所の生活に)近いものがあるだろうなという気がしてます。今回はセットがすごかったですね。撮影所で仕事をさせてもらって、映画を作る力っていうものを感じて、それがリフレッシュというか自分を力づけてくれたような気がしました。
MC:では最後に一言ずつメッセージをお願いします。
窪田:今日は本当にありがとうございます。この作品は刑務所を舞台にしていて、たくさんの人がこっちが正しいって言ったことが本当に正しいかどうか、善悪の区別っていうのがつかないもので、そこに流されていったり、自分の中にモヤモヤがたまっていったりすることっていうのはいっぱいあると思うんですけど、今回は刑務所を舞台にしているエンターテイメントですけども実際の私生活に置き換えられる部分があるし、大切なものってなんだろうって思い出させてくれる作品だと思いますので、ぜひこの6話をお楽しみに観ていただけたらうれしいと思うので、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
小澤:WOWOWさんのドラマは個人的に社会派のドラマが多いなと思っていて、それはあまり他では取り上げられない、もしくは取り上げにくい題材をあえて挑戦してくださっている。そこで役者として参加する時に、多面性のある世界の中で自分たちが一生触れないかもしれない世界観というものに着手して、こういう作品を作ってくださっているので、その一面を見てなにか少しでも感じてくれることがあれば役者冥利につきるなと思っております。よろしくお願いいたします。
萩原:基本、地味です。渋いです。でも、全く飽きないと思います。そしてみなさん、きっと僕がやった役に共感することが多いと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
平山:この6本を2ヶ月で撮影しました。『ベン・ハー』という超大作も僕らの手のかかればあっという間にできるんです(笑)。期待して観てください(笑)。お願いします。
最後に予告編もまとめてどうぞ
日曜オリジナルドラマ 『連続ドラマW ヒトヤノトゲ~獄の棘~』
2017年3月19日 放送スタート!(全6話)
毎週日曜 夜10:00 ※第1話無料放送 WOWOWプライムにて
番組特設サイト:http://www.wowow.co.jp/dramaw/hitoya/
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監督:平山秀幸 原作:大門剛明 出演:窪田正孝 小澤征悦 池田成志 駒木根隆介 泉谷しげる 野波麻帆 螢雪次朗 中村育二 萩原聖人