先日のゆうばりファンタスティック国際映画祭2017にも正式出品されワールドプレミア上映された『はらはらなのか。』の先行上映と舞台挨拶が行なわれ、監督の坂井麻衣、主演の原菜乃華、共演の松井玲奈、吉田凜音らが登壇した。主演の原は『地獄でなぜ悪い』で二階堂ふみの幼少期を血まみれになりながら演じたあの子!! もうこんなに大きくなってる!!という驚きとともに全コメントをどうぞ。
（左から）酒井麻衣監督、松井玲奈、チャラン・ポ・ランタンもも、原菜乃華、粟島瑞丸、吉田凜音、川瀬陽太
MC：本日は先行上映にお越しくださいましてありがとうございます。では早速ゲストをお呼びします。原ナノカ役の原菜乃華さん、リナ役の松井玲奈さん、凜役の吉田凜音さん、音楽・主題歌・出演のチャラン・ポ・ランタンももさん、原案を務め、また粟島役を演じました粟島瑞丸さん、原直人役の川瀬陽太さん、そして最後に酒井麻衣監督。よろしくお願いします。
以上のメンバーで進めたいと思います。酒井監督から順番にご挨拶をお願いします。
酒井：皆さん、今日は観に来てくださってありがとうございます。この映画の監督と脚本をしています酒井麻衣です。よろしくお願いします。
原：皆さん、今日は本当に来てくださってありがとうございます。主演の原菜乃華です。今日はよろしくお願いします。
松井：リナ役の松井玲奈です。皆さん、今日は来ていただいて本当にありがとうございます。
吉田：今日は来ていただいてありがとうございます。ロックンロール生徒会長のリン役を務めさせていただいた吉田凜音です。よろしくお願いします。
もも：主題歌と出演もしました、チャラン・ポ・ランタンボーカル妹のももです。どうぞよろしくお願いします。
粟島：原案と出演もしました粟島瑞丸です、どうぞよろしくお願いします。
川瀬：今日は、うちのナノカが、、本当に、ありがとうございました（涙）。お父さんです。川瀬です！ どうもありがとうございました。
MC：はい、では短い時間ですが、話を伺いたいと思います。では酒井監督、東京で初めての上映となりますが、本当にいろんな人たちに出会って運命が絡まって出来上がった作品だと思うんですが、改めて今のお気持ちをお願いします。
酒井：こうしてこんな大きな映画館で上映できて本当に嬉しいです。今回スタッフさんもキャストさんもすごく個性のある方々ばかりで、奇跡が合わさってできた映画なのですごく嬉しいです。この役柄もそれぞれの方と話し合ってセリフだったりを決めているので、そのあたりも楽しんでくださったらなと思っています。
MC：そして、何と言ってもすべてはこの人から始まったと言っても過言ではない原菜乃華さんなんですけども、撮影期間中に12歳から13歳になって、本人役、タイトルも『はらはらなのか。』ということで改めて原さんにとってどんな作品になりましたでしょうか。
原：私にとって覚悟を決めた作品になりました。今までは女優さんにはもちろんなりたいんですけど、なれなかったらどうしようとか考えることもあったんですけど、もう何が何でも絶対女優さんになろうっていうふうに決心した作品になりました。
MC：監督は今の原さんの言葉を聞いていかがですか？
酒井：嬉しいです。やっぱこういう映画を撮ったからには、女優さんとして活躍してほしいなという思いもあったので、今後も女優としての菜乃華ちゃんを見ていきたいと思います。
MC：松井玲奈さんよろしいでしょうか。酒井監督が松井さんをイメージたリナという、ナノカを見守る存在だったと思うんですが、演じてみていかがでしたでしょうか。
松井：そうですね、ナノカちゃんを見守る存在ということで撮影中もこんなに可愛い子を見守れるなんて、なんて幸せな仕事なんだろうなって思っていたんですけれども、姉妹とは違う母性本能というのがすごく大事になる、皆さん見ていただいたので分かると思うんですけど、実際に出てくるナノカのお母さんとリナがリンクするようにお芝居をしなければいけなかったので、母という存在に近づけるように、同じラインに並べるようにっていうふうに監督とたくさん話をして役を作っていくのも初めての経験ですごくいい経験ができたなと思っています。
MC：酒井監督、リナという役については松井さんと結構、話し合われたんでしょうか。
酒井：そうです。まずこの物語がこの形になるに当たって松井玲奈さんの存在がすごく大きくて、この喫茶店のお姉さんが松井さんだったらどういうふうに話が転がるんだろうというところから話ができたので、松井玲奈さんにはすごく感謝していて。撮影前に脚本を読みながらこの映画について話して撮影現場に臨みました。
MC：はい、ありがとうございます。
MC：ではチャラン・ポ・ランタンのももさんに。今日はお姉さまの小春さんはいらっしゃらないんですが、主題歌含め出演も、そしてサポートバンドのカンカンバルカンさんまで巻き込む大所帯で出演してくれたんですけど、出演して自撮りのシーンとか菜乃華さんとの絡みのシーンがあったと思うんですけどいかがでしたでしょうか。
もも：自撮りのシーンで言うと、自撮りするのも慣れていないナノカちゃんに教えるシーンで、何回撮っても菜乃華ちゃんがどの角度から撮ってもすごく可愛い!! これは撮影うまくいかないんじゃないかなこのシーンって感じで。ものすごい下から撮っても可愛く映ってるんでそれを見ながら「ちょっ！ 下手くそすぎでしょ」って言うっていうちょっと自分に嘘をついているような気持ちになるというか（笑）。“めちゃくちゃ可愛いけどね”って心では思ってたんですけど。そんな思いでもあり。菜乃華ちゃんとは稽古場で撮影ご一緒してたんですけど、個人的には凜音ちゃんと全く絡みがなかったっていうのがちょっと。
吉田：私、実際皆さんとあんまり絡みがないですね。
MC：学校に君臨してますもんね。
吉田：学校にずっと私いたので（笑）。
もも：そう、だから学校であんな可愛い子と会っていたのかっていうのも、映画が完成して見てから知るみたいな。
MC：そして主題歌も素晴らしい主題歌を作っていただいて。「憧れになりたくて」は脚本を読まれて小春さんが。
もも：はい。姉の小春が。でも冒頭のナノカちゃんが舞台で「わたーしナノカ♪」って歌い始める、あれが原曲というか、あそこから作って、主題歌を後から替え歌みたいな感じで歌詞を後で考えて「憧れになりたくて」という曲を作ったという感じなので、冒頭のナノカちゃんが歌っているのが原曲みたいな感じです。
MC：ありがとうございます。では吉田凜音さん、酒井監督がこちらも当て書きでロックンロール生徒会長、凜という役を演じていかがだったでしょうか。
吉田：酒井さんが私に当て書きをしてくださったということで、本当に私に近い部分もあるし、現場でも菜乃華ちゃんと本当に先輩後輩みたいな感じで、虫がね、、いて（笑）、すごいでっかい虫がきて2人で走り回ったり、一緒に遊んだり、こうやって素敵な作品に関わらせていただいて本当に嬉しいです。
MC：ありがとうございます。では粟島さん、原案になったのが本当に存在する菜乃華さんの主演舞台『まっ透明なAsoべんきょ～』の演出されたのが粟島さんということで、そこから新たな物語が生まれてこうやって映画になったわけなんですが、いかがですか？
粟島：ちょうど2年ぐらい前に菜乃華が小学生のときに舞台を作るということで、ほかにも大人の皆さんもいますけど、2人で始まってここまで形を変えてこういうふうに皆さんに見ていただけるというのは、すごく嬉しいプラスちょっと驚きもあり、舞台とは全然別物なのでこちらの『はらはらなのか。』に関してはいち出演者であり、いちお客さんとして楽しめるものだったので、とてもなんか変な感じというか、違和感はあるというか、でもすごくこういうことがあるんだなというような感じでございます。
MC：ありがとうございます。そして最後に川瀬さんのお話しを伺いたいんですが、、
川瀬：巻きなんでしょ？ 「ガラスの仮面」ふうに言うと“菜乃華、おそろしい子！” いつかバレエのトゥシューズに画鋲を入れてやろうと思います（笑）。いや本当にそれくらい素晴らしく。
MC：ありがとうございます。すみません！ 川瀬さんに甘えて、監督に最後ひと言いただいて終わりたいと思います。
酒井：この物語はナノカちゃんが、物語が誕生する理由だったり、誕生するときに立ちあってこれからの女優さんとして物語にどういうふうに向き合うかを描いた映画でもあるんですけど、同時に凜音ちゃんが歌うあの歌にも込められているんですけど、人が誕生するということが物語が生まれる瞬間だと思うので、誕生日の日に皆から生まれてきてくれてありがとうって言われる方もいっぱいいると思うんですけど、今後はちょっとご両親だったり、お世話になっている方とかにありがとうって言えるような、温かい映画になれたらなって。生んでくれてありがとうってこの映画を見た後に言えるような、そんな映画になっていたらなと思います。本当に今日はありがとうございます。
MC：はい、ありがとうございます。
『はらはらなのか。』
2017年4月1日公開
監督：酒井麻衣
出演：原菜乃華 吉田凜音 粟島瑞丸 チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン micci the mistake 上野優華 広瀬斗史輝 水橋研二 松本まりか 川瀬陽太 松井玲奈
配給：SPOTTED PRODUCTIONS
© 2017『はらはらなのか。』製作委員会
