【空前絶後のぉぉ!全起こし】斎藤工、マイケル・ファスベンダーを前に「目に吸い込まれそう。ダイソンより吸引力ある。お吸い物のように寄り添いたい」

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遺伝子操作によってDNAに眠る祖先の「記憶」を呼び起こされた男が、歴史に隠された真実に挑むミステリー・アクション『アサシン クリード』。本作のPRイベントが2月15日(水)に都内で行われ、主役のカラム・リンチとその祖先の2役を演じ、プロデューサーも務めた主演のマイケル・ファスベンダーと、カラム・リンチの日本語版声優を務めた斎藤工が登壇。その模様を全文でお届けする。

MC:では早速、今日のゲストをお招きしましょう。『アサシン クリード』の主人公カラム・リンチとその祖先アギラールを演じましたマイケル・ファスベンダーさんです。

(大歓声の中、マイケル・ファスベンダーが登壇)

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ファスベンダー:(日本語で)コンバンワ!

MC:ありがとうございます。初来日だとお聞きしておりますが?

ファスベンダー:2度目になるんですけど。(PRイベントとしての来日は初めて)

MC:日本の印象はいかがですか?

ファスベンダー:すごく日本を気に入ってしまいました。日本食というのは、イタリア料理と並んで僕の一番好きな食事なんですね。あと、日本のデザインとか、建築物、そして人間同士のリスペクトというか敬意を払う、規律を重んじるところ、あとは本当に皆さんが優しく接してくれて、フレンドリーで。実は去年の11月に一度来ているんですけど、その時にとても日本が気に入って、帰ったあとも早く戻りたいとずっとそういう気持ちで、とてもうれしいです。

MC:ぜひファンの皆さんに、ご挨拶をお願いします。

ファスベンダー:この作品は初めて本当に愛を注いだ映画でして、6年前にユービーアイソフトというゲーム会社と話をして、ゲームを映画化しようということで始まったんですけど、まあ6年かかって、やっとここにたどり着けました。ぜひとも楽しんで頂きたい作品です。

MC:もうすでに泣いているファンもいるようです。それでは、まずファスベンダーさんの方から、この映画の見どころをぜひ教えてください。

ファスベンダー:なんか秘密を明かすってことですか?

MC:いえいえ(笑)。皆さん、これから映画をご覧になるので(笑)。

ファスベンダー:なるほど。今回はですね、追体験というのがゲームでも出てくるんですけども、まったく新しいもの、ゲームには登場しないもので、暗黒の時代であったスペインの異端審問の時代。この時代は初めて登場します。ゲームファンの皆さんには、ゲームに登場する武器がかなりでてきますので、それも楽しみにしていただきたいなと思います。あと「アニムス」という装置が映画ではだいぶ新しくなっています。ユービーアイソフトは映画の「アニムス」をゲームに取り入れるそうですよ。

MC:私もゲームの大ファンなので、いまの情報は本当に嬉しいですね。ありがとうございます。本作でマリオン・コティヤールさんだったり、ジェレミー・アイアンズさんだったり、各国を代表するような名優と共演されていますが、共演されての印象をお願いします。

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ファスベンダー:まず、ジェレミー・アイアンズは、伝説的な俳優だと思うんですね。彼の世代でも代表的な俳優であって、声の質が素晴らしいのと同時に言葉の使い方が素晴らしいと思います。それからマリオン・コティヤールは、『マクベス』で共演して以来2回目になりますけど、彼女が持ち込んだものは素晴らしいですし、チームワークが出来上がってましたので、彼女がまた参加してくれるとのことでこの映画の質が高められたと思います。

MC:ありがとうございます。さあ、今日はですね、もう一人豪華なゲストをお招きしたいと思います。本作でカラム・リンチ役の吹き替えを担当されました、斎藤工さんです!

(大きな拍手の中、斎藤工が登壇)

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MC:斎藤工さんに、改めて大きな拍手をお願いします!

(会場拍手)

斎藤:(ファスベンダーさんが)あまりにも、魅力的な笑顔で……悩殺されそうです(笑)。

MC:お互いに今、見つめ合っていらっしゃってましたけど(笑)。

斎藤:たまらないですねえ。

ファスベンダー:スイート!(笑)

斎藤:サンクス(笑)。(斎藤の照れ笑いに会場も和む)

MC:では斎藤さんからご挨拶をお願いします。

斎藤:斎藤工と申します。えー……「お前、邪魔だ感」が半端じゃないんですけど。(会場笑い)私が一番そう思っております。そして僕が来たことによって、アテンドの方もファスベンダーさん側と僕側に分かれて、僕側の方は完全にハズレくじだと(会場笑い)、申し訳ない気持ちでいっぱいです。とにかく今日は邪魔しないように、お吸い物のような気持ちでここに、寄り添いたいと思います。失礼します。(斎藤の謙虚なコメントに会場笑いと拍手)

MC:ありがとうございます(笑)。今のお吸い物のくだりが、どう通訳されて伝わっているのか非常に気になりますけども。

斎藤:京都の、薄味のイメージです。

ファスベンダー:すごくいい挨拶だったので、僕も使わせていただきます(笑)。僕はスープが大好きなんですけど、斎藤さんはどうですか?

斎藤:アイムスープ。

ファスベンダー:きっと美味しいと思います(笑)。

斎藤:サンクス(会場笑い)

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MC:ものすごい息があってるんですけど(笑)。斎藤さんはもともとファスベンダーさんのファンでいらっしゃる?

斎藤:全部の作品を拝見させていただいてます。

MC:直接会った今のお気持ちは?

斎藤:こう…魅力が何層にもなっていて、言うなれば「魅力のミルフィール」というか。僕は「溶けかけのオブラート」のような人間なので、本当に魅力的な人というのはこういう方なんだなと痛感します。ただ、身長と体重がWEB情報だと唯一いっしょ。あと、トム・ウェイツ(米シンガーソングライター)とチーフタンズ(アイルランドのバンド)が好きっていうのが本当だったら、それが唯一の共通点です。今日はそこを足がかりにやっていきたいです。

ファスベンダー:僕も大好きだよ。天才だと思います。一番好きな曲は?

斎藤:「Grapefruit Moon」(トム・ウェイツの曲)です。

ファスベンダー:いいですね。僕は「Martha」が好きだよ。

斎藤:私も好きです。

ファスベンダー:ふたりで一緒に歌おうか?

(思わぬ展開に会場に歓声が)

斎藤:そうですね。はい。冗談ですよ…ね?

ファスベンダー:冗談です(笑)。

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MC:お二人は、なにかすごい通じるものがある気がするんですが(笑)。ファスベンダーさんから見た斎藤工さんの印象は?

ファスベンダー:なんか初めてのデートで、良い出だしだと思います(笑)。この後、一緒にお食事でも?(笑)。

斎藤:あの……、ゴールデン街という連れて行きたい場所があります。(会場笑い)日本映画が始まったような場所なんで。ディープでマニアックな場所で、そこに連れていきたいなと。

ファスベンダー:ぜひ、行きたいです(笑)。

斎藤:はい(笑)。

MC:店に入ってこの2人が座ってたら、みんなビックリすると思いますけど(笑)。

斎藤:まあ客席少ないんでね(笑)。トイレの音が聞こえるっていう(笑)。

MC:おふたりは俳優ですし、ファスベンダーさんは本作のプロデュース、斎藤工さんも監督として映画を作っていらっしゃる。映画を製作する上で、ファスベンダーさんになにか聞きたいことはありますか?

斎藤:ゲームの世界観が好きだったとお聞きしたんですけど、具体的にどのような部分が好きなのか、そして映画化を決めた理由を伺いたいですね。

ファスベンダー:まず最初に興味を持ったのは、このゲームの持つDNAの記憶というところ。我々の中には祖先の体験とか知識が含まれているっていうところに興味を惹かれました。あとはテンプル騎士団とアサシン教団という対立している組織っていうのが映画として面白いテーマだと思ったんですね。アクションの面で言えば、パルクールというアクションがゲームではありますけど、それを映画にしたら観るのが楽しいと思いました。いちばん大変だと思ったのは、「アニムス」という機械がゲームの中では単なる椅子なんですね。それだけでは映画では物足りないということで、そこがチャレンジでした。

斎藤:続けていいですか?パルクールは忍者スポーツと言われていたり、僕らのDNAにも関係あるものだと思っているんですけども、どのようにパルクールのアクションを準備したんでしょう?そしてやってみてどうでしたか?

ファスベンダー:パルクールを始めるのに、僕が練習を開始したのが38歳の時だったんで、ちょっと歳をとりすぎていると思いました(笑)。でも子供の頃から走るのが大好きだし、木登りが大好きだったので、僕には合っていたんです。本当のことを言うと、基礎のところだけをやって、「すっごい!」と思えるようなシーンは、プロのデミアン・ウォルターズという方がやっています。ぜひとも彼のことを知らない方はYouTubeでチェックしてください。すごいです。

斎藤:CGをほとんど使わずに、ご自身も大変なアクションをしてますんで。ぜひこの後、楽しんでいただきたいですね。

↓デミアン・ウォルターズのすごい動画

MC:おふたりは、先程から初対面とは思えない程、アイコンタクトをしてますけど。

斎藤:もう魅力的過ぎて、目に吸い込まれそうなんですよ。ダイソンより吸引力あると思いますよ。(会場笑い)

MC:映画ファンとしては、このおふたりの共演を觀てみたいと思うんですけども。もし共演するとしたら、どんな役になるんでしょうね。

ファスベンダー:兄弟の役かな?『アサシン クリード2』で。警察官の役もいいね。可能性は無限大にあると思います。

斎藤:身長と体重が一緒なんでね。それをちょっとウリにして(笑)。こういうのってリップサービスもあるし、この場だけっていうのがあると思うんですけど、でもそれを本当に具体的に実現するってことを考えて、日々、目の前にある仕事を頑張ってきたいと思ってます。企画はいっぱい持ってますんで、監督、製作者としての立場としてもオファーするだけしてみようと思ってます。これからの作品で。

MC:有言実行でお願いします。

斎藤:はい。

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MC:今日はですね、ファスベンダーさんから斎藤さんにプレゼントがあるということで、こちらなんですけど。本作の中で大きな鍵となっているアイテム。「エデンの果実」なんです。

ファスベンダー:フットボール?

MC:いやいや、違います(笑)。「エデンの果実」の力について教えてもらってもいいですか?

ファスベンダー:わからないよ。

MC:いやいやいやっ(笑)。映画の中では大変な力を持ってましたよ!

ファスベンダー:たしかに(笑)。フットボールに見えます(笑)が、自由意志がキーワードですね。この中に、それが入っています。

MC:ではこの「エデンの果実」を斎藤さんにプレゼントしていただいてもよいでしょうか?

(ファスベンダーが触れると「エデンの果実」が光り輝きだし……。という演出なんてお構いなしに、ファスベンダーは「エデンの果実」をおもむろに斎藤に投げる!というアドリブにMCが困惑する中、斎藤は見事にキャッチ!)

MC:あ、光ってる!えええええええ(投げるの!?)。今、斎藤さんに贈られました…。まさか投げるとは!(笑)

斎藤:そうですね(笑)。逆に愛を感じました。

ファスベンダー:グッド キャッチ。

斎藤:グッド ボール。あ、ボールじゃないや(笑)。

MC:ボールじゃないです(笑)。「エデンの果実」をもらっていかがでしたか?

斎藤:「空前絶後」の喜びです。(会場、大爆笑。拍手)

MC:この「空前絶後」の言葉を聞いた我々の喜びが、ファスベンダーさんにどれくらい伝わったかわかりませんけど(笑)。

斎藤:年末、日本にいなきゃ伝わらないないですね。(会場笑い)

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アサシン グリード

『アサシン クリード』
2017年3月3日(金) TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー
監督:ジャスティン・カーゼル 出演:マイケル・ファスベンダー マリオン・コティヤール ジェレミー・アイアンズ ブレンダン・グリーソン
配給:20世紀フォックス映画
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